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延長10回「代打、カーショウ」!すさまじい総力戦はパドレスに軍配

まだ4月なのにワールドシリーズGame7並み

 ようやく一段落したかというくらい、見ているだけでもすさまじかったパドレス@ドジャースのライバル対決。現地2021年4月25日(日)をもって、一旦スケジュールが空きます。

 両者ともに負けず嫌いが行き過ぎて、ポストシーズンのエネルギーを放出していましたね。まだ4月です。

 今回はGame4までありましたので、現地2021年4月25日(日)は前回の3ゲームシリーズでは見られなかった顔合わせが実現しました。

マスグローブとメイ

 パドレスの先発は開幕してすぐの現地2021年4月9日のレンジャーズ戦でノーヒットノーランを達成したジョー・マスグローブ。ドジャースの先発は、2020年のポストシーズンのキーマン的な役割を果たしたダスティン・メイ。この顔合わせが非常に興味がありましたので、楽しみでもありました。

ドジャースが中盤まで支配

 興味深さとは打って変わって、ゲーム展開は完全にドジャースのペースでした。中盤までは。

 ドジャースは2回裏に、オースティン・バーンズのタイムリーで1点を先制。さらに、3回にもコーリー・シーガーのトリプルをきっかえけに、またしてもジャスティン・ターナーがタイムリーを放ち、2−0。ドジャースはその後、満塁のチャンスを作るも追加点はなりませんでした。

 ドジャース先発のダスティン・メイはもうやはりというか、ここぞという時に本当に良い投球をしますね。3イニングまではパーフェクト。

タティス・Jr.が今シリーズ5本目のHR

 しかし、4回表、2巡目となったフェルナンド・タティス・Jr.を迎えました。ダスティン・メイは初球はボールから入り、2ストライクまで完璧だったのですが、5球目のシンカーがど真ん中に入り、まさかの失投。本人も打たれた瞬間に頭を抱えたほど。これがソロHRとなり、タティス・Jr.は今シリーズ、5本目となるHRを放ちました。スコアは2-1でドジャースがリード。なお、ダスティン・メイは被弾後は打者3人を三者三振に仕留める力技で流れを渡さないように全力投球。

4回からクレイグ・スタメン

 パドレスはジョー・マスグローブを早めにスイッチ。4回からはクレイグ・スタメンがマウンドに。マスグローブは3回を被安打3、失点2、BB2、奪三振4という成績でした。

 5回裏、ドジャースはスタメンのコントロールが乱れて満塁のチャンスを作るも、オースティン・バーンズが三振に倒れて追加点ならず。

 いやな流れでしたが、6回表、ダスティン・メイは無失点で抑え、事なきを得ました。この辺はさすがですね。ダスティン・メイは6回を被安打2、失点1、BB1、奪三振10、被本塁打1。嘘のように曲がるスライダーがこの日も健在でしたね。しかもファストボールも速かったです。

ドジャースがビッグイニング

 中盤6回裏、ドジャースはダスティン・メイの打順で代打にシェルドン・ノイジーを起用。デーブ・ロバーツの攻撃の選手交代は本当にうまいです。起用されたノイジーは鋭いスイングでこの回からマウンドに上がったニック・ラミレスから追加点となるソロHR。

 ドジャースさらに、ムーキー、シーガーのシングルがつづき、ノーアウト1,3塁とした後、ジャスティン・ターナーが犠牲フライを放ち、ムーキーを迎え入れ、4-1に。さらにマンシーが四球で出たあと、クリス・テイラーが3ランHRを放ち、この回一気に5得点。7-1として優位にゲームを進めました。

パドレス、終盤に同点に

 完全にドジャース・ペースかと思われたこのゲーム。ところがここからドラマが待っていました。

プライス、2失点

 ドジャースにとっては勝ちゲームで汎用性高く起用したいデービッド・プライスが7回に登板。しかし、まだ本調子ではないのか、プライスはこの回、3安打を浴び、2失点。やや雲行きが怪しくなります。

グラテロル、ゴンザレスで2失点

 欲を言えば、プライスで2イニングをつなぎたかったのでしょうが、ご覧の調子だったので、8回からはブラスター・グラテロルが登板。ところが力みすぎて非常に不安定。1アウトを奪ったものの、ランナー1,3塁のピンチをつくります。ここでドジャースはビクター・ゴンザレスを起用。しかし、ここでも止まらず、ホズマーに2点タイムリーシングルを打たれ、このイニングも2失点。スコアは7-4。

