15度目の登板
現地2021年7月26日、エンゼルスの大谷選手が今季15度目の登板は地元エンゼル・スタジアムでのロッキーズ戦。
大谷選手は、ユニフォームを汚しながら、まさに野球小僧のような活躍を披露。高校野球でも投手は投球にシフトを置いているのに、メジャーリーグにおいて投・攻・守・走の全ての要素で際立った動きを見せるとは、やはり尋常ではありませんね。
2番Pで登板→RFにはつかず
この日もエンゼルスはDHを解除。大谷選手は2番投手に名を連ねました。エンゼルスは3番にジャスティン・アップトンが入り、大谷選手をその存在感で援護。
初回、大谷選手は1番のライメル・タピアを空振り三振。バッターに当たるのではないかと思われるほどよくキレたスライダーでした。
先制打→勝ち星を呼び込むホームイン
ロッキーズの先発はヘルマン・マルケス。今季のオールスター投手ですね。エンゼルスは1回裏、1、2番コンビが機能。
先頭のデービッド・フレッチャーが3Bエラーで出塁。大谷選手の時にワイルド・ピッチがあり、フレッチャーは2塁へ。大谷選手はマルケスのシンカーを強振。バットを折りながらも、これがRF前シングルとなり、デービッド・フレッチャーが生還し、まずは1点を先制。
2塁盗塁
ジャスティン・アップトンがCFライナーで倒れた後、つづくジャレッド・ウォルシュの打席でなんと先発投手の大谷選手が二盗に成功。これなどはもう考えられない動きです。
そしてこの盗塁が活きました!ジャレッド・ウォルシュはRF前のクリーン・ヒット。これにより2塁から大谷選手が生還。エンゼルスは幸先よく2点を先制しました。この大谷選手が踏んだ1点(1Run)が後々、自身を助けるという結果にもなりました。
統一性がなかったロッキーズ
大谷選手のピッチングは、今回もギアの上げ下げでスタミナも考えたいい配分だったと思います。序盤ロッキーズ打線はかなり見てきたので、初回は17球を費やしました。やや多いペース。これが全員で見てくる作戦を取られると中盤以降は危なかったかもしれませんが、ロッキーズ打線に統一性がなかったのが救いで、序盤3回までは5人のバッターが初球を打ち、4人が凡退してくれたのが助かりました。
そのおかげでざっと15球平均で推移できたのはよかったと思います。
5回表、捕手のドム・ヌニエスにRFスタンドに一発を放り込まれ、2-1と1点差ゲームになりましたが、球数を費やしたのはこの5イニング目の22球だけでした。
最終ピッチで100mph!
大谷選手は5回表を終えて73球。被安打5、失点1、四球なし、奪三振2。球数的に6回で最後かとおもわれましたが、6回表は14球で済み、そのまま7回のマウンドにも上がりました。エンゼルスはなかなか追加点を奪えず、苦戦。
しかし、7回表、ロッキーズは三者凡退に。
結局、大谷選手は7回、99球を投げ、被安打5、失点1、自責点1、与四球なし、デッドボールは1つ、奪三振5。
圧巻は本日のラスト・ピッチ。99球目に100mphをマークしました!
ジャック・メイフィールドが2ランHR
ずっと1点差で踏ん張ってきた大谷選手。ついに報われる時が来ました。7回裏、ジャック・メイフィールドがLFへ2ランHRを放ち、4−1と3点差に。それまでは自身の踏んだ1点が勝利投手への道だったのですが、これにより3点の余裕が出来ました。
8回表、エンゼルスはホセ・キンタナをマウンドに送り、逃げ切りを図ろうとしますが、そのキンタナがブレンダン・ロジャースにHRを打たれ、4-2のスコアに。
さらに、次打者のチャーリー・ブロックモンにシングルを浴びたところで、スティーブ・シーシェックにスイッチ。
そのシーシェックはトレバー・ストーリーを三振に仕留め、2アウトまでこぎつけたものの、CJ・クロンにグランドルール・ダブルを打たれ、ランナー2,3塁のピンチに。
紙一重で大谷の勝利投手の権利が守られた
いつものリリーフがゲームを壊すパターンになってきたエンゼルス。なんとしてでも踏ん張りたいところ。そして、スティーブ・シーシェックがサム・ヒリアードに投じたのは甘いボール。これがぐんぐん伸びて、HRかと思われた打球でしたが、ブランドン・マーシュがキャッチ。紙一重の差で大谷選手の勝利投手の権利がキープされました。
エンゼルスは8回裏にもマックス・スタッシのタイムリーなどで2点を追加。
最後はライセル・イグレシアスが締め、エンゼルスが6-2のスコアで勝ちました。
5勝目を上げた大谷選手。これでシーズン100奪三振を達成です。
ウォルシュが側筋痛
試合後、ジャレッド・ウォルシュが側筋を傷めていたことが判明。嫌な箇所なので、怪我の評価をしっかりと行う予定です。Day to Dayであってもらいたいです。
トラウト、復帰はさらに伸びそう
もうひとつ、あまりよくないニュースとしては、ふくらはぎ痛のマイク・トラウトが少し悪化させたようです。こちらも評価待ちです。
ジャレッド・ウォルシュまでいなくなると流石に大谷選手に怪我のリスクも伴いかねません。2人とも軽症であって欲しいです。
追記:登板翌日、36号!
大谷選手は登板翌日の現地2021年7月27日のロッキーズ戦Game2で、36号を放ちました。もう40本が目の前!まだ7月です!
お読みいただき、ありがとうございました。
コメント