PHI、完全に負け試合から大逆転
現地2022年6月2日から5日にかけて、西海岸ではメッツvsドジャースという現時点でのナ・リーグ勝率NO.1とNO.2が激しく激突しておりました。
前半2戦を見る限り、ドジャースはローテーションのNO.3とNO.4のピッチャーで勝ったので、残り2戦は強い方のローテーション投手が先発することから、そのままスイープするのではないか?と思えるほど強かったです。実際、勝ち方をしていたと思います。
ところが、メッツも黙っておらず、Game3ではウォーカー・ビューラーを粉砕して勝利。さらにGame4でもフリオ・ウリアスを相手に粘りを見せ、延長戦で勝利しました。結局、2勝2敗のタイでこのシリーズは終わることに。
ナ・リーグトップ同士の戦いも曇らせる一戦
そんなトップレベルのアツい戦いを目立たなくするほど衝撃的だったのが、現地2022年6月5日に行われたエンゼルス@フィリーズ戦の3ゲームシリーズの最終戦。
このゲームは流れからしてもフィリーズの完全な負けゲーム。もう、野球の神様にそっぽを向かれるのではないかと思えるほど、まずいミスを連発。逆にエンゼルスは負けも込んでいたせいか、目の前のプレーに真剣で、1球にかける思いが伝わってくるほど真摯な姿勢でゲームに臨んでいるように見えました。これはもうどう考えてもエンゼルスに勝利が傾く、そう思わせる展開でもありました。
ところが、結果はフィリーズが終盤に大逆転。むしろ、あり得ないことを起こしたのはエンゼルスの方と言ってもいいかもしれません。
5回表を終えて5-0でLAAリード
フィリーズの先発はカイル・ギブソン。二桁勝利を6シーズンも達成しているベテラン右腕。一方のエンゼルスは安定感の出てきたパトリック・サンドバル。
このゲームで大谷選手は2番DHで出場です。
先に先制点のチャンスをもらったのはフィリーズ。3回裏、2アウトから3連続四球で満塁のチャンスを作り、打席にはJ.T.リアルミュート。大量点のチャンスでもあったのですが、リアルミュートはサンドバルの強心臓な投球に圧されるような形で1Bゴロに終わり、チャンスを潰しました。
その後の流れ
4回以降の流れを記載しておきます。
- 4回表【LAA】5点を先制
- マット・ダフィーがシングル、大谷がダブル、トラウトが四球でノーアウト満塁のチャンス
- ウォルシュがRF前タイムリーで2点を先制(LAA 2-0 PHI)
- J・アデルが内野安打で追加点(LAA 3-0 PHI)
- 1アウト後、K・スズキがCF前タイムリー(LAA 4-0 PHI)
- タイラー・ウェイドの打球をホスキンスがエラー(LAA 5-0)
- その後はカイル・ギブソンからスイッチしたニック・ネルソンが抑えチェンジ
- 4回裏【PHI】チャンスを潰す
1アウト、ランナー1,2塁のチャンスを作るも、ストットとシュワーバーが凡退で無得点
- 5回裏【PHI】2点を返す
- ホスキンスが死球→ハーパーがダブルでノーアウトで2、3塁のチャンス
- カステヤーノスがRFへ犠牲フライ(LAA 5-1 PHI)
- リアルミュートの1B ゴロでハーパーが生還(LAA 5-2 PHI)
- アレク・ボームがCF前シングル
- ここでLAAはサンドバルからホセ・キハーダにスイッチ。後続を抑え、2失点にとどめる。
- 8回表【LAA】追加点!
- 1アウトから、J・ウォルシュの痛烈なSSゴロをブライソン・ストットが豪快にエラー。ウォルシュに二塁まで行かれてしまう
- マーシュがLFへタイムリー(LAA 6-2 PHI)
- 8回裏【PHI】ハーパーが同点グランドスラム
- LAAのマウンドはアーロン・ループ
- オデュベル・ヘレイラがシングル
- ヨハン・カマーゴは3Bスローイングエラーで出塁
- ストット凡退後、シュワーバーが四球で出塁。1アウト満塁に
- LAAはクローザーのライセル・イグレシアスにスイッチ
- ホスキンスが三振で2アウトに
- ハーパー、フルカウント後のチェンジアップをRFのセカンド・デッキへグランドスラム(LAA 6-6 PHI)
- カステヤーノスもあわやHRの大きなCFフライ
- 9回表【LAA】執念の勝ち越し点
- PHIのマウンドにはコーリー・クネイブル
- 先頭のカート・スズキが四球で出塁
- タイラー・ウェイドがバント失敗(スズキが2塁でアウト)
- ベラスケスに代わってレンヒーフォが代打。ウェイドが2塁へ盗塁成功
- レンヒーフォのSSゴロの間にウェイドは3塁へ進塁
- マット・ダフィーがRF前タイムリーでLAA勝ち越し(LAA 7-6 PHI)
- 大谷選手は三振
- 9回裏【PHI】3ランHRでサヨナラ勝ち
- 1アウト後にアレク・ボームがLF前シングルで出塁
- ヘレイラがLFライナーで2アウト
- ディディがLF前シングルで2アウト1、2塁に
- LAAはイグレシアスからジミー・ハーゲットへスイッチ
- フルカウントからのカーブが真ん中に入り、RFへサヨナラ3ランHR
エンゼルス・ブルペン、大きな失投
上記の通り、エンゼルスは取られたらすぐに取り返すというのをしっかりとやっておりました。
打線は水モノなので、打たない人がいることは承知の上。その中でもよく得点していたと思います。
問題の8回裏、ループは調子がいいとは言えませんでした。ハーパーの前にホスキンスがいたので、マッドン監督もイグレシアスのスイッチを決めたと思われます。ハーパーまでループに任せるかどうか、ここはもう現場の判断がそうしたのですから、仕方ありませんね。
イグレシアスは代わってすぐによくホスキンスを三振に仕留めたと思います。悔やまれるのはハーパーへの最後のボールです。威力のないチェンジアップが肝心なところで浮いてしまい、ほぼど真ん中という失投でした。
9回裏、ジミー・ハーゲットがストットに打たれた3ランHRもど真ん中。失投です。左バッターにサイドワインダーは相性が悪い上に甘く行ってしまいましたね。
エンゼルスはこの敗戦で11連敗。
この日もマイク・トラウトはヒットレス
マイク・トラウトが最後に安打を放ったのは、現地2022年5月28日のブルージェイズ戦。7回裏の第4打席でメリウェザーから2ランHRを放ったのが最後です。この試合の8回裏にも打席が回ってきましたが、ジョーダン・ロマーノから死球を受けました。
よって打席数で行けば、上記の死球も入るので30打席連続で無安打ということに。打数で言えば、26打数連続で無安打が続いております。
エンゼルス、ハードな相手が続く
エンゼルスは現地2022年6月6日からアナハイムでレッドソックスとの4連戦。続いて10日からはメッツとの3連戦。14日からはドジャー・スタジアムに出向き、2連戦です。
もうひと頑張りしなければ、地獄が待っているかもしれません。
お読みいただき、ありがとうございました。
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