スポンサーリンク

【MLB2022】前日の悪夢を払拭!ニック・ピベッタが2ヒッター&コンプリート・ゲームを達成

ニック・ピベッタが完投勝利

 現地2022年5月18日、フェンウェイ・パークで行われたアストロズ@レッドソックス戦のGame3は、レッドソックス先発のニック・ピベッタがアストロズ打線を2安打に抑え、112球の熱投で完投。ハードな相手であるアストロズとの3ゲームシリーズの勝ち越しに大きく貢献しました。

前日の悪夢再び!?しかし、先頭だけ

 前日17日のGame2では、ネイサン・イオバルディが登板。初回の攻撃でラファエル・デバースに一発が出て1点を先制し、連勝も!というスタートでしたが、2回表にイオバルディがヨルダン・アルバレス、カイル・タッカー、ジェレミー・ペーニャ、マイケル・ブラントリー、ユリ・グリエルとなんと1イニングで5本のHRを浴び、9失点。これでゲームが決まってしまいました。

 スコアは3-14と完敗。ネイサン・イオバルディの被本塁打はMLBワーストの14。これまで1位であったハンター・グリーンを悠々と抜いてしまいました。

 イオバルディは球筋が非常にきれいで見やすいのかもしれません。それと回転が良いため、当たれば飛ぶ。また、100mph近くを投げながら、どこかスピードを感じさせないものがあり、そこに関しては、カーブも含め緩急で一応対策は取っています。尚且つ、この日の捕手は相性の良いケビン・プラウェッキ。

 しかし、上記のような悲惨な結果に。ひょっとしたら、アストロズはなんらかの癖を見抜いているのかもしれません(不正ではなく)。ただ、被本塁打がそもそも多いのは事実。次回はどう対策してくるのか、ちょっと見ものです。

ピベッタ、アルトゥーベにHR

 そんな前日の悪夢がありつつマウンドに上がったニック・ピベッタ。正直、イオバルディと同じ右腕で彼よりもスピードで劣るピベッタは、同じような結果になるのではないか?と懸念しておりました。

 先頭のホセ・アルトゥーベに対し、ボールが先行。フルカウントまで持っていったものの、決め手がなく、10球を費やします。この日のレッドソックスの捕手はクリスチャン・バスケス。筆者はバスケスに関しては、打撃と肩は素晴らしいと思うものの、リードはあまり良いとは思っていません。

 その10球目。ピベッタが打たれる典型ですが、甘いところにきたボールをホセ・アルトゥーベに持って行かれました。

 先頭打者にHRということで、先が思いやられるスタートとなってしまいました。

2回から6回まで3者凡退

 アルトゥーベのリードオフHRがある意味、警告のように効いたのか、その後のピベッタは素晴らしい投球が続きました。

 スピードはやはり94-95mphしか出ないのですが、得意のナックル・カーブを非常にうまく使い、アストロズ打線にスイングをさせない素晴らしい投球。これにはリードしたバスケスの功績もあったと思います。見直そうかと思いました。

 そして2回から6回までは3人ずつに斬って取り、2本目のヒットが出たのは7回表。先頭のマイケル・ブラントリーにRFへのグランド・ルール・ダブルを打たれたのですが、後続を抑えピンチを切り抜けました。

 7回表を終わり、レッドソックスは5-1とリード。8回はもう限界かと思いましたが、非常に丁寧で粘り強く投球。

 9回のマウンドに上がった時点で102球。ということはいかにいいペースで投げてきたか?ということになります。ここまで来たら最後までということで、ピベッタはマウリシオ・ドゥバン、ホセ・アルトゥーベ、マイケル・ブラントリーと3人で抑え、見事112球で完投勝利を上げました。最後の2人はこの日、安打を許していた2人で大きな壁になったのですが、見事に乗り切りました。

 ナイス・ピッチング。

ALでは2人目のコンプリート・ゲーム

 完投のことをコンプリート・ゲーム、完封はシャットアウトと言いますが、今季ア・リーグでコンプリート・ゲームを成し遂げたのは現地2022年5月10日のレイズ戦でノーヒット・ノーランを達成したエンゼルスのリード・デトマーズとこの日のニック・ピベッタの2人だけ。

 ちなみにナ・リーグだと、ドジャースのウォーカー・ビューラー、ナショナルズのパトリック・コービンも達成済みで、両リーグを合わせても4人だけという状況です。それだけ現代のMLBでは完投は難しいということですね。

