5年ぶりにメジャー復帰のベタンコートがレイズへ
現地2022年7月9日、タンパベイ・レイズとオークランド・アスレチックスはトレードで合意。アスレチックスの捕手、クリスチャン・ベタンコートがレイズに移籍することとなりました。
クリスチャン・ベタンコートは2017年4月22日を最後にメジャーから遠ざかっていました。今季はアスレチックスがオフシーズンにファイヤーセール状態で、マット・オルソン、マット・チャップマン、マーク・カナ、クリス・バシットなど主力を次々と放出。
その手薄感もあり、ベタンコートに約5年ぶりのメジャーでのチャンスが巡ってきました。ここまで56試合に捕手、1B、DHで出場し、182打席を経験。打率.249、OBP .298、SLG .385、4HR、19 RBIをマークしていました。
ベタンコートはすでにチームメイトに感謝の言葉を告げ、ロッカールームを後にしたようです。
トレード詳細
トレードの概要を記載しておきます。今回は1:2のトレード。
レイズGet
- クリスチャン・ベタンコート(Christian Bethancour/30)C. 1B or DH/ 右投げ右打ち
アスレチックスGet
- カル・スティーブンソン(Cal Stevenson/25) OF/左投げ左打ち
- クリスチャン・ヘルナンデス(Christian Fernandez/22) RHP
マイク・ズニーノの左肩の故障が背景
今回のトレードでレイズは捕手ベースのユーティリティ・プレーヤーを得たことになります。
レイズにはマイク・ズニーノという正捕手がおります。
ところがマイク・ズニーノは遡ると今スプリングトレーニングに左上腕筋を傷めておりました。傷めた要因は定かではありませんが、衝突などではないようです。この箇所はシーズン当初からケアしながら出場していたのですが、これが6月に入って症状が悪化。6月14日にはMRIを実施。検査の結果、胸郭出口症候群であったことが判明。6月21日に注射を打っています。よって、今季は6月9日のカージナルス戦を最後に離脱しており、ILに入っています。
そこでレイズはそれ以降は、2020年オフにブレイク・スネルとのトレードでパドレスから獲得したフランシスコ・メヒアをメイン捕手に起用していて、バックアップはレネ・ピントなのですが、25才の若手捕手は、今季51−10で打率.196と心細い状況でもありました。
今回、ベタンコートを補強はそのような背景があります。
カブスのW・コントレラスは諦めたか?
マイク・ズニーノが上記のような状況ゆえ、レイズはカブスのウィルソン・コントレラスを狙っているという噂がありました。しかし、コントレラスをトレードで獲得となると、代わりに出す選手もかなりのハイスペックの選手を要求される可能性もあり、レイズとしてはいかんともし難い状況でもありましたが、今回のベタンコートの獲得でこの芽は消えたかもしれません。ただ、トレード・デッドライン近辺でレイズの成績がポストシーズン見込み無しということになれば、どういう動きになるのか、まだ読めません。とりあえず、今月はこの布陣で望むことを決めたようです。
かつて二刀流だったベタンコート
クリスチャン・ベタンコートはもう30才になります。彼のキャリアは2013年にブレーブスで始まりました。このシーズンは1試合のみの出場。2014年には31試合、2015年には48試合に出場するも、2015年12月にトレードでパドレスに移籍。
2016年から2017年までパドレスでプレー。スーパー・アスリートで投手としても剛球を投げ込んでおりました。ただ、ボールの質は野手かなとは思いました。
2018年はブリュワーズとサイン。しかし、メジャーには上がれず。
2019年は海外リーグのKBOでプレー。2020年は不運なマイナー・シャットダウン。年またぎでドミニカ・ウィンターリーグには参加していました。
2021年はパイレーツのトリプルAでプレー。2022年はアスレチックスとマイナー契約を結び、4月15日に5年ぶりのメジャー昇格という流れです。
ルAでシーズンのほとんどを費やしている。彼は再び今ウェイバーにさらされるでしょう。
なお、アスレチックスですが、ベタンコートがいなくなりましたが、まだショーン・マーフィーとスティーブン・ボートの2人が捕手としてロスターに入っています。
アスレチックスがGetした二人
まずカル・スティーブンソンは、25才の左投げ左打ちのOF。2018年ドラフトのブルージェイズ10巡目指名です。非常にスピードのある選手で、マイナー4シーズンで60盗塁をマークしています。2022年はトリプルAで、57試合に出場。打率.265、OBP .376、SLG .353、HR2、盗塁17をマークしています。
クリスチャン・フェルナンデスはベネズエラ出身で2016年に16才でレイズとサイン。22才の右腕は2022年はクラスAチャールストン・リバードッグスで58.0IPでERA2.79マーク。アスレチックス移籍後はハイAに上がり、先発ローテーションに加わること予定です。
お読みいただき、ありがとうございました。
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