2022年に復活なるか?
現地2021年12月11日、メジャー・レベル以外は契約も行われている中、ナショナルズが有名選手とディールを成立させました。
ディー・ストレンジ=ゴードン(Dee Strange-Gordon)とマイナー契約です。
2021年のゴードン
ディー・ストレンジ=ゴードンがメジャーの舞台に立ったのはマリナーズ時代の2020年が最後。2021年はビッグ・リーグ・レベルでプレー出来ていません。2021年はなかなか厳しいシーズンを贈りました。
2020シーズン終了後、ゴードンはマリナーズをFAとなり、2021年2月にレッズとマイナー契約。
その後、3月に一旦は40manロスターに入りますが、開幕前にレッズ・2Aのチャタヌーガ・ルックアウツにアサインされました。
しかし、3月後半にルックアウツをリリースされます。2021年はコロナ禍の影響でマイナー・リーグの開幕が5月スタートとずれたため、ルックアウツでのプレーの記録はありません。
その後、4月21日にブルワーズとマイナー契約。トリプルAのナッシュビルにアサイン。ナッシュビルでは10試合に出場し、45-10、打率.333、OBP .378、SLG .500と結果を出していたのですが、2021年5月21日にリリース。
2021年5月29日には、カブスとマイナー契約。トリプルA、アイオワにアサインされ、28試合に出場、打率.233、OBP .270、SLG .308といい結果がでませんでした。そして7月6日にFAに。
2021年7月8日には、パイレーツとマイナー契約を結び、トリプルAのインディアナポリスにアサインされ、16試合に出場。打率.221、OBP .264、SLG .397。そして1ヶ月足らずの2021年8月1日にリリース。
以降、FAとして所属先を探しいました。
ディー・ストレンジ=ゴードンのキャリア
ディー・ストレンジ=ゴードンと言えば、イチロー選手を慕い、ホセ・フェルナンデスにエモーショナルな哀悼の意を表したことで知られていますし、その他、意地悪な見方ではPeds(Performance Enhancing Drugs)の使用というイメージも強いかもしれません。
かんたんにキャリアを振り返ってみます。
ドジャースが衝撃のトレード
ディー・ストレンジ=ゴードンは1988年4月22日生まれで、2022年の開幕時では33才。すぐに34才になります。もうそんな年になったのですね。
2008年のドジャースの4巡目指名でプロ入り。2011年6月6日にメジャー・デビューを果たしました。2011年から2014年のまでの4シーズンをドジャースで過ごし、ドジャース・ファイナル・イヤーの2014年には148試合に出場し、176安打を放ち、打率.289、盗塁64をマーク。しかも三塁打が12本というとんでもない数字を叩き出したのでした。
しかし、その年のオフ、ドジャースはゴードンをマーリンズにトレード。これは衝撃的でしたね。ドジャースは何を考えているのだと不思議でなりませんでした。
トレードの交換要員にバーンズ、キケ
ただ、このトレードは結果的に、ドジャースにものすごくプラスになったトレードでもありました。実は大正解でもありました。
というのも、ゴードンとともにダン・ヘイレンとミゲル・ロハスをマーリンズに出したドジャースでしたが、見返りで獲得したのが、オースティン・バーンズとキケ・ヘルナンデスだったのです。そのほかにもアンドリュー・ヒーニー(このオフに再びLADに)、 RHPのクリス・ハッチャーもおりました。
素晴らしかった2015シーズン
ゴードンがもっとも輝いたのは2015シーズン。145試合で、205安打を放ち、打率.333、OBP .359、SLG .418、二塁打24本、盗塁 58をマーク。ゴールドグラブ賞とシルバースラッガー賞も受賞。そしてバッティング・タイトル(打率)も獲得しました。
2016年にサスペンション(PEDs)
そして、ゴードンのキャリアで残念に思うのが、2016年のPeds陽性反応。これにより80試合のサスペンションが課されてしまいました。
実は2017年もすごかった!
Peds使用によるサスペンションが課されたその翌年の2017年。これはディー・ゴードンの名誉のためにこのシーズンの凄さを書いておきたいと思います。
完全にPedsフリーとなった2017年、ゴードンは158試合に出場。またしても200安打超えの201安打を放ち、盗塁もなんと60をマーク。打率.308、OBP .341、SLG .375。盗塁のタイトルを獲りました。
Pedsのサスペンション前とほぼ同じ数字をマークしたことで、実力はきちんと証明されたシーズンと言っても良いでしょう。
マリナーズ移籍後
2018シーズンにマリナーズに移籍したゴードン。これはイチロー選手と同じタイミングでの移籍でした。
2018年は141試合に出場し、打率は.288をマークするも、盗塁は30個と半減。このシーズンは5月につま先を骨折したという故障もありましたが、30才を境に2019年、2020年とがくんと成績が落ちてきたのでした。
出塁がカギに
これまでパワー不足を圧倒的なスピードでカバーしてきたディー・ストレンジ=ゴードンですが、ベテランの年齢に達した今、そのスピードもプロスペクト達には叶わなくなってきています。メジャーで生き残るには打撃技術と経験を活かした出塁率を上げることが最優先になってきそうです。
ナショナルズでの健闘を祈りたいと思います。
お読みいただき、ありがとうございました。
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