登板2戦目は投手専任
現地2021年4月20日(火)、エンゼルスの大谷翔平選手がレンジャーズ戦で今シーズン2度めのマウンドに立ちました。前回登板は、現地4月4日(日)に行われたホワイトソックスとのオープニング・シリーズで、しかも2番で打席に入るという非常にセンセーショナルな姿を見せてくれました。
ここまで全試合出場
今季の大谷選手の出場の特徴として、ゲームに出続けるというのがあります。真の二刀流を実現するべく、そういう起用方針です。2018年の場合は、先発の前後は休みが入りましたが、2021年は先発翌日の4月5日のアストロズ戦においても8回に代打で出場。アンダースローのジョー・スミスから死球をもらい、睨みつけたあのゲームです。1打席のみでしたが、出場しました。
そしてそれ以降、4月6日のアストロズ戦、8日から始まったブルージェイズ3連戦、12日からのロイヤルズ3連戦、16日のツインズとのGame1、今回の登板の前日となった19日のレンジャーズ戦といずれもフル出場を果たしています。ツインズとのGame2、3がCOVID-19起因で延期となったのは良い休息になったのではないかと思います。
中15日を空けての今回の登板
右手中指のブリスター・イシュー(マメ)で2度ほど登板をスキップした大谷選手は中15日を空けてのマウンド。
前日、レンジャーズの有原投手の好投を打席とベンチでじっくりと見た大谷選手。いい刺激になったのかもしれません。
4回、スコアレス、7K
今回の登板はとても良い数字が出た面がありました。なんと言っても4回を被安打1、スコアレス、奪三振7に抑えたのですから。特にスコアレスというのは評価されてよい面でしょう。
MAXは最終イニングとなった4回表に出した97.7mph(157.23kmh)。2イニング目からでしょうか。スライダーのコントロールも良くなってきましたし、3回からはカーブも決まるようになりました。スプリットも良かったですね。
ただし、6BB
ただ、四球が6つに、デッドボールが1つ。1回表には2アウトから3連続四球。2回、3回もそれぞれ1四球ずつ。4回は1四球と1デッドボール。
多いなと思いましたが、実は前回登板も4.2イニングで5四球、7奪三振でしたからそれほど前回と変わらない数字でもありました。
守りにくい
ただ、気になるのは球数。4イニングで80球。登板前には75球ということでしたが、少し伸ばしました。そして、前回登板も4.2イニングで92球でしたから、やはりちょっと球数が多いなと思います。エンゼルスは二遊間が素晴らしいので難なく厳しい当たりもさばきますが、さすがにちょっと守りにくいのではないかとは思います。
とは言え、大谷選手も人の子です。まだ開幕2戦目でしかも今回は15日も空きましたから、これから徐々にチューンナップしてくれるでしょう。今回はむしろ良い面がかなり表面化してきたことを喜ぶべきかもしれませんね。
カート・スズキとのコンビ
前回はマックス・スタッシとのコンビで、最後にバッテリー間エラーが出てしまいました。今回は今後のことも考えてだと思いますが、カート・スズキがマスクをかぶりました。
リードはベテランらしくよかったかと思いましたが、キャッチングがなかなかに雑でしたね。フレーミングという言葉以前の問題のような気がしました。こんなに雑なキャッチングをする選手だったか?と思いました。たしかに、大谷選手のボールも暴れていた面もありましたし、ビタ止めがいいとは一概に言えませんが、今季はかなり低めをストライク・コールしてくれるケースが多いのに、フレーム近くの低めはことごとくコールしてもらえませんでしたね。
カート・スズキと言えば「走られる」覚悟がいる捕手ですが、この日は捕殺に成功。その面はよかったですね。
エンゼルス、2番手にカニング
大谷選手降板後、エンゼルスのマウンドにはローテーションのグリフィン・カニングが上がりました。ツインズ戦が流れたので、あまり間隔を空けたくなかったのでしょう。
カニングは2.1イニングを被安打2,失点2、被本塁打1。
エンゼルスは4回終了時点で2-0とリードしていましたが、7回に同点に追いつかれます。しかし、7回裏、アルベルト・プホルズの今季2本目のHRと、カート・スズキのLFポール際への大きな2ランHRが飛び出し、3点を追加。6-2のスコアで勝利しました。
大谷選手のシーズン初勝利は次回登板に持ち越しです。
お読みいただき、ありがとうございました。
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