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【MLB2022】パイレーツのルーキー、ジャック・スウィンスキがサヨナラを含む1試合3HRを放つ

父の日にビッグ・デー

 今日はパイレーツにフレッシュなニュースが飛び込んできました。

 現地2022年6月19日(日)は父の日。MLBはここ数年は父の日にはライトブルーを使ったジャージなどを着用していましたが、今季は大人しめでキャップのみの父の日対応でしたね。

 そんな中、トリメンダスな成績を残して一生忘れられない父の日にした選手がいます。ピッツバーグ・パイレーツのルーキー、ジャック・スウィンスキ(Jack Suwinski)がそうです。下の埋め込みはお父さんのティムさんとの2ショットです。とても素晴らしい父の日にしましたね!

 ジャック・スウィンスキはこの日、3HRを放ちました。しかもその内の1本はサヨナラHRです。

連敗も最終戦に一矢報いる

 この日、パイレーツは地元PNCパークにジャイアンツを迎えての3ゲームシリーズの最終戦でした。Game1、Game2といずれも僅差で落としたパイレーツ。Game1は0-2でカルロス・ロドンに8回2ヒッターに抑えられ、手も足も出ず。しかし、投手陣は2点に抑えました。

 Game2は序盤に4-2でリードするも、中盤に投手陣が堪えきれずに失点を重ね、5-7と敗戦。ただ、2点差での敗戦に選手たちも手応えを感じていたかもしれません。

 いい勝負を見せているこのシリーズ、最後は勝利で飾りたいところをルーキーのスウィンスキが素晴らしい活躍で勝利に貢献しました。

スウィンスキが3HR

 初回、パイレーツ先発のミッチ・ケラーが制球に苦しみ、四死球を重ねて2失点。ちょっと雲行きの怪しいゲームインとなってしまいました。

 パイレーツは3回裏に1点を挙げ、反撃。迎えた4回裏、5番LFで出場したジャック・スウィンスキの第2打席。スウィンスキはアレックス・コブの94.8mphのシンカーをきれいに振り抜き、これがRFスタンドに入るソロHRに。確かにコブのボールも甘かったです。このHRでパイレーツは2-2のタイスコアに持ち込みます。

 スコアが動かないまま迎えた6回裏。スウィンスキの第3打席は2アウトから回ってきました。ジャイアンツのピッチャーは5回裏から左腕サム・ロングにスイッチしています。

 フルカウントとなった後の6球目。サム・ロングの投じた4シームはほぼ真ん中の失投。これをスウィンスキが見逃さず、右中間へ見事なソロHRを放ち、パイレーツが3-2と勝ち越しに成功します。

 9回表、ここまで頑張ってきたブルペンでしたが、右腕のデービッド・べドナーが先頭のタイロ・エストラーダに痛恨の失投。肝心なところでコントロール・ミスが出てLFへソロHRを許し、3-3のタイスコアに。ブランドン・クロフォードにもまわるターンでしたので、よくぞ2次災害を防ぎ、1点でしのいだというべきでしょう。

 同点で迎えた9回裏。先頭はジャック・スウィンスキ。9回からジャイアンツは抑えのタイラー・ロジャースがマウンドに上がりました。

 カウント1-1で迎えた3球目。アンダー・スロー独特の軌道のロジャースが投じたスライダーはほぼど真ん中に。またしても失投です。

 スウィンスキはこれを逃さず、右中間へソロHR!これでパイレーツが4-3でサヨナラ勝利。ルーキーが見事な活躍を見せたゲームとなりました。

ジャック・スウィンスキとは

 この日活躍したジャック・スウィンスキは、1998年7月29日生まれの23才(現地2022年6月19日時点)。まもなく24才になります。

 左投げ左打ちのOFで、2016年パドレスから15巡目で指名され、プロ入りしました。高校卒の時です。

アダム・フレイジャーとのトレードでPITへ

 スウィンスキーがパドレスからパイレーツに移籍したのは、2021年のトレードデッドラインでのことで、アダム・フレイジャーが動いたディールの中の一人でした。

 当時から長打力を備えた選手でもありました。アダム・フレイジャーは2022年が始まる前にパドレスからマリナーズに動きましたね。

ルーキーNO.1のHR数11へ 

 ジャック・スウィンスキはこのゲームで3本のHRを打ったことで、現地2022年6月19日時点でHR数は11となりました。これはルーキーでのHR数はNO.1の数です。

【現地2022年6月19日時点のルーキーのHR数】

  1. ジャック・スウィンスキ(PIT):11
  2. ジェレミー・ペーニャ(HOU):9
  3. ジェイク・バーガー(CWS):8
    フリオ・ロドリゲス(SEA):8
    ボビー・ウィット・Jr.(KCR):8

 パイレーツ、いい選手が出てきましたね。

パイレーツ、盛り返しへ

 このゲームを終えてパイレーツは26勝39敗でまだまだ借金が多いです。しかし、ナ・リーグ中地区で3位に入っています。6月はここまで5勝12敗とさながら悪いのですが、いい内容のゲームが増えてきているのは事実。

 打撃でなんとかしのいで行くしかない状況ですが、スウィンスキのような新星も現れましたので、今後の巻き返しに期待したいところです。

 お読みいただき、ありがとうございました。

 

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