力感、フォームの美しさは桁違い
ちょっとタイミングがずれてしまったのですが、現地2022年6月7日、ドジャース@ホワイトソックス戦でマイケル・コペック(Michael Kopech)が登板。あの強力なドジャース打線を相手に6回1ヒッターの投球を見せてくれました。
ノーラン・ライアンにも似ている
マイケル・コペックは当ブログでも何度も取り上げていますが、そのフォームの美しさ、肩から伝わる力感、バランスなどメカニック面の素晴らしさもさることながら、放たれるボールの質、速さ、スピンとも桁違いのものを感じます。ノーラン・ライアンの若い頃の投球は筆者もリアルタイムでは見ていませんが、VTRを見る限り、非常に近いものを感じます。体格も似ていて、コペックが190cm、ライアンが188cmです。
ムーキーも封印
ドジャース戦のコペックですが、6イニング98球でストライクは62、被安打1、BB1、奪三振8という投球内容。
中でもあたっているムーキー・ベッツを3打数0安打に封印。ムーキーは5月にとりわけ数字を残していて、28試合で114-39、打率.342、OBP .411、SLG .746、OPS 1.157、HR12、二塁打10、RBI 27をマークしておりました。
リードオフのムーキーに仕事をさせないことでより一層投球が乗って行った感があります。
1ヒッターは今季4度目
マイケル・コペックはとりわけすごい数字を残している訳ではありません。7日のドジャース戦を終えて、今季10試合に登板し、2勝2敗。55.1イニングで奪三振は51。現地2022年6月8日を終えた時点で勝利数では7勝をマークしている投手がバーランダーをはじめとして7人がおり、奪三振はシェーン・マクラナハンがすでに98をマークしています。
ERAは1.94をマーク。本人のキャリアベストで進んでいます。ただ、ERAもイニング数が足りずにランキングには入っていないのですが、今のペースでローテーションをこなしていけば、まもなくランクインしてくるはずです。ERAのイニング数は議論が絶えませんね。
コペックが1ヒット・ピッチングを成し遂げたのは今回を入れて計4度もあります。
Date (Win/Lose) | Oppo | IP | Hit | ER | BB | SO |
4/16 | vs TBR | 5.0 | 1 | 1 | 2 | 5 |
5/15 (L) | vs NYY | 6.0 | 1 | 3 | 4 | 3 |
5/22 (W) | @ NYY | 7.0 | 1 | 0 | 2 | 6 |
6/7 (W) | vs LAD | 6.0 | 1 | 0 | 1 | 8 |
いずれも強豪との対戦で成し遂げているところがコペックらしいところ。5月15日と22日のヤンキースとの対戦はローテーションの関係で2連続でヤンキースとの対戦となったのですが、いずれも1ヒッターという凄さ。もっとも、15日のゲームは1ヒッターながら、スコアは1-5になったので負けがついております。なお、このヤンキースとの2連続登板で、30人連続アウトをマークしています。
今季はやや抑え気味
このまま怪我なくローテーションをこなしていけば、コペックはERAでいい数字を残してくると思います。
2021年、コペックの4シームのベロシティーは平均で97.3mphもあったのですが、今季はここまで95.3mph。これは下がっているというより意図的に落としていると言っていいでしょう。無理に三振を取りに行かずに、打たせるところは打たせると。
コペックはスピン量が多いので、被本塁打数も多いのか?と調べたのですが、今のところ、6月1日のトロント戦で打たれた2HRのみとなっています。今季のHR9は0.4。
コペックにはますます羽ばたいてもらいたいところです。
お読みいただき、ありがとうございました。
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