2022 NLDS Game3
現地2022年10月14日、ブレーブス@フィリーズのNLDS Game3が舞台をフィラデルフィアに移して行われました。大観衆が後押しする中、フィリーズは打線が爆発!レギュラー・シーズンで強烈なインパクトを残したルーキーのスペンサー・ストライダーを攻略し、NLCSへ王手をかけました。
3回にホスキンス&ハーパーがHR
ブレーブスの先発のスペンサー・ストライダーはシーズン終盤に腹斜筋を傷めてIL入り。その回復度合いが心配されましたが、時間をゆっくりと使ってポストシーズンに間に合わせてきました。
そのスペンサー・ストライダーは初回からHigh-90mphのファストボールを連発。2イニングで3奪三振とシーズンと変わらない立ち上がりを見せました。
常時High-90mphのベロシティーを出す投手がリズムに乗ると、どのクラブでも途端に打てなくなるものなので、フィリーズ目線から言えばこれは厄介だと思える立ち上げりでもありました。フィリーズ打線はポストシーズンで好調なもおの、レギュラー・シーズンではストライダーにコテンパンにやられたので、この日もその二の舞か?などと心配していましたが、崩れたのは豪腕ルーキーの方でした。
ストライダー、急変!ベロシティー・ダウン!
スペンサー・ストライダーのレギュラー・シーズン最後の登板は2022年9月18日。いみじくもフィリーズを相手に圧巻の投球を見せ、6イニングで被安打 1、失点 1、BB 3、SO 10をマーク。11勝目を上げました。
具の音も出ないほどフィリーズを圧倒したストライダーでしたが、この日はブランクが響いたのか、3イニング目にベロシティーが落ちました。
ストライダーの1、2回のベロシティーは98-100mphが中心でした。ところが、3イニング目からは95-96mphにダウン。ランナーが出てからギアを上げて、なんとかエンジンを蒸そうと試みましたが、それでも97mph近辺がせいいっぱい。
普通の投手ならこれでも十分に速いのですが、1、2回でとびきり速いボールを見せられていた後だけにフィリーズ打線にとっては楽な状態に。
3回裏はご覧の流れになりました。
- ブランドン・マーシュ:四球
- ジーン・セグラ:三振(1アウト)
- ブライソン・ストット
3球目の後に1塁牽制。これが暴投となり、マーシュが一気に3塁へ進塁
ストットは86.2mphのスライダーをRFへ2ベース。マーシュが還り、フィリーズが1点 - カイル・シュワーバー:申告敬遠
- リース・ホスキンス:初球の4シームが93.8mph。ど真ん中に来たのをLFへ3ランHR
(ATL 0-4 PHI) - JT・リアルミュート:スライダーをLFへシングル
ストライダーはここで降板。ディラン・リーにスイッチ - ブライス・ハーパー:初球をHR!(ATL 0-6 PHI)
- ニック・カステヤーノス:シングル
- アレク・ボーム:2Bポップフライ(2アウト)
- ブランドン・マーシュ:SSポップフライ(3アウト)
スペンサー・ストライダーはマウンドには復帰できたものの、本来の投球のスタミナが復活していなかったということですね。2.1イニングで52球、被安打3、失点5、BB2、SO4、HR1に終わりました。ポストシーズンはホロ苦デビューということに。
【YOUTUBE】MASSIVE HOMERS FROM PHILLIES!! Rhys Hoskins then Bryce Harper GO DEEP in same inning of NLDS Game 3!
アーロン・ノラが6回1失点!
一方、フィリーズ先発のアーロン・ノラは好調を維持。立ち上がりにランナーを2人背負うも無失点に切り抜け、リズムに乗りました。2回にはマイケル・ハリス2世、マーセル・オズーナ、ボーン・グリッソムを3者連続三振に斬って取り、地元ファンを大いに沸かせます。
ホスキンス、またやってしまう
場面は進んで6回表、アーロン・ノラは先頭のダンスビー・スワンソンに二塁打を浴び、ピンチを迎えます。ここで強打者マット・オルソンとの対戦になりました、ここは際どいコースばかりを狙い、四球。つづくバッターはオースティン・ライリー。レギュラーシーズン中はライリーがこういった場面でいい仕事をしたのですが、いかんせん、今ポストシーズンは絶不調。ノラは傾向が出ていたのか、一貫して高めを投じ、ライリーを空振り三振に。
つづく、トラビス・ダーノーはSSゴロ。これでダブルプレーでチェンジかと思った瞬間、1Bのリース・ホスキンスがまさかの落球。しかも、ほぼど真ん中とも言える好送球をミス・キャッチするというメジャーではあまり見ないエラーでした。速く攻撃を終わらせたいという意思が焦りが生み出したのでしょうか?ちょっと残念なプレーでしたね。
この後、ノラはマイケル・ハリス2世にタイムリーを打たれ1失点。ホスキンスの落球が無ければ無失点だったのにと思ってしまいますね。
ノラは追加点が危ぶまれる状況になりましたが、マーセル・オズーナをSSゴロに打ち取り、1失点のみで抑えました。
フィリーズは7回裏にもジェシー・チャベスから得点。ブライス・ハーパーがあわや2本目か!という当たりを左中間に放ちましたが、これは二塁打に。さらに、ニック・カステヤーノスが2点タイムリーを放ち、このイニングでさらに追加点。
ブルペンもノラ以降は、ホセ・アルバラード、ブラッド・ハンド、コナー・ブログドンが無失点リレーを見せ、9-1の大差で勝利しました。フィリーズはこれでNLCS進出に王手をかけました。
ブレーブス、3人が沈黙
シーズン中に流れるようにつながったブレーブス打線。しかし今ポストシーズンでは3試合で、オーランド・アルシア、オースティン・ライリー、マイケル・ハリス2世がともに1安打と沈黙。
シーズン中に大きな得点源となったオースティン・ライリーの不調がゲームを難しくしている印象です。
ゲーム3は、ブレーブスがチャーリー・モートン、フィリーズがノア・シンダーガードが先発します。
フィリーズが一気に決めるのでしょうか!?
お読みいただき、ありがとうございました。
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