Old School & New Schoolで準備!
新型コロナウィルスの感染拡大の予防措置として全世界規模で「人との距離を空けましょう」というソーシャル・ディスタンスのプロトコルが発令されていますが、この間選手たちはどうやってチューンナップしていくのか?と疑問に思われることも多いと思います。
【自主練習】ジョー・ケリーは窓ガラスを割る
ドジャースのジョー・ケリーのように庭にネットを貼ってネットスローをする最中、チェンジアップの練習をミスって窓ガラスを割るというハプニングなどもSNSで投稿され、複数のメディアに採り上げられていましたね。
選手たちは独自に今いる場所で出来ることをやっています。
ゴールディーはスタジアムと自宅で
そん中、とても熱心にシーズン開始の準備に取り組んでいるのがカージナルスのポール・ゴールドシュミット(Paul Goldschmidt)です。ゴールディーは球場と自宅の双方でトレーニングをしています。
【規約】スタジアムには選手1人、トレーナー1人
すでにワークアウトとしてもクローズされてしまった各クラブのスプリングトレーニングの施設ですが、完全クローズではなく規約に則れれば使用できます。
それが上述したソーシャル・ディスタンス・プロトコルに則った規定でもあるのですが、1ファシリティーに1プレーヤー、1トレーナーのみ使用できることになっています。
フロリダでスプリングトレーニングを行っているカージナルスはロジャー・ディーン・シェブロレット・スタジアム(Roger Dean Chevrolet Stadium)がそのメイン・ファシリティー。
ゴールディーはこの施設を使い、フィールドでのトレーニングをしています。
肘痛も患っている
この施設では主にワークアウト系が中心。せっかくファシリティーが使えるのに勿体ない!とも思うのですが、実はゴールディーは右肘痛を患っています。守備は1Bで投げる機会は投手や捕手ほどはないものの、患ってしまったものは仕方ありません。野手の場合、肩が冷えていても急に投げなければいけないケースもありますから、案外故障のリスクは高いです。
この右肘痛は今スプリングトレーニングの最中に発症したものです。2月22日から3月8日までは全ゲームに出場。20打数6安打、2HRと打撃自体は好調でした。しかし、その後右肘痛を発症。肘を慎重に診ましょうという段階でスプリングトレーニングが中断したのでした。
開幕は微妙だった
かなりやっかいな肘痛で現地2020年4月17日時点でもまだリハビリの最中でバットを振っていません。もっとも、ゲームが無くなったがゆえにそのような調整に切り替えたとは思います。しかし、もし3月26日に開幕していたとして直前の肘痛ゆえに、開幕に間に合ったかどうかは定かではなく、むしろ無理だった可能性の方が高いです。
フロリダの自宅にはウェイト設備を導入
MLBの選手はスプリングトレーニングの施設のある近くにセカンドハウスを用意している選手が多いのですが、ポール・ゴールドシュミットもその一人でフロリダに自宅を持っていて、スプリングトレーニングの間は家族もそこで過ごしていました。
スプリングトレーニングの中断が決まってすぐに、ゴールディーは自宅にウェイトトレーニングの道具などを導入。この時の動きは速かったようですね。さすがです。
その機材を見た家族はど根性ものの”Old School”そのものと驚きを見せたのでした。
新兵器のVRでタイミングの練習
そして肘痛も患い、スイングをやめているゴールドシュミットがウェイトトレーニングの機材とともに、新たに導入したのが”Win Reality”社のバーチャル・リアリティー。
ヘッドセットをつけて、チームメイトのジャック・フラハーティーなどと自宅で対戦しているようです。
もっともこの時はスイングはやめてタイミングを図る、あるいはスプリングトレーニングの最初に調子がよかったバッティングを維持するために導入したもの。ソフトウェアも入っているため、さながら自宅でメジャーの投手と対戦しているのが味わえるようです。
これで”New School”入りも果たし、Old と New双方で開幕に向け、絶賛調整中です。
このような工夫でメジャーリーガーは開幕に備えているようですね。
かなり優秀
”Win Reality”はかなり優秀でトラックマンほか活用できる様々なデータがソフトに入れられているのでそんじょそこらのビデオゲームとは一線を画したシステムのようです。ピッチャーはホログラムで現れる、すごいシミュレーターのようですよ!
なお、チームメイトのマット・カーペンターも購入した模様です。
これでゴールディーも肘への治療に専念できそうです。
お読みいただき、ありがとうございました。
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