2020ワールドシリーズが開幕!
現地2020年10月20日、2020シーズンのワールドシリーズが開幕しました。短縮シーズンや労使交渉、クラブ内クラスターなどいろいろと起こった2020シーズンですが、泣いても笑ってもこれがプレー上、今年最後のスペシャルイベントです。
SAFE! pic.twitter.com/UTueJpjoaC
— Los Angeles Dodgers (@Dodgers) October 21, 2020
ロスター
レイズはホセ・アルバラードを落とす
28名のロスターですが、まずレイズは噂されたワンダー・フランコは入りませんでした。Game1はトップスはネイビーのオルタネイトだったのに、ワンダー・フランコがSNSでアップしたジャージはホワイトのホーム用だったのも気にはなっていたのですが、違いましたね。写真についていた絵文字も泣いているようなものでしたから落ちた!という意味だったのでしょうか。
それよりもレイズはドジャース打線に通用すると思われた左腕のホセ・アルバラードを落としました。どうやらまだ本調子ではなかったようです。惜しかったですね。
代わりに外野手のブレット・フィリップスを追加。また今ポストシーズンに3度登板、1失点だったアーロン・スレッジャーズを落とし、左腕のライアン・シェリフを追加。ドジャースの左打線対策ですね。筒香選手は入っています。
The 28 we’re saddling up with pic.twitter.com/KgVuNuaKTS
— Tampa Bay Rays (@RaysBaseball) October 20, 2020
ドジャースはおなじみの面々
一方、ドジャースはNLCSと同じロスターで挑むことにしたようです。
Here’s the Dodgers’ 28-man roster:#LATogether | #WorldSeries pic.twitter.com/DaukP7xGOR
— Los Angeles Dodgers (@Dodgers) October 20, 2020
カーショウが復活!
ゲームの方ですが、レイズがタイラー・グラスノー、ドジャースがクレイトン・カーショウの先発。タイラー・グラスノーは14日のALCS Game4で6イニング96球を投じ、中5日空きました。ドジャースのクレイトン・カーショウは15日のNLCSGame4で5回(6回にも突入しましたが)、87球で中4日空きました。
ともに前回登板では敗戦を喫していましたから、どのような投球を見せるのか興味深かったです。
カーショウ、2回以降にペースを取り戻す
毎年ポストシーズンが深まるほどにERAが悪くなっているクレイトン・カーショウ。前回のNLCSでの登板もそうでした。責任感の強いひとというのは往々にしてこのようなことになりがちではあります。
この日の立ち上がりはどうだったかと言えば、先頭のヤンディー・ディアスにいきなりシングルを打たれて、「おやおや」というスタートとなりました。しかし、2番のブランドン・ラウをポップフライに打ち取ったのがよかったのではないでしょうか?バッターの癖もありますが、ポップフライはボールの下を叩いているわけですから、どういう理由であれ、投手にとってはボールが生きていると自覚するよい材料になります。カーショウに勇気を与えたかもしれませんね。
MLB歴代2位のPS奪三振へ
カーショウは6イニングを投げ、被安打が2、失点1、与四球1、奪三振8、被本塁打1という成績。5回に左対決だったケビン・キアマイアーにきれいなHRをRFスタンドに叩き込まれましたが、この1失点のみ。
この日8三振を奪ったカーショウはポストシーズンでの通算奪三振数が201となり、ジョン・スモルツを抜いて歴代2位に躍り出ました。またバーランダーの奪三振記録もすぐそこというところまで来ています。
【PS通算奪三振数】(現地2020年10月20日時点)
- J・バーランダー:205
- K・カーショウ:201
- J・スモルツ:199
- A・ペティット:183
グラスノーとドジャース打線
満を持しての先発となったタイラー・グラスノー。立ち上がりにこちらもいきなりリードオフにヒットを許しました。ムーキーの当たりを見てグラスノーは嫌な予感がしたかもしれませんね。振れていると!
