フィリーズ、かなり良いシフトが完成
今オフのフィリーズの第一課題がJ.T.リアルミュートとの再契約であるなら、第二課題はSSのディディ・グレゴリアスとも再契約することでしたが、現地2021年1月30日、J.T.リアルミュートとのディールがオフィシャルとなったタイミングでディディ・グレゴリアスとも合意した模様です。
これでフィリーズはかなり良いシフトが完成しました。
契約詳細
ディディ・グレゴリアスとフィリーズは以下の条件で合意した模様です。こちらオフィシャルになりましたら、情報をアップデートいたします。
- 2年/$28M(2021-2022)
AAVでざっと$14M。支払いに繰延払いが採用される見込みです。
フィリーズ、かなり強い布陣
ディディ・グレゴリアスとの再契約が実現したことでフィリーズはシフトはかなり強いものとなりました。これは守備、攻撃ともにです。
- C:J.T.リアルミュート
- 1B: リース・ホスキンス、アレック・ボーン
- 2B: ジーン・セグラ、スコット・キンガリー
- 3B: ジーン・セグラ、アレック・ボーン
- SS: ディディ・グレゴリアス、ジーン・セグラ、スコット・キンガリー
- LF: アンドリュー・マッカッチェン
- CF:アダム・ヘイスリー、アンドリュー・マッカッチェン、ロマン・クイーン
- RF:ブライス・ハーパー
シーズン中は誰かを怪我で欠いたり、あるいは絶不調の選手が出たりするものですが、そういった選手が出てもその穴を埋める人材がいるというシフトです。
できれば、前年デビューしたアレック・ボーンも使って欲しいのですが、彼を試合に出しながら、育てるということも可能。
センターラインが強い
また、J.T.リアルミュートが入ったことで、二遊間にディディ・グレゴリアスとジーン・セグラを配置出来、尚且つもしもアンドリュー・マッカッチェンをCFで起用するなら、非常に強いセンターラインが完成することになります。
マッカッチェンをLFに起用するなら、アダム・ヘイスリー、あるいはあまり打ちませんが、守備のいいロマン・クイーンがおります。
【贅沢税】フィリーズ、徐々に0Mに近づく
ディディ・グレゴリアスとAAV(Annual Average Value)で$14の契約に合意したフィリーズは彼の$14Mを加算した段階で、贅沢税は$186M超え。まだスペースに$20M以上の余裕がありますが、ペイロールカットをして、お金を良い選手に配分し直した結果、現状でここまで上がってきました。
シーズン途中でペナントやWSに欲が出るとまた補強したくなるのが人情ですから、あとは$5M前後の投手を2名ほど補強するかもしれませんね。
オフシーズン開始直後はリアルミュートとグレゴリアスの2名ともに放出する見込みだったフィリーズ。このまま昔の暗黒時代に突入か?とも思いましたが、やはりデーブ・ドンブロウスキー氏が来て風向きが代わりました。
後はドンブロウスキー氏がなりふり構わずにお金を使わないように、オーナーのジョン・ミドルトンが手綱を引き締める体制がうまく機能すれば長期にわたって地区優勝に絡めることになりそうです。
ディディ・グレグリアスとは?
ディディ・グレゴリアスは1990年2月18日生まれの30才。フルネームはマリークソン・ジュリアス・グレゴリアス(Mariekson Julius Gregorius)。スプリングトレーニング開始直後に31才になります。
オランダのアムステルダム出身で、本人はアンドレルトン・シモンズやジュリクソン・プロファーの出身であるキュラソー島で生まれ育った訳ではなく、オランダ本国で生まれ育ちました。ヨーロッパ出身だけに小さい頃はサッカーもさかんにやっていたようです。
おじいさんはオランダ・リーグで投手をしていたフアン・グレゴリアス(Juan Gregorius)でおじいさんはもともとキュラソー島由来の人でオランダ本国に移ったようです。
お父さんの名前がディディ・グレゴリアス。表記はDi Di Gregorius Sr.となっています。フィリーズのディディと区別をつけるためにお父さん側にシニアがついています。お父さんがキュラソー島生まれなのか、すでにアムステルダムで生まれたのかは定かではなく、小さい頃にはアムステルダムにいたようです。そのお父さんもオランダリーグでプレーしていた選手。また兄も野球選手でした。
2007年8月にアマチュアFAとしてレッズとサイン。プロとしての稼働は2008年からです。
メジャーデビューはレッズ時代の2012年。22才のときです。
その年のオフの2012年12月、レッズ、Dバックス、インディアンス間で発生した3チームトレードでレッズからDバックスへ移籍。
移籍直後の2013シーズンから103試合に出場。357打数90安打、打率.252、HR 7をマーク。この年の守備はインパクトがありましたね!!
2014年はDバックスがクリス・オーウィングスにもチャンスを与えたいとして、ディディの出場は80試合にとどまりました。
2014年12月、ヤンキース、タイガース、Dバックス間で発生した3チームトレードでヤンキースへ移籍。
ヤンキースはジーターの後を継ぐものとして、ディディ・グレゴリアスを選びました。それを悔しく思ったのが、ジーター信者で後にヤンキースのSSを守ることになったトロイ・トゥロウィツキーです。
フルシーズンで、エブリデイSSとして稼働したのは、ヤンキース移籍後の2015年からです。
ヤンキース時代のキャリアとトミー・ジョン手術に関しては上記のリンク記事にも記載しています。
なお、2018年のALDSで肘を痛めたディディは10月半ばにトミー・ジョン手術を実施。そして復帰したのが、2019年6月です。術後約7ヶ月半で復帰したことに!
2020年の成績
なお、2020年は60試合全試合に出場。打率.284、OBP .339、SLG .488、HR 10、二塁打 10、RBI 40、Run 34と非常に調子の良いシーズンを送りました。
2021年は楽しみですね。
お読みいただき、ありがとうございました。
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