2010年のロイ・ハラデー以来の完全試合
現地時間:2012年4月21日、マリナーズ VS ホワイトソックス戦(セーフコ・フィールド)にて、ホワイトソックスの右腕フィリップ・ハンバー(Philip Humber) が、見事に完全試合を達成!
フィリップ・ハンバーとは?
1982年12月21日生まれの現在29才。
もともと力のある投手で、高校の時(2001年)、ヤンキースからドラフト指名を受けたほどの投手です。そのときは、大学に進学。2004年にメッツから指名を受け、プロ入り。2006年メジャーデビュー。
その後、なかなか伸びずに、2008年当時ツインズにいたヨハン・サンタナとの複数トレードでツインズに移籍。
2009年にはロイヤルズとマイナー契約。2010年に初勝利をあげました(相手はタイガース)。
2011年はホワイトソックスとマイナー契約。メジャー昇格を果たし、この年突如として9勝を上げ、ようやく本領を発揮し始めたという投手です。
完全試合とNO-NOの違い
完全試合とは、一人のランナーも得点も許さず、打者27人で相手チームを封じることです。
ノーヒット・ノーランは、相手チームを無安打に抑え、なおかつ「ラン=RUN=得点」(ランナーのランではありません)を許さないという記録なので、エラーによる出塁と四死球による出塁があっても達成される記録ですが、
完全試合は得点はもちろんのこと、一人のランナーも許さないことから、投手のコントロールはじめ、エラーをしない野手の協力なくして、達成出来ない記録です。
試合後のインタビューでハンバーは、「野手に感謝」と言っています。自分一人ではなく、チームメイトあっての記録達成を忘れていない点がファンの共感を呼ぶ姿勢とも言えます。
ここで、「我よし」の気持ちが出て、ヒーロー気取りになると、結構、総スカンを喰らってしまいます(^.^)
前回の完全試合は?
前回は、2010年5月29日に、フィリーズのロイ・ハラデイがマーリンズ相手に達成し、ホワイトソックスでは、2009年7月23日に現マイアミ・マーリンズのマイク・バーリーがタンパベイ・レイズ相手に達成しています。
フィリップ・ハンバーの完全試合達成は、1870年から始まったMLB史上で通算21回目。貴重な記録です。ホワイトソックスの投手が完全試合を達成したのは、これで3回目となります。
また、マリナーズが完全試合を喫したのはこれが初めてです。さすがのイチロー選手も、当たりの出てきたモンテーロもバットコントロールのいいアックリーもこの日はお手上げだったようです。
お読みいただき、ありがとうございました。
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