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【MLB2021】「好調」ニック・マドリガル(CWS)、右ハムストリングを傷め長期離脱へ

またもや長期離脱者

 ホワイトソックスにまたも長期離脱者が出ました。今季好調で大砲ぞろいのホワイトソックスにあって実に機能的に打線をつないでいた2Bのニック・マドリガル(Nick Madrigal)が右ハムストリングを傷め、長期離脱が決定しました。

近位ハムストリング断裂

 ニック・マドリガルが故障したのは現地2021年6月9日(水)のブルージェイズ戦。7回裏の第3打席でボテボテの3Bゴロを放ったニック・マドリガルはこれは行ける!とばかりに打った瞬間から1塁へ全力疾走。

 残念ながら3Bのジョー・パニックの素晴らしいベアハンドの処理によりアウトになったのですが、ベースをまたいだ後、ニック・マドリガルはグランドに倒れ込みました。悶絶の後、コーチに付き添われ、そのままゲームを離脱。8回表の守備から、ダニー・メンディックが2Bにつきました。

 1日が経過し、精密検査の診断の結果が出ました。「近位ハムストリング断裂」です。

近位とは

 近位とは、ある部位を基準にして近いところという意味で、逆に遠位という専門用語もあります。太ももとの筋肉の場合、体幹に近い方が近位です。

ハムストリングは「裏側」

 当ブログでもよく使うハムストリングですが、ここで改めて場所を特定しておきたいと思います。ハムストリングは大腿骨(太ももの骨)の後ろ部分にある4つの筋肉グループのこと。太ももの裏側です。

 その筋肉とは半腱様筋はんけんようきん半膜様筋はんまくようきん、大腿二頭筋の長頭ちょうとう短頭

 近位ハムストリング断裂とはより太ももの裏側の筋肉でより股関節に近い部分を断裂したということのようです。具体的にどの筋肉かは明らかになっていませんが、いずれにせよ非常に厄介なところ。

シーズン・エンディングの可能性

 まずニック・マドリガルは手術をする予定です。そして治療には最低でも6週間を要し、この間はもちろん体を動かせません。上半身などは動かせるとは思うのですが、バランスもありますので、あまり上ばかり鍛えることも出来ません。よってこの時点で7月20日過ぎまで経過することに。

 そこからさらにゲームに耐えうるコンディションに戻すリハビリ、そして実戦も行う必要があることから、果たして今季間に合うかどうか?というタイミング。1ヶ月のリハビリなら、9月には復帰できそうですが、大事を取る必要もあるでしょうから、よくてポストシーズン直前。

 寒くなる時期にまたハムストリングをやってしまうかもしれないので、シーズンエンディングの可能性もあります。

ニック・マドリガルとは

 そのニック・マドリガルですが、1997年3月5日生まれの24才。カリフォルニア州出身で、ホワイトソックスの2018ドラフトの1巡目指名の選手。

身長は173cm 

 身長は173cm。これは引退したダスティン・ペドロイアの175cmより小さいです。

武器はコンタクト力とスピード 

 非常にセンスのある選手で、武器はコンタクト力(=ミート力)とスピード。

2020年7月31日にデビューし、29試合で打率.340、OBP .376、SLG .369、二塁打3をマーク。盗塁は2。

 2021年はさらにセンスに磨きがかかり、ここまで54試合に出場し、打率.305、OBP .349、SLG .425をマーク。HRも2本。

SLGを足でカバー

 今季はSLGが.425をマークしていることから、それなりに長打を放っていることはわかると思います。上記の通り、HRも2本。

 さらにですが、6月9日のゲームでも二塁打を1本放ったのですが、今季はここまで二塁打が10本、そして三塁打がなんと4本もあります。

 HRが少ないとSLGは低いのですが、いかに足を使って長打にしているかということもわかります。

グッドウィンが昇格 

 60Day ILに入ったニック・マドリガル。ホワイトソックスはそのスポットに元エンゼルスのブライアン・グッドウィンを昇格させました。

 2Bのポジションですが、CFを任されていたユーティリティーのレウリー・ガルシアが就きそうです。ブライン・グッドウィンはそのレウリー・ガルシアがいたCFのスポットにはめたいという布陣に。

L・ロバート、イーロイ・ヒメネスにつづいて

  ホワイトソックスが長期離脱者については下記の記事に記載しています。

 

 果たしてニック・マドリガルは今季、復帰できるかという怪我のお話でした。

 お読みいただき、ありがとうございました。

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