NLWC 1位 vs 2位のカード
現地2022年10月7日、MLBのポストシーズンが始まりました。
この日から始まったのはワイルドカード・シリーズ。今季からはポストシーズンのフォーマットが若干代わり、地区優勝を上げたリーグ勝率1位、2位はゴーストゲームでそのままDS(Division Series)に進みます。
そして今季からワイルドカードは3枠となり、2カードが行われます。1つは地区優勝の勝率3位のクラブとWC枠勝率3位のクラブが対戦。もう1つはワイルドカード勝率2位と3位が対戦することになっています。
結果的によく出来たフォーマット
CBA交渉のときは、MLB側がゴーストゲームを極力無くす方法でのフォーマットを希望しましたが、それはポストシーズン進出と地区優勝のプレミア感を考えたときに不可能な要望でした。
選手会側の代表の一人としてマックス・シャーザーががんばり、ポストシーズン進出は各リーグとも6クラブを限度とすべしということで、今季から12クラブによる争いとなりました。
これはよく出来ていると思っていて、今回はドジャース、ブレーブス、メッツの3クラブがシーズン100勝をマークしましたが、地区のレベルの兼ね合いでどうしても地区2位が地区優勝の勝率を上回ってしまうことがあります。
そこで地区優勝のうち勝率3位がワイルドカードで争うことになったわけです。
メッツとパドレスはNLワイルドカード枠1位と2位のクラブ。地区優勝の勝率3位はナ・リーグは中地区のカージナルスで、ワイルドカード枠勝率3位はフィリーズです。
ダルビッシュ投手、エースの投球
レギュラーシーズンでの勝率が上回ったメッツがホームアドバンテージで、シティ・フィールドで行われたパドレス@メッツ戦は、ある意味予想できる展開となりました。
パドレス先発はダルビッシュ投手で、緩急、高低、左右と変幻自在の投球でメッツ打線を翻弄。
初回に1アウトからデッドボールとシングルヒットが続き、スコアリング・ポジションにランナーを置く状況となりましたが、さすがに落ち着いていました。
ピート・アロンゾは3球三振、5番DHに入ったダニエル・ボーゲルバックも2球で追い込み、最後はボール球を凡打させ、ピンチを乗り切っています。一発のある打者はツボに入れば怖いですが、ダルビッシュ投手の技術で行けばむしろ安心して見ていられるというマッチアップでもありました。
その後は2回から4回の3イニングを三者凡退に仕留めるリズム感のある投球。5回にエドゥアルド・エスコバーにソロHRを打たれましたが、失点はこの1点のみ。
ダルビッシュ投手は7イニング、101球を投げ、被安打が6、失点1、BB0、HBP 1、SO4、HR 1でまたしてもQS(Quality Start)となりました。
シャーザー、やはり本調子には程遠く
メッツの先発はマックス・シャーザー。ブレーブスとの地区優勝をかけた大一番でも登板しましたが、本調子には程遠く、見ていて可哀想になるくらいの苦心の連続で、とにかくボールが走りませんでした。
この日の投球も同じで、調子が良ければ唸るような97mphが見られますが、この日は93-94mph平均というスピードで、計測表示よりも球威がありませんでした。
シャーザーは1回表にジョシュ・ベルに2ランHR、2回表にはトレント・グリシャムにソロHR、5回にはジュリクソン・プロファーに3ランHR、そしてマニー・マチャードにソロHRを浴び、メッツのポストシーズン史上最多の被本塁打を記録する事態に。
やはり本調子には程遠かったです。
それでもシャーザーは5回途中まで投げ、被安打7、失点7、BB0、SO4、HR 4という内容。
メッツはその後、リリーバーが抑えたので、明日以降は先発が崩れなければまだまだ見込みはあります。
Game2はスネルとデグロム
Game2はパドレスはブレイク・スネル。メッツはジェイコブ・デグロムが登板します。
デグロムもブレーブスとの優勝をかけたシリーズではブリスター・イシュー(マメ)で力を発揮出来ず、厳しい登板となりました。
マメがどれくらい回復しているか?にも依りますが、中盤に再発するようなことがないように序盤をうまく乗り切ってもらいたいところです。
メッツは自慢の先発ローテーションの2本柱が崩れるともうどうしようもないので、打線も奮起してもたいところです。
お読みいただき、ありがとうございました。
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