P・アロンソが100万ドルを獲得
現地2019年7月8日、オールスター・ゲーム前日に行われるホームラン・ダービーが華やかに行われ、メッツのピート・アロンソがヴラディーミル・ゲレロ・ジュニアとのファイナルを制し、見事チャンプに輝き、100万ドルをゲットしました!
おめでとうございます!
若手の力が爆発!
2019年はルーキーが2人参加し、平均年齢が 25.26才という若いメンバーで競われました。
もしルールが球数制限内で競われるものなら、それこそイェリッチとベリンジャーの戦いも見られたでしょうが、いかんせん、制限時間つきなので、若手も若手でないと持ちません。
見てるだけでも自然と息を止めて見ているというくらいにスリリングなものなのに、現場の選手はロングティー200本くらいの勢いで息を止めてスイングしているのですから、これは心臓にも悪そうです(笑)
よって、もう今年は若い選手しか出ませんでしたね。
ルール
これは2018年のルールと変わりません。
【タイミング】
- 1ラウンド4分まで。最初の投球がなされてからタイマーがスタート
- タイマーが0を指す前に投球すれば、その打球がHRの場合カウントされる
- ピッチャーは打球がグランドに落ちるか、野手に取られるか、スタンドに入ってから投球できる
- ファースト・ラウンドとセミファイルでは、1回45秒のタイムアウトが与えられる(=45秒休んでいい)。ファイナルでは2回のタイムアウトが与えられ、1回めは45秒、2回めは30秒。
【ボーナス・タイム】
- 440フィート(134.1m)以上のHRを2本打てば30秒のボーナスタイムがもらえる
- 飛距離はいつものSTATCASTが計算
- ボーナスタイム付与の場合は途切れず、そのまま30秒継続される(ボーナスタイム中に休憩を挟まないという意味です。)
【勝利の条件】
- 多く放った方が次のラウンドへ
- タイとなった場合は60秒の延長戦。それでも決着がつかなければ交互に3スイングずつ行い決着をつける
- それぞれの対戦の2番めのバッターのHR数が1番めのバッターの数を超えた場合、その時点で勝者決定で、時間をフルに使わない
ファースト・ラウンド
今年はファーストラウンドで年齢の若い方が勝ち上がりました。ゲレロ・ジュニアの29本はとんでもない数字です。
- マット・チャップマン/OAK (13)
- ヴラディーミル・ゲレロ・Jr./TOR (29) ★WINNER
- ピート・アロンソ/NYM (14) ★WINNER
- カルロス・サンタナ/CLE (13)
- ジョシュ・ベル/PIT(18)
- ロナルド・アクーニャ・Jr./ ATL(25)★WINNER
- アレックス・ブレグマン/HOU (16)
- ジョク・ピダーソン/LAD (21) ★WINNER
セカンド・ラウンド
- ヴラディーミル・ゲレロ・Jr./TOR (40) ★WINNER
- ジョク・ピダーソン/LAD (39)
- ピート・アロンソ/NYM (20) ★WINNER
- ロナルド・アクーニャ・Jr./ ATL(19)
セカンド・ラウンドではゲレロ・ジュニアとジョク・ピダーソンが死闘になりました。
ピダーソンとゲレロ・ジュニアの死闘
まず先攻のゲレロ・ジュニアが4分内で26本、そしてボーナスタイムの30秒の間に3本を放ち29本で終えます。そして、後攻のジョク・ピダーソンは4分内で25本、ボーナスタイムの30秒で4本を追加し、29本。29−29でタイに。
タイとなったのでそれぞれ60秒の延長戦です。
先攻のゲレロ・ジュニアは8本を追加し、37本。後攻のピダーソンも負けじと8本を追加。最後の1本はブザービーターシュートのような1本でギリギリ間に合い、37本でまたまたタイに。37−37。
60秒でカタがつかなかったので、今度は3スイングで勝負。
ゲレロ・ジュニアは3スイング中、1本を追加し38本に。そしてピダーソンも1本のみの追加で38本。38−38で再び、3スイングで勝負。
3スイング決着の2回め。
ゲレロ・ジュニアは2本追加し、40本。後攻のピダーソンは1球目はHRとなりましたが、残り2球はミスショットし、39本。これで40−39でゲレロ・ジュニアがファイナルへと進出したのでした。
ファイナル・ラウンド
- ヴラディーミル・ゲレロ・Jr./TOR (22)
- ピート・アロンソ/NYM (23) ★WINNER
ゲレロ・ジュニアにはもう体力が残っていませんでしたね。これはもう仕方ありません。それでも22本も打っているんですね。体力あるんですね!
