PHI、TB&LAD間でトレード成立
年末に入り、急に動き出した2021年に向けてのFA・トレード市場。
現地2020年12月29日は、フィリーズ、レイズ、ドジャースの間で3チームトレードが成立。フィリーズの新GM、サム・ファルドの初仕事はレイズの豪腕ツーシーマーのホセ・アルバラードの獲得でした。
トレード詳細
今回のトレードの関係性は以下の通りです。
【フィリーズGet】
- 【Fromレイズ】
- ホセ・アルバラード(Jose Alvarado/ 25才):LHP
【レイズGet】
- 【Fromドジャース】
- ディロン・ポールソン(Dillon Paulson/23才):1B/左投左打
- PTBNL (Player to Be Named Later: 後日指名) or 金銭
【ドジャースGet】
- 【Fromフィリーズ】
- ギャレット・クリービンガー( Garrett Cleavinger/26才): LHP
トレードオーバービュー
レイズの豪腕ツーシーマー、ホセ・アルバラードが動くことになりました。2020年は7月24日の開幕から8月半ばまで9試合に登板するも、その後はショルダー・イシューで戦列を離れ、ALCSでようやく復帰。しかしワールドシリーズのロスターから外れました。
ホセ・アルバラードの2020年のサラリーはほぼメジャー最低年俸の$0.57M。ようやく調停の資格を得たところで、今出して後ろはどうするのか?とは思います。フィリーズは彼がヘルシーであれば非常にラッキーですね。
ドジャースが獲得したギャレット・クリービンガーは2020年にデビューしたばかりの左腕。ブルペン候補としてキープというところです。
レイズが獲得したディロン・ポールソンは未デビューなもののかなり期待できる1B。左打者ゆえにドジャースのチーム事情からトレードになったと思われます。マイナーでは安打、HRとも量産。またしてもレイズの教育で巣立ちそうです。
選手紹介
【フィリーズGet】ホセ・アルバラード
Guess it’s time to bring back those José Alvarado gifs. pic.twitter.com/gKiQTlT8dR
— Lucas Apostoleris (@DBITLefty) December 29, 2020
もうあまりにも有名な投手ですが、上述している通り若いです。1995年5月21日生まれの25才。2021年の5月で26才になります。ベネズエラ出身で、2012年3月にレイズとアマチュアFAとして契約しました。
デビューは2017年で22才の時。35試合で29.2イニングに登板し、0勝3敗、ERA 3.64。すごかったのが、2年目の2018年。70試合、64.0イニングに登板し、1勝6敗で、ERAが2.39。6敗は喫したものの厳しい場面での登板ばかりでしたので、これは致し方ない面も。チャズ・ローとともに2人で62ホールドを演じて見せました。70試合に登板したこともすごいですね。
2019年は家族のメディカル・イシューがあったり、本人も調子を崩し、35試合の出場に終わりました。ERAは4.80と悪化。
2020年は上述の通り、シーズン途中の8月半ばにショルダー・イシューで離脱。それまでの成績もERAが6.00とふるいませんでした。
100mph近い剛球に、嘘のように曲がるツーシームが特徴の投手。ヘルシーであれば相当心強い存在です。
【レイズGet】ディロン・ポールソン
1997年6月10日生まれの23才。1Bで左投げ左打ち。2018年アマチュアドラフトでドジャースから13巡目指名を受けプロ入り。
マイナーでは2019年、クラスAとクラスAアドバンスを合わせた成績が416打数101安打、打率.243、OBP .366、SLG .433。HR 16、二塁打が27本、三塁打が2本で、RBIは64、Runs Scoredが75。盗塁が3。打率に比してOBP(出塁率)が高いのが優れた選球眼にあります。2019シーズンのBBはなんと82個。
非常にすぐれた左打者ですが、いかんせんドジャースは左打者が充実しており、出場機会に恵まれない環境でもありました。ここで若手を重用するレイズに移籍することは大きな飛躍になりそうです。
【ドジャースGet】ギャレット・クリービンガー
1994年4月23日生まれの26才。2015年オリオールズの3巡目指名でプロ入り。21才の時です。2017年7月のトレードデッドラインでオリオールズがジェレミー・ヘリクソンを獲得したトレードでフィリーズに移籍。年齢は26才と遅咲きで、こういうケースはマイナー時代に手術を経験しているケースが多いのですが、ギャレット・クリービンガーは2018年に計12試合のみというのがあったのですが、大きな手術などはなさそうです。リリーバーです。
2019年にダブルAで34試合に登板し、ERA3.66。
2020年にメジャーデビュー。1試合、0.2イニングのみの登板で、被安打2、うちHRが1本、失点1という内容でした。
ドジャースのブルペンの助けになればというところです。
お読みいただき、ありがとうございました。
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