2022 NLCS Game4 ( SDP 6-10 PHI)
現地2022年10月22日のパドレス@フィリーズのNLCS Game4はなかなかすごいゲームとなりました。ご覧のスコアです。
NLCS G4 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | R | H | E |
SDP | 4 | 0 | 0 | 0 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 6 | 8 | 0 |
PHI | 3 | 0 | 0 | 1 | 4 | 1 | 1 | 0 | X | 10 | 11 | 0 |
ともにNO.4ローテーション同士の先発
特に初回のスコアが両クラブとも際立っていますが、それもそのはずでともにローテーションNO.1-3は強烈なスターターがいるものの、NO.4は失礼ながら、言ってみれば谷間。
フィリーズはブレーブスとのNLDSをGame4で決めた訳ですが、そのときの先発はノア・シンダーガード。とてもリズム良い投球を見せました。ロブ・トムソン監督はブレーブスの目先を変える目的もあり、3イニングで降ろした訳ですが、非常に良かったですね。
一方のパドレスもドジャースとのNLDSはGame4で決めたものの、このときの先発はNO.3はジョー・マスグローブでした。パドレスの場合、メッツとのワイルドカード・シリーズを3戦戦い、ダルビッシュ投手、ブレイク・スネル、ジョー・マスグローブの順で先発。そしてNLDSでは、Game1でNO.4ローテーションのマイク・クレビンジャーが登板。Game2からNO.1のダルビッシュ投手、Game3がNO.2のブレイク・スネル・・・という順番に。
この日はパドレスが順番通りにマイク・クレビンジャーが、フィリーズは左腕のベイリー・ファルターを起用しました。ノア・シンダーガードなら安心でしたが、ここはおそらく先を見据えてオプションを増やそうとファルターを起用したと思うのですが、大荒れとなりましたね。
両先発が期待に応えられず
そのファルターは1、2番の左打者に対しては通用し、2アウトまで奪いました。ところが、3番のマニー・マチャードに先制のソロHRを許し、ここから崩れて行きました。ブランドン・ドゥルーリーのタイムリーダブルなどもあり、3失点で降板。
変わったコナー・ブログドンもタイムリーを許し、初回に4点のビハインドとなるまずい滑り出しに。
一方、パドレスのマイク・クレビンジャーもこれにお付き合い。先頭のカイル・シュワーバーにカーブをLF前シングルを打たれ、リース・ホスキンスにはフルカウントでど真ん中の4シームを投げてしまい、2ランHRで4-2。さらに、JT・リアルミュートに四球を出した後、ブライス・ハーパーには二塁打を打たれ、もう1失点。マイク・クレビンジャーはアウトを取れずにここで降板。
この後は、ニック・マルチネスが、火消しをしました。
ホスキンスが流れを引き寄せる同点2ラン
ニック・マルチネスは緊急登板から3回裏までフィリーズ打線をパーフェクトに抑えます。
好調の要因の一つにどうも投球前のステップがあるような印象です。ブライス・ハーパーはタイムをかけてリズムを崩そうと試みましたね。マルチネスは審判から注意されるシーンもありました。
ショーン・マナエアに代わった4回裏、フィリーズは初回の失点をリカバリーしました。先頭のニック・カステヤーノスが二塁打で出塁。1アウト後、ブライソン・ストットがLFへラインドライブのタイムリーを放ち、得点。4-4の同点に追いつきました。
フィリーズは2番手のコナー・ブログドンと3番手のアンドリュー・ベラッティが好投。5回表に左腕のブラッド・ハンドが登板。ブラッド・ハンドは1アウトからジュリクソン・プロファーに四球。つづくフアン・ソトにはボール先行からストライクを欲しがってしまい、スライダーがハンギング・ボールとなり、ソトに2ランHRを浴び、4-6と勝ち越し点を許してしまいます。せっかくの左対策だったのですが、崩れました。この後、右打席の2人をしっかり抑えるというベンチ泣かせの登板となってしまいました。
2点を勝ち越されたフィリーズはこのイニングもマウンドに上ったマナエアに襲いかかります。1アウトから四球で歩いたカイル・シュワーバーを1塁に置いて、ここでまたしてもリース・ホスキンスが打席に。ホスキンスは3球目の甘いシンカーをしっかりと捉え、これが左中間スタンドに入る2ランHRに。ホスキンスのこの日2本目のHRでフィリーズが6-6の同点に追いつきました。この一発は大きかったと思います。
【YOUTUBE】Rhys Hoskins’ 2 HR ELECTRIFY the Philly faithful
その後、リアルミュートが四球で歩き、ブライス・ハーパーが勝ち越しとなる二塁打を放ったところで、マナエアは降板。フィリーズが7-6とリード。
ルイス・ガルシアにスイッチしたその代わりばな、ニック・カステヤーノスが放ったCFへの当たりが、2塁ベースに当たり、これをクロネンワースがカバー出来ず、フィリーズはハーパーが還り、さらに1点を追加。8-6とします。
この後、フィリーズは6回表にカイル・シュワーバーのCFバックスクリーン超える大きなソロHRが生まれ、9-6に。
さらに、7回表にはこのイニングからマウンドに立ったスティーブン・ウィルソンからJT・リアルミュートがLFへソロHRを放ち、10-6に。
フィリーズが効果的な追加点を上げ、ブラッド・ハンド以降はノア・シンダーガード、デービッド・ロバートソン、最後はザック・エフリンとつなぎ、このままフィニッシュ。フィリーズがNLCS 3勝目を上げ、ワールドシリーズに王手をかけました。
PHI、ブルペン2人を温存
この日の勝利で大きいのは、フィリーズはブルペンのキーマンであるホセ・アルバラードとセランソニー・ドミンゲスの2人を休ませられたこと。これでGame5のゲーム後半をかなり優位に戦うことができます。
Game5はダルビッシュ投手とザック・ウィーラーが先発。これは面白いゲームになりそうですね。
NLCSは非常に盛り上がっています。
お読みいただき、ありがとうございました。
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