ナッツ、ゲーム後半盤石のリレーに
現地2020年1月14日、ワシントン・ナショナルズは同クラブをFAとなっていたダニエル・ハドソン(Daniel Hudson)と再契約。ゲーム後半のブルペンをさらに強化しました。
契約内容
ナショナルズとダニエル・ハドソンは2年/$11M (2020-21)で合意。支払いは2020年が$5M、2021年が$6M。さらにインセンティブもついていて、こちらはGame Finishedが30試合、40試合、45試合、50試合、55試合ごとにそれぞれ$0.2Mずつという設定。仮に55試合をGame Finishedしたとして、$1Mとなります。Game Finishedはセーブ数という意味ではなく、ダニエル・ハドソンでゲームを締めた場合という意味です。
ダニエル・ハドソンの2019
ダニエル・ハドソンは2019シーズンのトレードデッドラインでブルージェイズからナショナルズへ移籍。ブルージェイズ、ナショナルズ双方を併せて、69試合、9勝3敗、8セーブ、ERA 2.47の好成績をマーク。ナショナルズでは24試合で3勝0敗、6セーブ、ERA 1.44をマークしました。
ポストシーズンで不動のクローザーに
2019年のポストシーズンではワイルド・カードで1セーブ、NLDSでは3試合に登板し、2試合でGame Finished、1セーブを記録。NLCSでは2試合、2Game Finished、2セーブ。ワールドシリーズでは3試合、1Game Finished。ワイルド・カード、NLDS、NLCSを通じ、ERAは0.00。ワールドシリーズでは1HRを打たれ、計4イニングで失点4、ERA9.00という成績がつきましたが、ゲーム後半にダニエル・ハドソンがいたということでかなりの安心感をもたらしました。
クラブとしてブルペンにマックス・シャーザー、スティーブン・ストラスバーグ、パトリック・コービンの力を借り、彼らがブルペン投手陣にリズムを与えたことも事実ですが、ダニエル・ハドソンが大きな存在感があったからこそ、その効果が表れたことも事実です。
ナッツ、すごいブルペンに
ナショナルズは現地2020年1月3日にアストロズからFAのリリーバー、ウィル・ハリス(Will Harris)と3年$24Mでサイン。現時点でのナショナルズのブルペンはご覧の陣容となりました。
- ショーン・ドゥーリトル(L) クローザー
- ウィル・ハリス
- ダニエル・ハドソン
- タナー・レイニー
- ワンダー・スエロ
- ロエニス・エリアス(L)
- ハンター・ストリックランド
- カイル・フィネガン
- ジョー・ロス
トップ4の力たるや相当なものですね。仮に誰かが離脱してもカバーして余るような陣容でもあります。これは強い。
ナッツ、$192.3M
ダニエル・ハドソンとのディールが完結し、ナッツの2020シーズンの贅沢税はおおよそ$192.3Mとなり、まだ基準額の$208Mには届いておりません。なお贅沢税上(支払額とは違う)、マックス・シャーザーが$28.7M、スティーブン・ストラスバーグが$35M、パトリック・コービンが$23.4Mです。
ナショナルズ、もう一声あるかもしれませんね。
お読みいただき、ありがとうございました。
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