ベッツをキープする方向へ
現地2020年1月10日はArbitration Deadline(アービトレーション・デッドライン)で、年俸調停に持ち込むかどうかを決める期限となっていました。
各クラブとも6年のFA前のキープレーヤーとのディールを決定をしています。各クラブの状況は別記事にてアップ致します。
もっとも注目すべきプレーヤーであったムーキー・ベッツに対し、レッドソックスは$27Mのサラリーで決着させました。
レコードセッティング
もうかなり報道が出ていますので、今更ながらの感があるかもしれませんが、今回、レッドソックスがムーキーに対し提示し、合意した額は調停期間の選手としては史上最高額でのディールとなりました。
それまではロッキーズがノーラン・アレナドと結んだ$26M (2019年)が最高でしたが、今回はそれを超えました。
過去の調停選手の高額ディール
過去の高額ディールはこのような感じです。
- ノーラン・アレナド(COL): $26M (2019)
- ジョシュ・ドナルドソン(ATL) $23M (2018)
- ブライス・ハーパー(WSH): $21.625M (2018)
- ムーキー・ベッツ(BOS): $20M (2019)
- デービッド・プライス(DET): $19.75M (2015)
- アンソニー・レンドン(WSH): $18.8M (2019)
- ジェイコブ・デグロム(NYM): $17M (2019)
- クリス・デービス(Khris Davis/OAK): $16.5M (2019)
- マニー・マチャード(BAL): $16M (2018)
- ホセ・アブレイユ(CWS): $16M (2019)
ベッツは2度目の高額ディールとなりました。
メジャー最低年俸が約$0.55Mほどで、FA前のほとんどの選手が$1M以下で大活躍する中、まだまだ一部の選手だけですが、活躍に見合う額に近づく傾向にああります。カーター・スチュアートなどはそのこともあってNPBを選んだ訳ですからね。FA後の交渉のことを考えるとこれで良いのかどうかはわかりませんが、選手が疲弊する前に上がることはファンとしては喜ばしいとは思います。
ベッツの2019年
ムーキー・ベッツは2011ドラフトのレッドソックスの5巡目指名でプロ入り。デビューは2014シーズンで21才の時。2015年にMVP投票で19位に入って以降、輝かしい成績が並びます。
- オールスター出場: 4年連続(2016-19)
- MVP1位 :1度 (2018)/ 2位(2016)/6位(2017)/8位(2019)
- ゴールドグラブ賞: 4年連続(2016-19)
- シルバースラッガー賞: 3度(2016/ 2018-19)
- WAR 1位: 10.9(2018)
- At Bat 1位:672(2016)
- Extra Base Hits 1位: 84(2018)
- Fielding % as RF 1位: 2度 .997(2016)/ .996(2019)
- 200安打以上: 1度(214/2016)
- Runs Scored 1位: 2度(129-2018/ 135-2019)
- DRS (Defensive Runs Saved): 32-2016/ 31-2017/ 20-2018/ 15-2019
2019シーズンでは、150試合、706打席、597打数、176安打。打率.295、OBP .391、SLG .524、HR 29、RBI 80、二塁打 40、三塁打 5、OPS+ 135。
前年がすごすぎて、打率が下がったのは目立ちますが、さすがとしか言いようのない成績です。なお、打率.346を上げた2018シーズンのOPS+はなんと186でした!
レッドソックス、6.27Mへ
ベッツが注目されていたのは、レッドソックスが贅沢税基準額の$208Mを慕われれるかどうかという点からだったのですが、現地2020年1月10日のレッドソックスの2020年の40manの贅沢上の見込みペイロールは$226.27M。$18.27Mオーバーとなっています。これは今回のムーキーの$27MとJBJの$11Mを加算した額。まだ額が確定していないEロッドは$9M、ベニンテンディーは$4.25M、バスケスは$4.51Mとして計算したものです。
やはりMマイナス確保したい
現状で$226.27Mですから、なんとか$30Mほどは削り出したいところです。ブルームさんがどう動くか非常に注目です。なお、ベッツですがトレードの可能性は0%ではないものの、2020年もレッドソックスでプレーする可能性がほぼ決まりと見ていいのではないか?と思っています。
お読みいただき、ありがとうございました。
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