序盤3イニングは無失点。4回裏、先制点を先に与えたのはタイラー・グラスノーの方でした。コディー・ベリンジャーに先制の2ランHR。もう1巡、なんとかしたかったですね。
5回にはムーキーに揺さぶられ、ウィル・スミスのタイムリーなどで4点目を奪われたところで降板。代わったライアン・ヤーブローもクリス・テイラー、キケ・ヘルナンデスにタイムリーを浴び、6点目。タイラー・グラスノーが出したランナーだったため、タイラー・グラスノーは記録では4.1イニングで6失点。
もともとドジャース打線は速いボールに強いため、ある程度は得点を許すとは思われましたが、三振8を奪いながらも、与四球6ではドジャース打線を相手にするには厳しかったですね。かなり自由にやらせてしまいました。
ムーキーが素晴らしい走塁を披露
この日、ムーキー・ベッツが成し遂げたのはは素晴らしい走塁だけではありませんでしたが、5回表に先頭打者として四球で出塁したあとのホームへの帰還がとりわけ素晴らしかったと思います。
これでタイラー・グラスノーはリズムが狂ったと言ってもいいでしょう。
ムーキー・ベッツは四球で出塁した後、コーリー・シーガーの3球目の2盗に成功。この後、コーリー・シーガーも四球を得ます。
そしてジャスティン・ターナーが三振を喫したところを今度は3塁への盗塁を試み成功。この時、コーリー・シーガーも2盗を決めましたので、ダブル・スチールとなりました。おそらくサインだったと思います。
そしてマックス・マンシーの浅い1塁ゴロでホームに突っ込んでホームイン。ヤンディー・ディアスもいいプレーだったのですが、それをも上回りました。ノーヒットで1点というのは投手はショックが大きいですね。
ムーキー・ベッツは6回も先頭打者として登場。今度はジョシュ・フレミングからRFスタンドに入るHRを放ちました。
この日のムーキー・ゲッツは4打数2安打、1HR、1RBI、2Runs、2盗塁。リードオフが優秀であればこれだけ楽にゲームが運ぶんだというくらいに素晴らしい活躍となりました。
ベリンジャー、足でハイファイブ
NLCS Game7で勝ち越しHRを放ち、キケ・ヘルナンデスとのセレブレーションで肩を脱臼してしまったコディー・ベリンジャー。この日は上述した通り、先制HRを放ちましたが、その際にチームメイトと交わしたセレブレーションは足でのハイファイブでした。これは見ていて微笑ましたかったです。
ドジャースの良いところが出たゲーム
- BOX SCORE Game1 LAD 8. TBR 3
Game1はドジャースの良いところが出たゲームとなりました。ドジャースは良い左打者が多いですが、レイズの左投手は気にしないかもしれませんね。100mphを出すシェーン・マクラナハンはどうかわかりませんが、この日出たライアン・ヤーブロー、ジョシュ・フレミングに対しては打者17人で7安打、1HR。むしろ右投手でインコースを責められることのできる投手の方がよいかもしれませんね。とは言え、腕が下がると左打者は打ちやすくなりますから、ライアン・トンプソンがどこまで通用するか見てみたいですね。
Game1はドジャースがノビノビとゲームをして感がありました。さすがにサラリーの違いも感じたGame1でしたが、知恵のあるレイズがどのような抵抗を見せるのか、注目です。
なお、ドジャース投手陣はランディー・アロウザリナをヒットレスに抑えています。彼が得点源ですからここを分断すれば、レイズ打線はALCSでもあまり打ちませんでしたから、どんな展開になってもドジャースが打ち勝つというシナリオが見えてきそうです。
アロウザリナにまともにファストボールで勝負に行かなければ大きな被害はないかもしれませんね。
Game2、左のブレイク・スネルが先発です。レイズはファストボールと大きなカーブが魅力のスネルで勝てないとこのままスルッとやられてしまうかもしれません。ドジャースはマックス・フリード、A.J.ミンターとの対戦がヒントになるかもしれません。どうなるでしょうか?
お読みいただき、ありがとうございました。
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