ギリギリの攻防
2019年ワールドシリーズ・チャンピオンであるナショナルズが、2020年にホーム・スタジアムのナショナルズ・パークを使用出来ないという危機に陥っていましたが、現地2020年7月17日、DCの当局から使用許可が下りました!
開幕一週間を切っていたというギリギリの攻防は良い結論になりました。
【ナショナルズ・パークの住所】
ナショナルズのホーム・スタジアムはD.C.の中にあります。
Nationals Park
1500 South Capitol Street, SE
Washington, DC 20003-1507
もっとも、ロケーションはボルチモアのあるメリーランド州とほぼ同じとも言えなくもないですが、行政管轄上はやはり首都のD.C.ですから、D.C.のルールに従う必要がありました。
D.C.のガイドライン
ナショナルズがD.C.の保健当局とやりとりしてしていたのは、この点です。
Any individual exposed to COVID-19 must quarantine for 14 days. The city was unwilling to make exceptions for the Nationals, either for their players or their coaches.
「COVID-19の感染者とexpose、つまりよく言われる言葉で言えば、濃厚接触した場合、14日間の隔離が義務付けられる。たとえナショナルズの選手、コーチであっても例外を許さず」と。
ナショナルズは例外を求めていた
この通りに行なうなら、ナショナルズは選手を自宅で隔離せねばならず、14日間、毎日コロナウイルスの検査を受けさせなければならないという事態に。
当然、D.C.でプレーする相手チームにも該当することでしょうから、D.C.のガイドラインを修正したもので運用することで使用許可を求めていたのでした。具体的にはMLBのガイドラインの許可ということでしょう。
D.C.以外の代替案も
当初はD.C.の保健当局のポリシーが変わらないため、ナショナルズはホームスタジアムをバージニア州のフレデリックスバーグにある傘下のクラスAアドバンストのスタジアムを使用することを検討。
本当は第二案として、フロリダ州のスプリングトレーニングのファシリティーを考えていたのですが、同州のアウトブレイクでこの案を早々に断念。
残る候補地はクラスAアドバンストのフレデリックスバーグ・ナショナルズのホームスタジアムとなっていました。
2020年4月23日にこけら落としとなるところでしたが、武漢パンデミックの影響で未だお客さんを入れていません。
非常に美しいスタジアムで、無観客であればキャパシティは関係ないとは思いますが、5,000人の収容能力しかありません。
このようにナショナルズは23日からヤンキースを迎え入れる準備を代替案も含めて同時進行で準備していましたが、17日の当局から許可が下り、めでたくナショナルズ・パークでゲームを行なうことになりました。
エグジビション・ゲーム
なお現地18日にナショナルズ・パークで行われたエグジビション・ゲームでは、フィリーズと対戦。
ナショナルズはマックス・シャーザーが開幕に向け、登板しましたが、
シャーザーが5イニングで被安打6、失点7、被本塁打2で2-7で敗れています。
一方、フィリーズはアーロン・ノラが先発。こちらももう開幕投手でしょうね。5回を被安打1、無失点と好投しています。ディディ・グレゴリアスとブライス・ハーパーがシャーザーから一発を放っています。
シャーザーはエグジビション・ゲームで悪いところを出せれば、本番では問題ないでしょう。調整してくれると思います。
ナショナルズの23日のホーム・オープナー、楽しみになってきました。
お読みいただき、ありがとうございました。
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