2022 NLDS Gm4 ( LAD 3-5 SD)
パドレスが決めましたね!
現地2022年10月15日のNLDS Game4でパドレスは0-3のビハインドから7回裏に一挙に5得点を上げ、同地区ライバルのドジャースを5-3のスコアで下しました。この勝利により、パドレスはNLDSの勝敗を3勝1敗とし、見事にNLCSへの進出を果たしました。
【YOUTUBE】WHAT A RALLY! Padres score 5 runs in the 7th to take a late lead!
1998年のトニー・グウィン時代以来
パドレスのNLCSへの進出は1998年以来3度目。1998シーズンはナ・リーグ西で地区優勝を果たし、アストロズ(当時ナ・リーグ)とのNLDSを3勝1敗でものにし、ブレーブスとのNLCSを戦いました。NLCSではブレーブスを4勝2敗で下し、見事にワールドシリーズに進出。しかし、ワールドシリーズではヤンキースに0勝4敗でスイープされ、惜しくもリングに手が届かずというシーズンでした。
トニー・グウィン、トレバー・ホフマンがいた時代です。
ジョー・マスグローブが先発
ゲームの方ですが、ドジャースの先発は順番通りで、左腕のタイラー・アンダーソン。パドレスも順番通りでしたね。NLDSでまだ投げておらず、メッツとのワイルドカード・シリーズのGame3で素晴らしい投球を披露したジョー・マスグローブでした。
なお、前日のGame3で右手の薬指を傷めたドジャースのトレイ・ターナーはスタメンで出場しました。大事に至らなくてよかったです。
ドジャースが3-0でリード
前回のメッツ戦は素晴らしすぎたマスグローブでしたが、この日はボールにキレはあったものの、メッツ戦ほどの出来ではなかったです。
先制はドジャースで、3回表にムーキー・ベッツの四球をきっかけに、トレイ・ターナーとフレディー・フリーマンの連続ダブルでまずは2点を先制。
マスグローブが乱れたのはこの1イニングのみでした。マスグローブは6イニング、101球を投げ、被安打6、失点2,BB3、SO8。しっかりとゲームメイクは出来ました。
ドジャースに追加点
ドジャース先発のタイラー・アンダーソンは今季は15勝5敗と素晴らしいシーズンにしました。満を持してのポストシーズンの先発で、1、2回はランナーを背負う投球となるも、3回、4回と三者凡退に斬って取り、5イニングを投げて被安打2、スコアレス、BB2、奪三振6という内容。後付になりますが、Game3に登板させたかったですね。
強いドジャースがこのまま顔を出すのではないか?という空気を作りました。
そして次の1点が入ったのはドジャース。
7回表、パドレス2番手スティーブン・ウィルソンが四球、シングル、死球と立て続けにランナーを出してしまいます。ここでウィル・スミスにLFに犠牲フライを打たれ、ドジャースが3点目を奪うことに。
スティーブン・ウィルソンは1アウトを奪っただけで降板となりました。その後は強心臓のティム・ヒルがマウンドに。ヒルはマックス・マンシーとジャスティン・ターナーをしっかりと抑え、ドジャースに傾きかけた流れを食い止めました。これが次の攻撃に繋がりましたね。
パドレスの7回裏のラリー
5得点を上げたパドレスの7回裏のラリーです。
ドジャースのマウンドにはクリス・マーティンに代わって、トミー・ケインリーが上がりました。これが誤算でしたね。
- ジュリクソン・プロファー:四球
- トレント・グリシャム:CF前シングル。プロファーが3塁へ
- オースティン・ノラ:2B内野安打で1得点(LAD 3-1 SDP)。ランナーは1、2塁。
- 【投手交代】イェンシー・アルモンテにスイッチ。
- Ha-Seong Kim:LFへタイムリー(LAD 3-2 SDP)。ランナーは2、3塁に。
- フアン・ソト:RFへクリーンヒット (LAD 3-3 SDP)。ランナーは1,3塁に。
- マニー・マチャード:三振(1アウト)
- ブランドン・ドゥルーリー:1Bポップフライ(2アウト)
- 【投手交代】アレックス・ベシアにスイッチ
- ジェイク・クロネンワース:CF前へ2点タイムリー(LAD 3-5 SDP)。クロネンワースは2塁へ
- ウィル・マイヤーズ:四球。2アウトランナー1、2塁
- ジュリクソン・プロファー:三振
イェンシー・アルモンテ、打たれる
トミー・ケインリーの乱調はかなり残念でした。ドジャースは、ポストシーズンのブルペンで過去3試合は素晴らしい結果を出していたイェンシー・アルモンテを投入。しかし、いつもはイニングの最初からの登板だったのが、この日はイニングの途中から。それが関係あったのかどうかはわかりませんが、この日は打たれてしまいましたね。残念でした。
5得点の直後をロベルト・スアレスがしっかりとケア
ドジャースとしてはあと2イニングで2得点。十分に追いつける点差でしたが、それを断ち切ったのがロベルト・スアレスでした。トレイス・トンプソン、代打で出てきたコディー・ベリンジャー、そしてギャビン・ラックスをしっかりと3人で斬って取りました。ここでもつれたら危なかったのですが、これでパドレスの勝利がグンと近くなりましたね。
9回はジョシュ・ヘイダーが登板。すっかり立ち直ったヘイダーはドジャースの攻撃を3者三振に仕留め、パドレスが5-3で勝利。ライバル、ドジャースを下して見事にNLCSに駒を進めました。
ドジャース、打線がつながらず
ドジャースは打線がつながりませんでした。ムーキー、ウィル・スミス、ジャスティン・ターナーがそれぞれ1割台の打率。
大苦戦だったのがクリス・テイラーで7-0、5三振。思い切りの良さが売りの選手ですが、このシリーズは引っ張りにかかってスライダーにことごとく空振りをするという状態で見ていて期待感がなかったです。右投手の先発だったので、なおさらコディー・ベリンジャーを起用すればよかったのにと思いましたが、現場ならではの事情などがあったのでしょう。しかし、ちょっと残念な起用でした。
パドレスはこれでフィリーズとのNLCSに。オースティン・ノラ、アーロン・ノラの兄弟対決となりましたね。
今季の両クラブの対決は4勝3敗でフィリーズが勝ち越しています。どうなるのでしょうね。
お読みいただき、ありがとうございました。
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