貴重なワンポイント左腕
現地2019年3月13日、ワシントン・ナショナルズは、アストロズからFAとなていた左腕のトニー・シップ(Tony Sipp)と1年契約で合意に至りました。
契約内容
内容は1年125万ドル。この中には2020年は250万ドルのミューチュアル・オプションで、もしバイアウトとなった場合の25万ドルが含まれています。
左のスペシャリスト
なかなか所属先が決まらなかったトニー・シップですが、とにかく力が発揮できる環境を得られてよかったと思います。難航したのはやはり35才になる年齢の要素かと思います。
ただ、トニー・シップは2018シーズンの成績が非常によかったんです!
2019年はERA 1.86!
トニー・シップの2019年は54試合、38.2イニングに登板し、3勝1敗、ERA 1.86!イニング数より多い、42奪三振を記録しています。
ERAだけで見ると、キャリアハイの成績でした。
トニー・シップの略歴
35才のトニー・シップは、ナショナルズで4クラブ目です。
貴重な左のワンポイントゆえに毎年のように需要があって、結構渡り歩いているのかと思いきや、所属先で大事にされておりました。
インディアンス(2009-2012)、Dバックス(2013)、アストロズ(2014-2018)です。
ワンポイントの場面がかなりあるということで、シップのスタッツの場合、登板試合数よりイニング数の少ないというリリーバーのスタッツとしては珍しいパターンです。
MLB通算10年で580試合に登板。482.2イニングをこなし、25勝22敗、ERA 3.67。自分の持ち場をしっかりとこなしてきたキャリアですね。
こちらは2014年の動画になりますが、ナイスピッチングのシーンです。
3バッターミニマム導入なら登板機会が激減
投手交代の機会を減らすことで時短を実現させようというMLB側の狙いが、3バッターミニマムの制度ですが、投手は最低3人の打者に投じるか、イニングを終わらせるまで投げないといけません。
2019年、ビッグリーグにはこのルールの導入は見送られましたが、独立リーグで試されることが決定しています。実運用をやって本格的に導入に動きそうです。
仮に導入となると、トニー・シップや、かつてカージナルスなどで活躍したランディー・チョート(Randy Choate)のような左のスペシャリストは仕事が激減してしまいます。
これは選手会もどう反応するか、反発は強いと思います。
今季はワンポイントの重要性を啓蒙するめにも頑張って欲しいと思います。
お読みいただき、ありがとうございました。
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