HOT STOVE 2020
現地2020年1月3日、大きなディールが決まりました。アストロズからFAのリリーバー、ウィル・ハリス(Will Harris)がナショナルズと合意しました。
ウィル・ハリスはワールドシリーズ2019のGame7の6回表、ハウィー・ケンドリックにアウトコースのいいコースのカットボールをライト・ポールに直撃する逆転の2ランHRを打たれたというエピソードのある投手です。
契約内容
契約内容は3年$24M。詳細がわかれば追記します。均等割で$8M/年ですね。
2019シーズンERA 1.50
ウィル・ハリスと言えば、2019シーズンの際立った成績が上げられます。68試合、60.0イニングを投げ、4勝1敗4セーブながらもシーズンERAが1.50。アストロズのブルペンエースと言っても過言ではありませんでした。
上記のワールドシリーズ2019ではGame 6に1HR、Game7でも逆転のHRを許してしまいましたが、アストロズのA.J.ヒンチ監督はもっとも信頼できる投手としてウィル・ハリスをマウンドに送っており、いい投手であることに違いはありません。
2019以前のウィル・ハリス
それまでのウィル・ハリスを簡単に記しておきたいと思います。1984年8月28日生まれの35才。2006年アマチュアドラフトのロッキーズの9巡目指名でプロ入り。
デビューは2012年でロッキーズ時代です。2012シーズンは20試合登板でERA 8.15。それが響いたのか、2013年4月3日にウェーバー公示となり、アスレチックスがクレームオフ。その3日後の4月6日にダイヤモンドバックスがクレームオフしました。よって2013シーズンと2014シーズンはダイヤモンドバックスに在籍しています。
2014シーズンは29試合登板にとどまりましたが、それ以外は、2013シーズン以降は安定した登板数とERAを記録。
2014年11月、みたびウェーバー公示となったところをアストロズがクレームオフ。2015シーズンから2019シーズンまでアストロズに在籍していました。
カットボーラー
ウィル・ハリスはすべてのボールが動きます。球種は90mph台前半のカットボールと80mph台前半のカーブのみ。ゲームによって、その比率が変わるだけで、一応カットボールによる横の変化とカーブによる緩急で3Dで成立させています。
ナッツのリリーバー
ナショナルズですが、リリーバーにショーン・ドゥーリトルが残っています。彼がクローザー・ロールで、ウィル・ハリスがセットアップを任されそうです。
そのほかに100mphのタナー・レイニー、右腕のワンダー・スエロ、ジョー・ロス、ハンター・ストリックランドが残っています。
また、クローザーとしてポストシーズンに良い働きをしたダニエル・ハドソンはFA。今回のウィル・ハリスの加入はダニエル・ハドソンが担っていた役割を踏襲する意味もありそうです。
ナッツ、連覇に向けしっかりとした地盤を固めつつありますね。
お読みいただき、ありがとうございました。
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