アグレッシブなリハビリ中に肘痛
メッツのハード・スロー・ライティー、ノア・シンダーガード(Noah Syndergaard)クラスAでのゲームで肘痛を訴え、予定より早くマウンドを降りたのがが現地2021年5月25日(火)のこと。
⚡️🔨⚡️ | @Noahsyndergaard #LGM pic.twitter.com/WDAkY46inU
— GENY Mets Report (@genymets) May 25, 2021
その後、現地2021年5月27日(木)になり、ようやく状態が判明しました。
6週間の投球禁止
「これは手術した腱に損傷でも?!」と心配になりましたが、診断の結果、ノア・シンダーガードの肘には肘の機能に支障をきたす損傷などはないことが判明。メッツ関係者だけでなく、全てのMLBファンは胸を撫で下ろしたかもしれません。
ただし、ドクターからは6週間の投球禁止が課せられた模様です。
トミー・ジョン手術後に14-18ヶ月のリハビリを経れば元通りになるのではなく、肘の痛みをはじめ、何かしら症状が安定しないことがままあるようです。ましてや今、ノア・シンダーガードはリハビリ期間中なので、症状が不安定な面も出るのでしょう。今回はきっちりと診断をしたようですから、信頼してよい情報かと思います。
なぜ、そのようなことを書くのかというと、ノア・シンダーガードは2017年のことになりますが、クラブ側が肘のチェックにと用意したMRIのスケジュールを拒否した前科があるからです。過去のことではありますが。この頃は無敵と思っていたフシがあるのですが。
かなりアグレッシブなペース
ノア・シンダーガードがトミー・ジョン手術を受けたのは2020年3月26日のこと。一般的なトミー・ジョン手術のリハビリとして、術後術後8-10ヶ月でピッチングへの復帰段階に入り、マウンドから投げることができます。
遠投も行い、ブルペンで20−25球。週に2回、5球ずつ増やしていく。さらに週3度は遠投も行います。
ただ、ノア・シンダーガードはかなりアグレッシブなペースでリハビリをこなしていたと思います。術後1年が経過していない段階で、ブルペン・セッション。おそらくチームドクターもOKしたので、ペースはそれでも問題なかったかもしれませんが、シンダーガードの場合、かなり強めに放っていたのを覚えています。その意味でかなりアグレッシブなペースだったと。
📸 Big crowd out to watch Noah Syndergaard’s bullpen session this morning, including Taijuan Walker, Marcus Stroman, Luis Rojas, Zack Scott, and farm director Kevin Howard. pic.twitter.com/TgzBRZz3u0
— Anthony DiComo (@AnthonyDiComo) March 7, 2021
ちょっとペースが早すぎない?と思ってはいました。
6週間投球禁止の意味するもの
ここが重要なポイントですが、メッツは本来なら早ければ7月にはノア・シンダーガードの復帰を計算に入れていました。
ところが今から6週間ということは、オールスターブレークまでは投球禁止です。そこから、様子を見ながらのリハビリが入り、なおかつ実戦での調整も入ります。
よって、投球再開から少なく見積もっても1.5ヶ月はかかるはずですから、早くて9月初旬に復帰できるかどうかということになります。
もっとも、これはかなり悲観的に見たペースなので、肘の状態が良ければ早まる可能性もあります。ただ、一度このようにリハビリが遅れた訳ですあから、次は慎重にならざるを得ませんね。
クリス・セール、セベリーノの回復具合
2020年にトミー・ジョン手術を受けたそのほかの有名投手として、ヤンキースのルイス・セベリーノとレッドソックスのクリス・セールがおります。
セベリーノは2020年2月27日に手術で、6月から実戦投球が見込まれています。
また、クリス・セールは2020年3月30日に手術し、スローイング・セッションにも入りましたが、、まだバッターと対する実戦までには至っていません。
おそらく、この2人のペースが普通で、ノア・シンダーガードはやはり早かったと思います。
お読みいただき、ありがとうございました。
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