新スタジアムオープンのTEXが補強
現地2019年11月27日、テキサス・レンジャーズも動きました!ツインズからFAとなっていたローテーション右腕のカイル・ギブソンと3年$30Mで合意です。
契約内容
レンジャーズとカイル・ギブソンの3年$30Mの細かい合意内容は、まず支払いが毎年$10Mずつの均等払い。そのほか、現時点ではオプションは確認できておりません。
カイル・ギブソンとは
カイル・ギブソンは1987年10月23日生まれで、2020シーズンは32才でのシーズンを迎えます。2009年ツインズ1巡目指名(全体22位)で、デビューは2013年6月29日です。
メジャー2年めの2014シーズンに13勝12敗で二桁勝利に乗せました。その後は2016年の6勝11敗を除き、全て二桁勝利というかなり勝負強いところをもった投手です。
そして2019年も13勝7敗、ERA4.84でツインズのア・リーグ中地区制覇に貢献したのでした。
通算勝利数は67 勝68敗。
静かなフォームから伸びのあるMid-90’s
カイル・ギブソンは非常に美しいフォームで投げます。激しい投げ方ではなく、非常に静かでしなやかなフォームなので技巧派にも見えますが、ベロシティーは常時95mphほどを記録する安定ぶり。
持ち珠は4シーム、2シーム、これがそれぞれ95mphほどの速度でファストボール系は2:1ほどの割合で2シームの方が多いです。
その他、チェンジアップ、スライダー、カーブとほぼ同じ割合で投じる場合が多いです。
そして普段はこのようなルーティンをこなし、マウンドに上がっているようです。ほぼDailyでやっているとのことです。
手がチョップのような形になるグラブをはめているのは右肩のローテーター・カフの動きを意識するため。確かにこの方が手の平がどこを向いているが明白になるので、肩の動きを意識するには都合が良さそうです。
そして前腕部と上腕二頭筋の間に挟んだ風船を前方に投げます。最初は左膝をついて壁に投げ、最終的には立って状態で投げたりするようです。体のひねりを使い、右肩のローテーターカフに効果的に効くように動かしているのがよくわかります。
レンジャーズ・ローテは強力に
カイル・ギブソンの加入でレンジャーズのローテーションはなかなか良いものになりました。
- ランス・リン:16-11 ERA 3.67
- マイク・マイナー(L): 14-10 ERA 3.59
- アリエル・フラード: 7-11 ERA 5.81 ←32試合中先発は18試合
- コルビー・アラード(L) : 4-2 ERA 4.96 ← 2015 ATL 1巡目指名
果たしてこれからのトレードFA市場で、マイク・マイナー当たりがカードとして使われないか、その辺がまだ全く読めないです。マイク・マイナーが動くとしたら、やはりレンジャーズは投手を補強したいですね。
レンジャーズは新スタジアムオープンを控える
レンジャーズは2020年、グローブ・ライフ・フィールドのオープンを控えています。
新スタジアム・オープンだから、その年は強く!というフロントの方針は過去のマーリンズ、ブレーブスを見る限りないように思います。
- 2012 マーリンズ・パーク OPEN: マーリンズ=NL 東地区5位
- 2017 サントラスト・パーク OPEN : ブレーブス=NL 東地区3位
この辺はもうチーム編成とファシリティーは別物と割り切っているのがMLB。そうでないとチーム編成は数年かけてじっくりと動いていくものですし、サラリー総額がそもそもスタジアム建設費に匹敵するかどうかという額ですからね。
ちなみに開閉ルーフのマーリンズ・パークが5億1500万ドルの建設費がかかっているので、似たようなスペックのグローブ・ライフ・フィールドもそれくらいだとしたら、2020年の贅沢税基準額が208M(2億ドル強)で、ざっと208億円くらいですから、ちょうどサラリーの高いクラブの2年から3年分くらいですね。
マーリンズパークが500億円ほどもするとは改めてすごいとは思いますね。
お読みいただき、ありがとうございました。
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