ジミー・ネルソンでタイ・ゲーム

 9回表、ドジャースは2点のリードがあったので、ここでトライネンかジャンセンでよかったと思うのですが、選んだのはジミー・ネルソン。結果的にこれが裏目に。いいボールを投げていたジミー・ネルソンでしたが、4本のシングルを浴び、2失点。ゲームは振り出しになりました。パドレスはトレント・グリシャムとマニー・マチャードにシングルが出たのは良かったところです。

ドジャース、パガンを攻略できず

 9回裏、パドレスのマウンドはエミリオ・パガン。いい投手なのですが、このシリーズは被弾が多いです。よってかなり不安な送り出しだったと思いますが、パガンは意地を見せました。先頭のオースティン・バーンズにシングルを許したときには、これはサヨナラかと思われました。しかし、ノイジーの代打、エドウィン・リオスをLFフライ、ムーキーを三振、シーガーをフライアウトに仕留め、パガンは見事に試合をコントロールしました。ドジャース側からすれば、9回裏の攻撃で仕留められなかったのはやはり改善の余地があるというところでしょうか。

 10回表、パドレスは逆にイニングまたぎとなったジミー・ネルソンを攻略できず無得点。タイブレークで無得点だったのでドジャースの流れかと思われました。

ティム・ヒル、すごいハートぶりを見せる

 延長10回裏、ティム・ヒルはジャスティン・ターナーを2Bゴロに仕留めるも、いわばきれいな進塁打となって、ランナーは3塁に。迎えるのはマックス・マンシー、クリス・テイラー。ところがパドレスは、この2人を申告敬遠に。

満塁策

 スコアは7-7。ランナーは3塁。1点が入ればもう終了。絶対絶命の場面でパドレスが取った戦略は満塁策。1アウトを取っているので、ダブルプレーの選択肢が入るからです。しかし、ワイルドピッチも四球もなし。これはもうティム・ヒルに任せるしかないという状況でした。ドジャースの打順はジミー・ネルソン。ピッチャー代打で、誰を持ってくるのかと思ったら、まさかの人選でした。

「代打クレイトン・カーショウ」

 ドジャースが送り込んだのは、エースのクレイト・カーショウ!カーショウは非常にバッティングの良い投手でもあります。2011年から2014年までは年間10本以上の安打を記録。2013年にはしかもRBI 10をマーク。

これは面白すぎる!という状況となりました。

 左VS左の戦い。ティム・ヒルは最初、緊張からか2球連続でボール。そこから2ストライクを奪います。5球目、カーショウはファウル。6球目、またしてもファウル。非常にドキドキしたシーンでしたね。そして6球目。投げたボールはシンカー。このインコースのシンカーをカーショウは空振り。三振となり、大きなドラマは一旦幕を閉じました。

 2アウトとなり、バッターは途中出場のDJ・ピータース。フルカウントまで粘りましたが、最後はボール球の4シームに反応してしまい、空振り三振。ドジャースはサヨナラのチャンスを逃してしまいました。

パドレスが勝ち越し

 11回表、ドジャースのマウンドはギャレット・クレビンガー。今オフ、ホセ・アルバラードがフィリーズに動いた3チームトレードでドジャースがフィリーズから獲得した左腕。

 非常にヘビーな場面でのマウンドになりました。ドジャース・デビュー、2021年シーズン・デビューがこのマウンド。生きた心地がしたのでしょうか?

 ギャレット・クレビンガーは先頭打者に四球を与えたものの、腕を振り、良いピッチングを見せたと思います。結果はエリック・ホズマーに犠牲フライを打たれ、3塁に進塁していたタティス・Jr.が生還し、パドレスが勝ち越し。

マランソン登板

 そして、パドレス・ベンチは勝ち越してから登板と決めていたマーク・マランソンをマウンドに。マランソンは先頭のオースティン・バーンズに四球を与えるも、エドウィン・リオス、ムーキー、シーガーと連続で打ち取り、無失点。

 パドレスが8−7で勝利をもぎ取りました。

 一時は6点差までついていたにも関わらず、逆転。やはりローバツ監督は継投で苦戦しますね。ひょっとしたら、契約で連投に関する規定があるのかもしれませんが、9回に逃げ切れなかったのは痛かったですね。

 このシリーズはパドレスが3勝1敗と完勝(BOX SCORE)

 次も楽しみですね。

ドジャース、ベリンジャー抜き

 ドジャースにとってはコディー・ベリンジャーを怪我で欠いたことは痛かったです。一度、彼も復帰したベストでの対決を見てみたいものです。

 選手は皆、クタクタでしょうから、動きながらも体を休めてもらいたいと思います。

 そして、両チームとも次のカードでは抜け殻にならないようにしてもらいたいですね。

 良い、戦いぶりをありがとうと言いたいですね。お読みいただき、ありがとうございました。

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