2022 NLDS Game2
現地2022年10月13日、パドレス@ドジャースのNLDS Game2が行われました。
前日のGame1の前半では、パドレス先発のマイク・クレビンジャーがドジャース打線に掴まり、4本のタイムリー長短打で3回を終えて5−0とドジャースがリード。ワイルドカード・シリーズではメッツをねじ伏せたパドレスでしたが、メッツはシーズン後半からチーム状態が下降気味で、このシリーズではパドレスの良さばかりが目立ちました。
ところが、今回のNLDSではそれとは違います。ドジャースに大きな不調の要素は見当たらず、まさに実力が問われるシリーズでもあります。
実力が問われるシリーズ
そんな中、Game1での序盤での5失点は実力の差が出たか!?とまたしてもドジャースの前に簡単に崩れ落ちるのかと思いましたが、そうではなかったです!
パドレスは5回表に好投を許していたフリオ・ウリアスから3得点。ヒットで出たランナーを進塁打で返すというしぶとい攻撃を披露しました。6回表にもランナーを2人出し、同点のチャンスを作るも最後はウィル・マイヤーズがいい当たりのダブルプレーに斬って取られ流れをつかめませんでしたが、内容は非常によく、それ以降はドジャースに気持ちよくプレーさせませんでした。特にブルペンが良く、2番手以降はスコアレス・リレーです。最終的に3-5のスコアで敗れはしましたが、非常に期待の持てるGame1となったのでした(Game1スコア)。
ダルビッシュ投手 vs カーショウ
Game2の先発はパドレスがダルビッシュ投手。オースティン・ノラとのバッテリーです。一方のドジャースはクレイトン・カーショウが先発。
そう言えば、ノラは兄弟でNLDSに進出ですね!
ダルビッシュ投手、粘りの投球を披露
ダルビッシュ投手はこの日はボールが走っていませんでした。ファストボールは93-94mphというところで、非常に苦心していたマウンドだったと思います。
相手は溢れ出る攻撃力を誇るドジャース。しかもすでに1敗を喫していて負けられない!など、様々な圧の中で投げ続け、なんとか技術で凌いで3失点でゲームメイクというところ。ダルビッシュ投手は6回にもマウンドに上がりましたが、先頭から2人続けてシングルを打たれたところで降板。記録的には5回ということに。球数は99球。かなりメンタルを使った投球だったのではないかと思います。
被安打7、失点3、BB2。
被安打7のうち、HRが3本。初回にフレディー・フリーマンにCFへ運ばれたソロHR、2回にマックス・マンシーにカーブをRFスタンドに持って行かれたソロHR、そして3回にトレイ・ターナーにハンキング・スライダーをLFへ持って行かれたソロHRの3本。
3本はいずれも真ん中近くのボールで失投ではありましたが、他の投手なら大崩れとなるところで、よく3失点で凌いだと思います。この粘投があったので、後半の味方の攻撃を呼び寄せたと言っていいでしょう。奪三振7で打線を分断しています。
カーショウも3失点
一方のクレイトン・カーショウも士気の高いパドレス打線に苦戦。3回までは毎回ランナーを背負う投球で、5回を投げて、被安打が6、失点が3、BBは0、SOは6、HRが1という内容。ダルビッシュ投手と似ています。
ともに打線の士気が高い中、両先発が3失点で抑え、ゲームを壊さなかったという前半でした。
パドレス、ブルペンで勝利!
このゲームはダルビッシュ投手とカーショウが4回と5回の2イニングを無失点に抑え、ゲームを落ち着かせました。
グラテロルが勝ち越し点を許す
6回表、ドジャースのマウンドにはブラスター・グラテロルが上がりました。グラテロルは先頭のブランドン・ドゥルーリーのシングルに加え、トレイ・ターナーのエラーなどもあり、ピンチを招くとジュリクソン・プロファーにRF前にタイムリーを打たれ1失点(SD 4-3 LAD)。これは悔しい失点だったでしょう。
ただ、その後は自らの好プレーでホームインを阻止するなど、なんとか最少失点で食い止めるベスト・エフォートを見せたと思います。
ロベルト・スアレスも粘り
パドレスのブルペンの方ですが、6回表にダルビッシュ投手が、先頭のウィル・スミスと次打者のマックス・マンシーに連続安打を浴びたところで降板。2番手に上がったのがロベルト・スアレスでした。
メジャー初登板で炎上したロベルト・スアレスですが、その後は徐々にメジャーへのチューンナップに成功。7月は右膝の故障で一度ILに入りましたが、8月序盤に復帰。結局、シーズントータルで、45試合、47.2イニングでERAは2,27まで上げてきました。
そのロベルト・スアレスが6回のピンチをダブルプレーで切り抜け、無失点。
また、7回裏にはベリンジャーとムーキーに連続長短打を浴び、さらに2アウトからフレディー・フリーマンを申告敬遠で歩かせ、満塁のピンチを迎えましたが、ウィル・スミスをCFライナーに抑えて無失点に切り抜けました。
ここがゲームの最大の分かれ目になりましたね。
クロネンワースが追加点となるHR
その直後の8回表、パドレスはブレイク・トライネンから、ジェイク・クロネンワースがRFへHRを放ち、リードを2点差に。これは完全にロベルト・スアレスが凌いで作った流れです。
スアレスの後はニック・マルチネスがリレーし、無失点。最後は8回2アウトからジョシュ・ヘイダーが1.1イニングを抑えて、勝利。5-3で前日のスコアと逆になりました。
パドレス、ブルペンが好調!
パドレスは2番手以降は無失点リレーです。これは2戦連続ですから、今後の戦いにも期待が持てます。後は先発投手の出来ですね。
Game3は1日空いて、現地14日にトニー・ゴンソリンとブレイク・スネルの投げあいです。ブレイク・スネルはワイルドカード・シリーズではよくありませんでしたので、ここは踏ん張りどころですね。DSは3戦先勝なので、Game3で勝った方がNLCSへ王手となります。
お読みいただき、ありがとうございました。
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