パドレス、メッツ&パイレーツ間で
現地2021年1月18日、パドレスがまたしても動きましたね。パイレーツとメッツが絡む3チームトレードでパイレーツのエースを獲得しました。
このトレードの後、メッツのGMの疑惑が噴出。大きな騒ぎとなったというのはまた別のお話です。
トレード概要
このトレードによって動く選手達の詳細です。
パドレスGet
- 【FROM パイレーツ】
- ジョー・マスグローブ(Joe Musgrove /28才)RHP
メッツGet
- 【FROM パドレス】
- ジョーイ・ルケイシー(Joey Lucchesi/27才)LHP
パイレーツGet
- 【FROM パドレス】
- ハドソン・ヘッド(Hudson Head/19才)OF/左投げ左打ち
- デービッド・べドナー(David Bednar/26才) RHP
- オマール・クルーズ(Omar Cruz/21才)LHP
- ドレイク・フェローズ(Drake Fellows/ 23才)RHP
- 【FROM メッツ】
- エンディー・ロドリゲス(Endy Rodriguez/20才)OF/右投げスイッチ
ご覧のように計7名が動くブロックバスター・トレードとなりました。
パイレーツ、大丈夫か?
このトレードで真っ先に気になったのがパイレーツのローテーション。2020シーズンは19勝41敗と壊滅的な成績で、2年連続でナ・リーグ中地区最下位に沈みました。
そのパイレーツがエース級のジョー・マスグローブを放出しては、2021シーズンを戦えるのだろうか?といささか心配になったからです。一応、2018シーズンは4位に位置づけ、82勝79敗と勝率も.500を上回りましたが、それ以降は上がる気配が見えないのです。
GMには元レッドソックスGMのベン・チェリントンがいるのでなんとかするのでしょうが、それにしてもすでに打者ではジョシュ・ベルも出していますし、戦力ダウンが甚だしいです。
パイレーツのローテーション
ジョー・マスグローブが移籍した後、残っているローテーション候補は以下の投手達です。
- チャド・クール:11試合登板(2020)
- コディー・ポンス:5試合登板(2020)
- J.T. ブルベイカー:11試合登板(2020)
- ジェイムソン・タイヨン:2020は登板なし
- ミッチ・ケラー: 5試合登板(2020)
- スティーブン・ブロルト: LHP 11試合登板(2020) ※国歌斉唱で歌うほど歌はうまい。
先発候補の人数はまあまあなので、1年間、ローテーションは回せるのでしょうが、まさかジョー・マスグローブをトレードにとは考えられませんでした。
選手の紹介
では簡単に選手のプロフィールを記載させていただきます。
【パドレス】ジョー・マスグローブ
ジョー・マスグローブは1992年12月4日生まれの28才。右腕です。2011年アマチュア・ドラフトでブルージェイズから1巡目指名(全体46位)を受けてプロ入り。
2012年7月のトレードデッドラインで、アストロズに移籍。
デビューは2016年8月で23才の時です。
さらに2018年1月にアストロズがゲリット・コールを獲得したトレードでパイレーツに移籍しました。
メジャー4シーズンで29勝38敗、ERA 4.33。2020年の成績は8試合先発で、1勝5敗、ERA3.86。
【メッツ】ジョーイ・ルケイシー
ジョーイ・ルケイシーは1993年6月6日生まれの27才。2016年アマチュア・ドラフトのパドレス4巡目指名で、プロ入り。
デビューは2018年。26試合に先発し、8勝9敗、ERA 4.08。2年めの2019年は30試合に先発し、10勝10敗、ERA4.18。
2020年は3試合に登板。0勝1敗、ERA7.94。
【パイレーツ】ハドソン・ヘッド
ハドソン・ヘッドは2001年4月8日生まれの19才。2019アマチュア・ドラフトでパドレスから3巡目指名を受け、プロ入り。左投げ左打ちのOFで、パドレス内プロスペクトランク7位の選手です。
【パイレーツ】デービッド・べドナー
デービッド・べドナーは26才の右腕。2016年アマチュアドラフトで、パドレスから35巡目指名を受け、プロ入り。すでにデビュー済みで、2019年に13試合に登板。2020年は4試合に登板。いずれにリリーフです。パドレス内プロスペクトランク20位。
【パイレーツ】オマール・クルーズ
オマール・クルーズは1999年1月26日生まれの21才。まもなく22才になります。メキシコ出身の左腕投手で、パドレス内プロスペクト・ランク17位。
【パイレーツ】ドレイク・フェローズ
ドレイク・フェローズは1998年3月6日生まれの22才の右腕。2019年アマチュア・ドラフトでパドレスから6巡目指名を受けプロ入り。パドレス内のランクでは30位以内には入っていません。
【パイレーツ】エンディー・ロドリゲス
メッツから獲得したエンディー・ロドリゲスはドミニカ共和国出身の20才のOF。右投げスイッチ。メッツ内のプロスペクトランクにはまだ入っていませんでした。
パドレスのローテーション
今回、パドレスがジョー・マスグローブを獲得したことで、2021年のパドレスのローテーションはご覧のメンバーに。
- ダルビッシュ投手
- ブレイク・スネル(L)
- ディネルソン・ラメット
- クリス・パダック
- ジョー・マスグローブ
- エイドリアン・モレホン(L)
- ライアン・ウェザーズ
- マイク・クレビンジャー(トミー・ジョン手術)
ラメットに不安があるのか?
これはあくまでも筆者の推察です。事実ではありません。マスグローブ獲得前であってもプロスペクトを入れれば、すでにいいローテーションが完成していたにも関わらず、今回獲得に着手したのは、ディネルソン・ラメットの回復に疑問を持っているのではないか?と訝しんでしまいます。
ラメットはUCL損傷につき、PRP治療中。回復の報道があまり出ないのも気になる要素です。
なお、パドレスはまだ投手獲得に走る模様です。
マッケンジー・ゴアのスペースも
そしてパドレス内NO.1プロスペクト、マッケンジー・ゴアがデビューするスペースもぜひとも作ってもらいたいですね。もう出るスキがないくらいに充実しているローテーションです。
お読みいただき、ありがとうございました。
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