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【MLB2025FA】メッツがフランキー・モンタスと2年契約へ!まずはローテ枠の1人を獲得!

メッツが先発ローテーションを補強

 現地2024年12月1日、ニューヨーク・メッツが先発ローテーションを補強しました。ブルワーズからFAとなっていたフランキー・モンタス(Frankie Montas)と2年で合意しました。現時点ではフィジカル・チェックの結果待ちです。

メッツのCB TAX(2022-2024)

 メッツと言えば、現地2020年10月30日にスティーブ・コーエン氏が新オーナーとしてオーナー会議で承認された後、その巨万の富を使って有名選手を獲得してきたのはご承知の通り。

 2021年11月にはマックス・シャーザー、2022年10月にはジャスティン・バーランダーを獲得。生え抜きでジェイコブ・デグロムもいましたので、サイ・ヤング賞トリオのローテーションが完成するほどの豪華な顔ぶれとなりました。

 しかし、その顛末は2023年のトレード・デッドラインでの大放出ということに。残ったのはハイ・レートの彼らのサラリーの大半の負担分。2023年からはブルワーズにいたデービッド・スターンズを編成トップに迎えるも、制度上の話ゆえにこの大きな金銭的な負担はどうしようもなく、2024年終了まで続きました。

 2022年の贅沢税上のサラリーは$299M (閾値:230M)、2023年に至っては膨らみに膨らんで$374Mまで突入(閾値:$233M)。2024年はやや減少して、それでも約$356.5M(閾値:$237M)を計上。3年連続超過ということになったのでした。しかも大幅超過。

 しかし、2025年はマックス・シャーザーとジャスティン・バーランダーの負担分から開放され、現地2024年12月1日時点では$186,5M。一旦はリセットされています。

 ただ、リセットも現時点だけの話になる可能性も十分にあり、噂のフアン・ソトのディールが決まるようであれば、またしても閾値外の領域となります。

 おそらく、2025年のサラリーも超えてくるでしょうね。やや横道にそれましたが、フランキー・モンタスのディールも見てみます。

契約内容

 メッツとフランキー・モンタスとの契約は下記の内容となっています。

  • 2年/$34M (2025-26)
    • $17M /年 x 2
    • 2025 シーズン後にオプトアウトあり

 受取はAAV通りで$17M/年。特筆としては2025シーズン終了後にオプトアウトが入っている点。もタンスは来オフもまたFA市場に打って出る可能性があります。2024年は良かったですからね。

2022年からのフランキー・モンタス

 フランキー・モンタスのキャリアの詳細についてはこちらにまとめてありますので、ぜひご参照ください。

 アスレチックスは2022年シーズン前にコストカットで多くの中心選手を放出。これが2023年の厳しいシーズンにつながったわけですが、フランキー・モンタスも出て行くことになった選手の1人。

 2022年はアスレチックスで開幕を迎え、悪いチーム事情の中、奮闘して最初の4カ月で19試合に登板してERA 3.18をマークしましたが、勝敗は4勝9敗。そして2022年8月1日にルー・トリビーノとともにヤンキースに移籍。コナー・ボウマン、ルイス・メディーナ、JP・シアーズ、ケン・ウォルディチャックらがアスレチックスに動きました。2023年にA’sで奮闘した選手ばかりですね。 

 ヤンキースに移籍してからのモンタスは怪我に悩まされ、2022年は39.2 IPでERA 6.35。 その後、2023年2月に右肩関節唇の手術をし、2023年シーズンのほぼすべてを棒に振り、1試合のみの登板に終わりました。

 ちなみにフランキー・モンタスは2021年に32先発で13勝9敗、ERA 3.37と素晴らしい成績を残し、サイ・ヤング賞6位にまで入ったことがあります。

2024年の動き

 2023年オフにFAとなったモンタスに対して動いたのがレッズ。ほぼ1シーズン、肩を休めたので、活躍すると見込んだレッズは、1年/$16M (2024) + 2025 $20M ミューチュアル・オプション ($2M バイアウト)という高額契約でサイン。

 結果は上々で、モンタスはレッズで19試合、93.1 IP、4勝8敗、ERA 5.01をマーク。ERAが高かったのはやはりホームラン・パークであるグレート・アメリカンの影響が強く、14被弾でHR%は3.4(リーグ平均は3.15)を記録。

 その後、トレード・デッドラインでブルワーズに移籍。ブルワーズでは11先発でERAは4.55。実はミラー・パークをホームにしてからの方がHR%は高く、4.1%という成績でした。

 それでもシーズン成績は双方併せて30先発、150.2 IPで、素晴らしかった2021年に次ぐ仕事量をこなし、7勝11敗、ERA 4.84という成績でした。

 なお2024年はシンカーがよく、ブルワーズに移籍後のSO%は28.7%をマーク。これは大きな武備になったと思います。

メッツのローテーション

 さてメッツはこのオフに、ショーン・マナエア、ルイス・セベリーノ、ホセ・キンタナがFAとなり、現時点では千賀投手、デービッド・ピーターソン、タイラー・メギル、ポール・ブラックバーンらがローテーション候補。フランキー・モンタスはかなり強力な武器となりそうです。

 メッツがどう動くか?デービッド・スターンズの手腕も見ものです。

 お読みいただき、ありがとうございました。

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