最後はピダーソンが時間をフルに使わずに本数で勝ち抜きました!
ファイナル・ラウンドも含めたアロンソのHRダービーのフル動画です↓。
ベスト5
今回のダービーでは全部で312HRが飛び出しました。うち、ゲレロ・ジュニアだけで91HRが出ています。
【最長距離ベスト5】
1) 488 feet — ゲレロ Jr. (Rd. 2)
2) 477 feet — チャップマン (Rd. 1)
3) 476 feet — ゲレロ Jr. (Rd. 1)
4) 473 feet — チャップマン (Rd. 1)
5) 472 feet — ゲレロ Jr. (Rd. 1)
【Exit Velocity ベスト5】
1) 114 mph — ゲレロ Jr. (Rd. 2)
2-T) 113 mph — アロンソ (Final)
2-T) 113 mph — アロンソ (Final)
4-T) 112 mph — アロンソ (3回), ゲレロd Jr. (3回), ベル
アロンソ、サラリーを上回る!
100万ドルの賞金を手にしたピート・アロンソですが、サラリーは55万5,000ドル。MLBの最低年俸額です。今回の賞金でサラリーの倍のボーナスをゲットしました。よかったですね!
なお、アロンソは10%を寄付するそうです!自分で勝ち取った賞金とは言え、独占せずに他へ回す分も確保するというのはますます富むこと間違いなし!アロンソ、選手としてもこのまま大成しそうです。
He’ll also give 10% of his prize money to charity, 5% each to the Wounded Warrior Project and to the Tunnel to Towers Foundation.
The Guardian
2018年のダービーも面白かったですが、今年はさらに面白かったですね。
選手はヘトヘトで、まさに”Exhausted”消耗した!という感じです。お疲れ様でした。
お読みいただき、ありがとうございました。
コメント
いつも楽しく拝読させて頂いています
ボーナスタイム付与の場合は途切れず、そのまま30秒継続される
とありますが、4分終了で途切れて、小休憩後に30秒ボーナスでしたよね
ピッチャーの投げるタイミングですが、規定は球が落ちてからのはずが、今年はかなりポンポン投げてて明らかに落ちてないタイミングで横にいるスタッフがキューを出してて少し気になりました。外野で子供が追いかけてますからちょっと怖いですよね。
ファイナルとサラリーの部分、アロンソとピーダーソンが数か所書き間違えになってますよ
アロンソは賞金の5%を2カ所?に寄付するとインタビューで言っていたように聞こえました。メジャーリーガーらしい話ですね。
それと投げていたのが親戚でチームスタッフやコーチじゃなかったので、よく決勝まで投げ切ったなと思います(去年のハーパーの親父さんのように筋骨隆々でも無かったし)
匿名様
コメントをありがとうございます。
>ファイナルとサラリーの部分、アロンソとピーダーソンが数か所書き間違えになってますよ
大変失礼致しました。アロンソに書き換えました。ご指摘ありがとうございます。
>4分終了で途切れて、小休憩後に30秒ボーナスでしたよね
ボーナスタイム中に休憩はなしという意味で書かせていただいておりました。
ちょっと紛らわしい表現だったので、()付でその旨追記させていただいています。
ご指摘ありがとうございます。
>規定は球が落ちてからのはずが、今年はかなりポンポン投げてて・・・
そうですね。ドジャースのバッピの人が一番気にかけていたと思います。投げているスピードも一番速くて笑いましたwww
>アロンソは賞金の5%を2カ所?に寄付する・・・
そうでしたね。良いお話なので追記しておきます。
>それと投げていたのが親戚・・・
私もよく最後まで投げたなと思いました。
ご指摘ありがとうございました。またご訪問してください。お手間をかけさせて失礼しました。