ついに投打プラス守備にまでついた日
現地2021年5月11日(火)、エンゼルスの大谷選手がミニッツメイドで行われたアストロズ戦で、またしてもすごいことをやってくれましたね。先発投手として7回まで投げぬき、1失点で10奪三振!しかもこの日は四球が1つだけ。さらに、打っては2番で出場。味方打線が苦戦する中、自ら1安打を放ちました。そして、投手降板後はRFの守備につくという1試合の中で投手、打者、守備とすべてをやってのけた日となりました。
またしてもレア記録達成
今回の大谷選手のゲーム内での成績に関して、2つのレアな記録が残りました。
10K+別ポジションは3人目
まず同一1ゲームの中で投手として10奪三振以上を奪い、さらに違うポジションについたのは1900年以降では3人目のこと。
- 1970年7月6日、インディアンスのサム・マクドーウェル(Sam McDowell)がワシントン・セネターズ戦で先発投手としてマウンドに上がり、15奪三振。さらに2Bを守りました。
- なお、当時DH無しのゲームで7回2アウトで1ポイントでマウンドを譲り、2Bに。そして9回の頭からまた登板というゲームでした。
- 1952年9月28日 、カージナルスのハービー・ハディックス(Harvey Haddix)が11奪三振、そしてRFを守りました。
- このゲームは先発のハディックスが1回表の登板で打者一人で一旦降板。スタン・ミュージアルがマウンド二上り、打者一人だけを担当。その間、ハディックスはRFへ。そしてまたハディックスがマウンドに上がり、8回表まで投げました。
最初の30試合で30K&10HR達成
もう一つが、シーズン開始30試合で、30奪三振、10HRの達成を一人でやってのけたのは、1900年以降では大谷選手が史上初。
最高の投球
この日、抑え気味かと思えた投球はMid-90と行ったところ。ただ、時折ギアを上げるように力強いボールも投げ、ファストボールは97-99mph(156.1-159.4kmh)をマーク。途中、98mphのクロスファイヤー気味のカットの軌道のようなすごいボールもありました。
なんと言ってもすごいのは球数。7回を投げ抜いてたったの88球。四球が少ないと、大谷選手の場合はこれくらいのペースになるんですね。三者凡退のイニングが3イニングもありました。
今季、最高の出来でしたね。
打っては1安打
相手投手、ランス・マッカラーズ・Jr.はまた素晴らしい投球を披露。エンゼルス打線は苦戦します。そんな中、大谷選手は7回表に先頭打者としてチェンジアップをうまくRF前に落とすヒットを放ち、この日は4打数1安打。
降板後、ゲームが動く
大谷選手は5回裏、先頭のカイル・タッカーに左中間にソロHRを打たれ、先制点を許す展開に。しかし、エンゼルスも8回表、1アウトからテイラー・ウォードがソロHRを放ち、1−1のタイ・スコアとします。
8回裏にRFへ
そしてこれからという時の8回裏、大谷選手は7回でお役御免となり、今度はRFの守備につくことになりました。トラウトとの入念な打ち合わせが印象的でした。
リリーバーが勝ち越しを許す
エンゼルスの2番手はアーロン・スレガーズ(Aaron Slegers)。2019年、2020年とレイズにいた右腕です。そのスレガーズですが、先頭のマーティン・マルドナードを四球で歩かせてしまいます。1アウト後、アレドミス・ディアスにシングルを打たれ、1アウト1,2塁となり、左打者のマイケル・ブラントリーを迎えた場面でエンゼルスは、左腕のアレックス・クローディオに交代。クローディオはマイケル・ブラントリーにシングルを許し、これで2塁ランナーが生還して2-1と勝ち越しを許す展開に。
2アウトまで奪ったものの、ユリ・グリエルに3ランHRを打たれ、万事休す。スコアは5-1に。
最終回、エンゼルスは守備についた大谷選手に打席が回りますが、三振に倒れました。その後、トラウトも凡退し、5-1のスコアでアストロズが勝利しました。
それにしてもランス・マッカラーズ・Jr.はナイスピッチングでしたね。
大谷投手、今季最高の出来でしたが、残念ながら2勝目に届かず。2勝目は次回の登板までおあずけですね。
お読みいただき、ありがとうございました。
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