レイズ、今季2度目の”Opener”日
現地2019年4月6日、レイズ@ジャイアンツのインターリーグの対戦が非常に興味深かったです。レイズはオープナー日でした。
この対戦はやや因縁めいた対戦。
オープナー導入者 VS 否定派の対戦
どうしてかと言うと、シーズン前にジャイアンツのエース、マディソン・バンガーナーが「俺をOpenerで使うなら、さっさと荷物をまとめて引き上げる」と発言したことから。
マディソン・バンガーナーは先発投手としての責任感を表現したに過ぎないのですが、レイズとしてはあまり気持ちのいいものではないかもしれません。
マスコミを通じてやりやっている訳ではありませんが、ジャイアンツとすればオープナーで来れば潰してやる!と思っているでしょう。
一方のレイズはと言えば、もう開き直っている感がありますね。おれたちの知恵だと言わんばかりに。
オープナー日の先発、ライン・スタネックはTシャツがすでに”Opener”。
2019年のレイズのオープナー日
現地2019年4月6日のゲームも含めてレイズはここまでオープナーを2度使っています。
1度目は4月1日のロッキーズ戦で、2度目がこの日のジャイアンツ戦。
どうやら、4日目あるいは5日目に入れるというリズムです。スネル、モートンは素晴らしい2トップで固定。タイラー・グラスノーもNO.3として見込みが立ちましたので確立。4人目のチリノスは通常の先発として使いながら、チーム事情かもしくは相手に合わせて日をずらす。
今季はそういう使い方でまずは回すようです。
- ブレイク・スネル
- チャーリー・モートン
- タイラー・グラスノー
- ヨニー・チリノス or オープナー
- オープナー or ヨニー・チリノス
シーズンが深くなれば、プロスペクトのコールアップやけが人の事情などでリズムは変えてくるかとは思います。
オープナー日のキーマンはR・ヤーブロー
そして、そのオープナー日とリンクして登板しているのが、左腕のライアン・ヤーブロー。
ブルペンも5日に一度さらにイニングを伸ばして登板するのは長いシーズンに持ちこたえられませんから、オープナー日はヤーブローが3イニングから4イニングを投げ、ゲーム後半へつなげるという役割を負わせているようです。
もう、ここまでくればヤーブローがローテーションのNo.5みたいなものですね。
R・ヤーブローの登板ログ
そして、ライアン・ヤーブローの登板ログはここまでやはり2試合。オープナー日です。
1度目の4月1日のロッキーズ戦は4.1イニングで57球。2度目の4月6日のジャイアンツ戦は3イニングで49球。
R・ヤーブローは2018年は38試合に登板しているので、ほかの日も投げているのかと確認したのですが、やはりオープナー日のみの登板でした。
オープナーは、ライン・スタネックから1人を経由してライアン・ヤーブローで中盤から後半につなげます。
6日のジャイアンツ戦
その6日のジャイアンツ側の先発はジェフ・サマージャ。レイズはライン・スタネック。
レイズのライン・スタネックは2回をパーフェクトに抑える投球を披露。
しかし、2番手のジャレン・ビークス(左腕)が3回裏にジャイアンツ打線に捕まり2失点。
さらに、5回からマウンドに上ったキーマンのライアン・ヤーブローは5回に4失点し、この日のオープナーは不発に終わってしまいました。
オープナーだから勝率が良い訳ではない
オープナーはあくまでローテーションの足りない枠をなんとか打線の目先を変えつつ耐えしのぐリレーだと言っていいと思います。
5番手に力の劣る投手を送るなら、そうした方が勝機は増えるという発想とも言えると思います。よって、オープナーを使ったからと言って必ずしも勝率が上がる訳でもないですね。
これからのレイズのやりくりが楽しみです。
レイズのCM
現地2019年4月20日からレッドソックスとの対戦を控えるレイズ。早くもCMを作っています。
もうオープナーを使う気満々というCM。なかなか良いです。
お読みいただき、ありがとうございました。
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