 ちなみに現地2022年5月19日時点でレッドソックスのチームERAは3.79と両リーグを通じて16位。チーム打率の.237は両リーグを通じて14位です。

 なかなか今季は苦戦しているレッドソックスですが、リリーバーの問題も含めて課題を解消し、なんとか波に乗ってもらいたいものです。

 お読みいただき、ありがとうございました。

コメント

スポンサーリンク

NEW

【MLB2025】ドジャースがタイガースを力でねじ伏せてスウィープ!佐々木はホーム・デビューで苦戦
【MLB2025開幕Gm2】ナイス・ゲーム!粘るタイガースにトミー・エドマンとムーキー・ベッツが立ちふさがる!
【MLB2025】注目のサイ・ヤング賞マッチアップは死闘へ!最後は大谷が決勝HR
【MLB2025】レッドソックス、開幕戦に勝利!投手戦にけりをつけたのは出遅れていたウィリャー・アブレイユ
【MLB2025】開幕戦の注目のピッチング・マッチアップは?(追記:結果は?)
【MLB2025】Dバックスのジョーダン・モンゴメリーがトミー・ジョン手術へ
【MLB2025トレード】イアン・アンダーソンがエンゼルスへ、ホセ・スアレス(大谷の友達)がブレーブスに移籍
【MLB2025移籍】ガーディアンズはノーラン・ジョーンズ、ロッキーズはタイラー・フリーマンをトレードで獲得
【MLB2025】ナショナル・リーグ西地区、各クラブの移籍/FA/トレードまとめ
【MLB2025】レッドソックス・吉田、開幕はトリプルA!手術後のリハビリでOFを守る準備に専念
【MLBFA2025】ブレーブスがOFを緊急補強!アレックス・ベルドゥーゴを獲得へ
【MLBFA2025】通算セーブ数歴代5位のクレイグ・キンブレルが古巣のブレーブスへ!
【MLB2025】ナショナル・リーグ中地区、各クラブの移籍/FA/トレードまとめ
【MLB2025】佐々木朗希がメジャー・デビュー!大谷は1号HRを記録。カブスは連敗も本土開幕にいい兆候あり!
【MLB2025】東京開幕はドジャースが先勝!大谷、山本が活躍!今永は4回ヒットレス、鈴木はDHで出場!
【MLB2025】投手へ!ホワイトソックスからリリースされたジョーイ・ギャロが投手に転向する意向を表明
【MLB Pre2025】大谷は2試合で4-1、HR 1! ムーキーは開幕に間に合うか?阪神はカブス、ドジャースに連勝!
【MLB2025】ナショナル・リーグ東地区、各クラブの移籍/FA/トレードまとめ
【MLB2025】カージナルス、ここに来て初めてFA選手とメジャー契約!フィル・メイトンとサインへ
【MLB2025】カブスが東京シリーズのロスターを決定!注目のマット・ショーも東京へ
【MLB Pre2025】レッドソックス、ブライアン・ベイヨーが開幕IL、ラファエル・デバースは間に合う見込み
【MLB2025】アメリカン・リーグ西地区、各クラブの移籍/FA/トレードまとめ
【MLB2025】ゲリット・コールはトミー・ジョン手術の可能性も!ST2戦目は1試合2度の登板でも結果が出ず(追記あり)
【MLB2025】タイガース、アストロズからのFAでTJリハビリ中のホセ・ウルキディーとメジャー契約へ
【MLB契約2025】アスレチックスがまたも太っ腹!期待のローレンス・バトラーと7年の延長契約へ
【MLB2025FA】タイラー・ネイキンが投手に転向!ガーディアンズとサインへ!
【MLB2025FA】パドレス、ホセ・イグレシアスとマイナー契約へ! 2024年に”OMG”発売で、メッツの躍進に一役
【MLB2025】ドジャース・佐々木朗希がSTデビュー。99mphを計測し、3回をスコアレス!
【MLB2025ST】パイレーツの2年目、ジャレッド・ジョーンズが4Kと好投!2025年のPITは粒ぞろい!
【MLB2025】タイガースに痛手!2024年のPSで活躍したパーカー・メドウズが右上腕の神経を傷めて復帰目処立たず
タイトルとURLをコピーしました