NLDS Game2
現地2022年10月12日、もう一つのNLDS、フィリーズ@ブレーブスのGame2が行われ、アツい投手戦の展開となりました。
すでに1勝を上げているフィリーズに対して、ブレーブスはシーズン21勝のカイル・ライトが先発、一方のフィリーズはダブルエースの1人、ザック・ウィーラーが登板しました。
なお、このゲームは天候不順のため、開始が3時間も遅れるという、両投手にとって難しいコンディションの中でスタートでした。
ゲーム前半はウィーラーが支配
NLDSからポストシーズンが始まったブレーブスは考えられたローテーションを組んでいます。おそらくワイルドカード・シリーズに勝ち上がり、勢いのあったフィリーズにはハーパー対策として、初戦で崩れてくれればラッキーとばかりにまずはマックス・フリードを当ててきました。ここで負けても、2戦目に今季一番の安定感のあるカイル・ライトを当てればシリーズはなんとかなるという目論見であったと思います。NPBの監督がよく考える戦略でもあります。
とは言え、やはり初戦を制した方が勝ち上がりの確率は上がるので、リスキーであることは確かなのですが。この確率はこのシリーズが終われば結果で出てくるのでかなり興味深いです。
ゲーム前半を支配したのはザック・ウィーラーの方でした。カイル・ライトは5回まで被安打2,BB1だったのに対して、ウィーラーはパーフェクト。まったくつけ入る隙を与えず。これはフィリーズがまた勝つのか!というムードも出始めたところでした。
ブレーブス、1チャンスで勝利
そんな中、先制したのはブレーブスでした。
6回裏、2アウトからロナルド・アクーニャ・Jr.がデッドボールで出塁。ちょっと危ない死球で、胸に当たったように見えたので、肋骨などが心配でしたがアクーニャは、そのままゲームに出続け、骨折などはなかった模様。何よりです。
これでウィーラーが乱れました。
つづくダンスビー・スワンソンには四球。ここでマウンド・ビジットがありましたが、ウィラーはこのまま。
ホスキンスが弾く!
次打者のマット・オルソンは2球で追い込まれるも4球目のシンカーを1、2塁間に強い当たりを放ちます。打球は1Bの守備範囲で、かなりうまい1Bなら抑えた打球でしたが、これをリース・ホスキンスが弾き、ボールがRF転がる間にアクーニャが2塁からホームイン。ブレーブスが1点を先制します。
記録上はシングルヒットがつきましたが、これはエラーと言ってもいいかもしれません。スコアリング・ポジションにランナーがいたので、なんとかして欲しかったところです。3球目に投じたコースが厳しすぎ、4球目が甘くなったのでオルソンも対応出来たのだと思います。
さらに、オースティン・ライリーのラッキーな投手ゴロ、トラビス・ダーノーのCF前タイムリーでブレーブスはこのイニング、計3点を奪い、ゲームを優位にします。
さすがのカイル・ライト
ブレーブス先発のカイル・ライトは、終始安定した投球を披露。味方打線が3得点を上げた直後の6回表も打者3人で斬って取り、流れをしっかりとホールドしました。
さすがに21勝を上げた投手です。リズムも良いですし、フィリーズは結局、ノーチャンスでした。
カイル・ライトは6回、83球で被安打がたったの2、BB1、SO6、スコアレス投球でした。
その後は両チームともにブルペンが無失点でリレーし、ブレーブスが3-0のスコアでGame2に勝利。1勝1敗のタイとしています。
ちなみにフィリーズは3番手にノア・シンダーガードを投入し、1イニング無失点の成績でした。
おもしろくなってきたNLDS Game3は現地14日にフィラデルフィアに場所を移して行われます。フィリーズはアーロン・ノラ。ブレーブスは未定ですが、スペンサー・ストライダーの腹斜筋の調子が良ければ彼になるかと思います。
お読みいただき、ありがとうございました。
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