アンドゥハー加入でロスター・ムーブ
現地2022年9月26日、ピッツバーグ・パイレーツはこの日のレッズ戦に先立ち、ロスター・ムーブを発表。マイケル・チャビスとグレッグ・アレンの2人をDFAとしました。
このロスター・ムーブは新加入となったミゲル・アンドゥハーを起用するために行われものです。
ミゲル・アンドゥハーは現地2022年9月22日にヤンキースからDFAとなり、ウェーバー公示されていたところをパイレーツが現地2022年9月25日にクレーム・オフ。パイレーツは早速、この日のゲームに起用したかったらしく、アクティブロースターに入れるためにチャビスをDFAに。さらに、グレッグ・アレンの抜けた枠には捕手のホセ・グードイ(Jose Godoy)がマイナーからコールアップされ、メジャー契約となりました。
マイケル・チャビスとは?
マイケル・チャビスは1995年8月11日生まれの27歳。2014年のレッドソックスの1巡目指名の内野手です。右投げ右打ち。
2019年にはMLBパイプラインの選ぶトップ・プロスペクト100の79位に入るなど注目され、デビューを待ちました。現地2019年4月20日のレイズ戦でメジャー・デビュー。2戦目でメジャー初ヒットと初HRを放ち、大喜びするお母さんが注目されたりしました。
注目されたチャビスですが、レッドソックスでの3シーズンの成績は168試合に出場し、打率.234、OBP .291、SLG .413、HR 25、RBI 83とごくごく普通の成績となってしまいます。
2021年7月のトレードでパイレーツへ移籍。今季すでにレッドソックスをDFAとなった左腕のオースティン・デービスとのトレーでした。
2021年移籍後のチャビスは肘の故障もあり、わずか12試合の出場にとどまりましたが、打率.357、OBP .357、SLG .500をマーク。幸先の良いスタートにはなりました。
2021年、チャビスは129試合に出場。426PAで打率.229、OBP .265、SLG .389、HR 14、RBI 49とまたしても並以下の数字を出してしまい、ミゲル・アンドゥハーにその枠を譲ることになりました。
今後、チャビスはアウトライト・ウェーバーか、リリース・ウェーバーにかかることが予想されており、トレードの道は厳しいとも言われています。まだ27才。アウトライトとなったとしても、もう一度奮起してもらいたいところです。
グレッグ・アレンとは
もうひとり、DFAとなったグレッグ・アレンは、1993年3月15日生まれの29才のOFです。右投げスイッチヒッター。ドラフトはインディアンスの2014年の6巡目指名。
2017年にメジャーデビュー。本格稼働は2018シーズンからで、91試合に出場。打率.257、OBP .310、SLG .343、HR2、盗塁21をマーク。そこそこの数字を残しましたが、2019年は89試合に出場し、それ以下の数字となりました。
2020年のトレードデッドライン(8/31)に、パドレスへ移籍。この時に一緒に動いたのがマイク・クレビンジャーで、この時にパドレスからインディアンスに移籍した選手が今季、大活躍しました。
パドレスからインディアンスには計6名!
- ジョシュ・ネイラー(Josh Naylor):OF、1B/23才/左投げ左打ち
- オースティン・ヘッジス(Austin Hedges):C/28才/右投げ右打ち
- カル・クアントリル(Cal Quantrill) : RHP/25才/右投げ左打ち
- ガブリエル・アリアス(Gabriel Arias):SS/20才/右投げ右打ち
- ジョーイ・カンティーヨ(Joey Cantillo):LHP/20才/左投げ左打ち
- オーウェン・ミラー(Owen Miller):INF/23才/右投げ右打ち
パドレスでは1試合のみの出場。
2021年1月、パドレスからヤンキースへトレードとなります。相手はマイナーの選手。2021シーズンはわずか15試合の出場にとどまりました。
2021年11月、ウェーバー公示を出されたところ、パイレーツがクレームオフ。今季に至ります。
ただ、2022年は左ハムストリングの損傷で60Day ILとして開幕。7月22日に復帰を果たしますが、46試合で打率.186、OBP .260、SLG .271に終わり、結果が出ませんでした。
チャビス同様、今季でMLS3年を満たし、調停ステータスになることから、今後の契約も含めて一旦はDFAに。今後数日間でウェイバーに置かれるでしょう。
今季は出遅れもあり、数字は奮いませんでしたが、この試合数で盗塁8はかなりいい数字ですし、OFの守備には定評があります。今後、ウェーバーでクレームオフされる可能性もありますし、トレードもあり得ます。
昇格したグードイとは?
ホセ・グードイは27才の捕手で、右投げ左打ち。ベネズエラ出身で、2011年7月にアマチュアFAとしてカージナルスとサイン。プロの世界に入ります。
2020年9月にFAに。11月にマリナーズとマイナー契約。
2021年となり、グードイは5月21日にメジャーへ昇格。この年は16試合に出場。バックアップ・ロールなので、あまり打席にも立っておりません。
その後はジャイアンツ、ツインズに在籍。ツインズでは2022年に2試合に出場するも、8月1日にDFAに。そのウェーバーでクレーオフしたのがパイレーツでした。なおその後、パイレーツは8月21日に一旦DFAとしますが、マイナーへアウトライト。今回、パイレーツでのメジャー昇格となりました。
ここまでメジャー通算で23試合、打率.128、OBP .212、SLG .149.
今季はもう残り少ないですが、来年に向けての試験出場のような形となっているので、いいアピールができれば良いなと思います。
お読みいただき、ありがとうございました。
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