NLCS Gm3: LAD 8 @ 0 NYM
現地2024年10月16日、NLCSは舞台をニューヨーク・クイーンズに移し、Gm3が行われました。シティ・フィールドに集まった観衆は43,883名。Gm2でのショーン・マナエアの圧巻投球もあり、盛り上がっていたメッツ・ファンでしたが、この日はドジャースが完勝しました。
ウォーカー・ビューラーが好投!
この日の先発はウォーカー・ビューラーとルイス・セベリーノ。ドジャースにとってはウォーカー・ビューラーがゲームメイク出来るかどうかが最も肝要なポイントでしたが、この日のビューラーはその期待に見事に応えました。
前回の登板はパドレスとのNLDS Gm3で5回6失点でゲームメイク出来なかったビューラー。立ち上がりに投球以外の部分でリズムを壊された面もあったのでやや気の毒なところがあったのも確かですが、まだまだ本来のビューラーではないのが痛いところです。
しかし、この日は丁寧な立ち上がりで、70mph後半のナックル・カーブをいいアクセントにしてまずは初回を無失点。
2回の満塁のピンチを脱出
レギュラーシーズン後半からビッグ・イニングを作ってしまう傾向にあったビューラーはその危機が2回裏に到来。1アウトから四球、内野安打、四球で満塁のピンチを迎えてしまいます。ここでバッターはフランシスコ・アルバレス。外野フライでも1点という状況の中、ビューラーはアウトコース中心に丁寧な投球を披露。最後は外枠のゾーンギリギリに94.8mphの4シームを決めて三振に。
2アウトとなりますが、バッターはフランシスコ・リンドーア。最も厄介なバッターに直面しましたが、ビューラーはナックル・カーブを効果的に使い、しかも4シームはここまででMAXの95.1mphを記録。打席内での緩急さで見事にリンドーアから三振を奪い、このピンチを切り抜けました。
またビューラーのドラマが始まりそうな展開でしたが、2三振で切り抜けたのは大きかったですね。
この後、ビューラーは4回まで無失点投球を継続。結果、4回終了で降板しましたが、球数は90級を数えました。被安打3、スコアレス、BB 2、SO 6。
In his career, Walker Buehler has thrown 4 Sweepers in with over 2 Feet of Horizontal Break.
— Rob Friedman (@PitchingNinja) October 17, 2024
And, they were ALL last night. 😳 pic.twitter.com/0LebWSEKfu
まだ2021年の時のような爆発的な火力を発揮できないビューラーですが、ベストではない中、良い結果を出せたのは本人にとってもチームにとっても良い要素となりました。
ドジャースが8得点
ドジャース打線ですが、2回に先制点を上げます。4番のマックス・マンシーから始まった攻撃は四球とフィルダース・チョイスで1アウト2、3塁でウィル・スミスの打席に。ウィル・スミスはゴロでピッチャー返しの打球を放ち、これをセベリーノが取り切れずにこの内野安打でマンシーが生還してドジャースが先制。さらにトミー・エドマンが犠牲フライを放って2点目も奪いました。ルイス・セベリーノにとってはエラーやアンラッキーな打球もあり、ちょっと気の毒なイニングとなりました。
この後は両チームともピッチャーが踏ん張りました。
ドジャースは3回表は大谷選手の四球などで1アウト満塁のチャンスを作るも、ここはセベリーノが踏ん張って無得点。さらに5回も2アウト1、2塁のチャンスを作るも、メッツはここでルイス・セベリーノからリード・ギャレットにスイッチ。テオスカー・ヘルナンデスを三振に打ち取りピンチを脱出。
ドジャースは5回から継投に入り、2番手にはマイケル・コペックを投入し、三者凡退に抑えました。
キケが中押しのHR
2-0のまま膠着した展開となりましたが、ゲームが動いたのは6回表のドジャースの攻撃。この回は2アウトからトミー・エドマンがシングルを放って出塁。そしてここでバッターはキケ・ヘルナンデス。PSに強いキケはこの日も力を発揮。2ストライクを奪われてからファウルで粘り、6球目。リース・ギャレットのスプリットが甘く入ったところをきれいにLFスタンドに放り込む2ランHR。これが中押しとなり、ドジャースは4-0とリード。
大谷がマンモスHR!
そして8回表。ドジャースはウィル・スミスが四球で出塁し、キケ・ヘルナンデスがシングルで繋いで1アウト1、2塁で大谷選手の打席に。
メッツのピッチャーは右腕のタイラー・メギル。2球目、膝下を狙ったカットボールがやや甘めに入ったとは言え、難しいコースだったのですが、これを大谷選手が豪快にスイング。打球はアッパーデックに入る超特大の3ランHR!高く上がった打球はポールを蒔いてスタンドインしました。飛距離は397ftで121.0m。もっと飛んだかと思いましたが、相当高く上がった打球でしたね。
115+ MPH off the bat 😳
— MLB (@MLB) October 17, 2024
Shohei Ohtani hammered this baseball. pic.twitter.com/YxRsLrO8Ne
ドジャースはこれでダメ押しの7得点目。また9回にもマックス・マンシーのアッパー・デックへのソロHRが出でダメ押しのダメ押しとなり、ドジャースは9得点。
守っては6回はライアン・ブレイジャー、7回はブレイク・トライネンが登板し、8回と9回はイニングまたぎでベン・カスパリウスが登板し、スコアレスリレーを見せました。
ゲームは8-0でドジャースが完勝。これでシリーズを2勝1敗としています。
大谷、ランナーありだと打率は.778(PS期間)
Gm3を終えた大谷選手はポストシーズンが始まり、NLDS5試合とNLCS3試合の計8試合を通じ、以下の特徴的な数字を上げています。
- ランナー無しの状況:22打数0安打、打率.000、BB 2、SO 10
- ランナーありの状況:9打数7安打、BA.778/ OBP .833/ SLG 1.444、HR2、RBI 8、BB 3、SO2
面白い傾向です。
ここまでランナーありのケースの傾向が強ければ、ムーキーを1番、大谷を2番にしてみたくなりますが、下位打線のエドマン、キケからのつなぎを考えると1番に置いた方が相手は嫌かもしれませんね。
Gm4は山本投手が登板します!メッツはホセ・キンタナです。
お読みいただき、ありがとうございました。
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