実力者同士のスイッチ
現地2019年12月5日、突如、レイズとパドレス間でトレードが成立しました。しかもクラブの大物同士。クラブはどことでもトレードしますが、ウィル・マイヤーズのトレード以来、なにかこの2クラブは相性が良いというか、仲が良いと思えてなりまsねん。
トレード詳細
今回成立したトレードは双方ともに高いスペックを要する選手同士。現地2019年12月5日時点ではフィジカル・チェックの結果待ちでその後、公式発表がなされる模様です。
パドレスGet
- トミー・ファム(Tommy Pham )
- ジェイク・クロネンワース(Jake Cronenworth )
レイズGet
- ハンター・レンフロー(Hunter Renfroe)
- ゼビエル・エドワーズ(Xavier Edwards)
選手の詳細
トミー・ファムとは?【SDP Get】
2019年の成績
トミー・ファムは2020シーズンで32才のシーズンを迎える外野手。右投げ右打ちで2019年の成績は、145試合、打率.273、OBP .369、SLG .450、安打数155、HR 21、RBI 61。LF123試合、DH 22試合の出場。しっかりと守備も守っています。ノンタイトルですが、WAR 3.7が示すとおり、非常に仕事の出来る選手です。
マイナーで8年!
ドラフトは2006年カージナルスの6巡目指名。デビューは2014シーズンで26才の時ですから、なんとマイナーで8年を過ごしてきた選手。そんなふうには見えませんでした。何か大きな怪我でもしたのかと思い調べたのですが、怪我によってシーズンを潰したということはありませんでした。本当に8年かけて地味にルーキーリーグからしっかりと実績を作りメジャーに上がった選手でした。マイナー時代から足が早く盗塁を決めてきた選手でもあります。
カージナルスでのデビュー後、2018年7月のトレードデッドラインでレイズへ移籍。以降、レイズの中心打者としてプレーしてきました。
2019年のALDSでも強打者配置の2番を打ちました。
メジャー通算6年で打率.277、OBP .373、SLG .472、HR79、RBI 239、盗塁69。2019シーズンも25個を決めています。
ジェイク・クロネンワースとは【SDP Get】
この選手は二刀流です。SS、2Bをメインにリリーバーもこなします。1994年1月21日生まれで、26才で2020シーズンを迎えます。ドラフトは2015年レイズ7巡目指名。未デビューです。
打撃
2018年と19年は大半をトリプルAで過ごしました。トリプルA2シーズンをあわせ、打率.328、OBP .419、SLG .509、HR10、RBI 47とかなり打っています。
守備
2019シーズン、トリプルAで出場した際のポジションは、2Bが11試合、3Bが3試合、SSが64試合、DHが10試合、ピッチャーで7試合という万能さ。
投手成績
2019年のトリプルAでの投手成績は、7試合、7.1イニング、被安打4、失点2、ERA 2.45。マイナーでの登板の動画が見つからなかったので、上記の動画は大学時代の動画で2015年のものです。
なお、プロに入って投手をやったのは2019シーズンからです。それまでは野手に専念していましたから、大谷選手の影響か、あるいはレイズのクラブ方針からは定かではありませんが、二刀流として登録となるでしょう。
ハンター・レンフロー(TBR Get)
レイズが獲得したハンター・レンフローは2020シーズンは28才となるRFです。2013年パドレス1巡目指名でプロ入り。デビューは2016年9月。
守備はデビューイヤーの2016年のフィールディング%が.882、2017年が.959、2018年が.961といずれもリーグ平均以下でしたが、2019年は.992でリーグ平均を大きく上回り、ゴールドグラブ賞のファイナリストにも選ばれました。
(コーン様、コメントでご指摘いただき、ありがとうございました。)
打率は2割前半と確実性は今ひとつのですが、魅力は長打力。3 年連続25HR以上を放ち、2019シーズンは33HR! RBIは64。
2019年のWARは2.6、OPS +は102。2020年1月でMLSはまだ2.165ですが、今オフはスーパー2の調停イヤーです。
ゼビエル・エドワーズ(TBR Get)
パドレスGMのA.J.プレラー氏の考えがわからないのがこの人選。もっとも戦力の均衡という意味ではいいピックなのですが、パドレス陣営からすれば、このプロスペクトを出しますか?というほどの楽しみな選手。
エドワーズは2018ドラフト1巡目指名で、まだ20才。2B、SSを守るスイッチヒッター。現地2019年12月5日時点でのMLB.comのプロスペクトランキングで72位(順位は変わってきます)。
何も1巡目指名を出さなくても!とは誰もが思ったのではないでしょうか?
それにしてもパドレスは先日、ブルワーズにルイス・ウリアスをトレードで出しましたが、どれだけ素晴らしい素材を持っていたのでしょうね。その二人を出したGMは出場機会創出の親心でトレードに出したと思っておきましょうかね。
お読みいただき、ありがとうございました。
コメント
レンフローはGG賞のファイナリストにも選出されてるので、守備面は成長している選手ですね。
コーン様、
ご指摘いただき、ありがとうございました。
下記のように訂正しております。
「守備はデビューイヤーの2016年のフィールディング%が.882、2017年が.959、2018年が.961といずれもリーグ平均以下でしたが、2019年は.992でリーグ平均を大きく上回り、ゴールドグラブ賞のファイナリストにも選ばれました。」
コメントのお手間まで取らせて失礼致しました。
ありがとうございました。