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【MLB2025FA】ドジャース、WS制覇に貢献したブレイク・トライネンと2年で再契約

ドジャース、頼りになるリリーバーを確保

 2024シーズンに怪我人多数ながら、大谷選手やムーキー・ベッツ、フレディー・フリーマンらのスーパーパワーの力も使い、見事にワールドシリーズ制覇を成し遂げたロサンゼルス・ドジャースがゲーム終盤で非常に頼りになるクローザー候補を確保!

 現地2024年12月9日、ブレイク・トライネン(Blake Treinen)と2年契約で合意。

 そしてこちらは現地2024年12月10日、オフィシャルとなりました!

契約内容

  •  2年/$22M 保証(2025-26)
    • サイニング・ボーナス:$5M
    • 繰り延べ払いなし

 大筋では上記の内容となっており、総額は2年で$22M。内訳としてサイニング・ボーナスが$5Mが入っています。

前の契約 

 ブレイク・トライネンの前の契約はドジャースと1年/$8M (2023)で 2024年はイニング数に応じて$1Mから$7Mのレンジで再契約出来るコンディショナル・オプションがついていました。

 ブレイク・トライネンは2023年2月に右肩を手術したこともあり、同シーズンはマイナーで3試合投げたのみでメジャーでの登板はありませんでした。2024年に期待したドジャースはコンディショナル・オプションを行使。ただ、1イニングも投げていなかったので、サラリーは$1Mということになっていました。

 2023年の$8Mと比較すると、サイニング・ボーナスを入れた総額から割り出したAAVは$11Mになので、アップとなっております。

37歳以降の契約はM・リベラ以来

 1988年6月30日生まれのブレイク・トライネンは2025シーズン半ばで37歳となります。37歳以降のシーズンで大型契約を勝ち取ったリリーバーとしては元ヤンキースのマリアーノ・リベラがおり、2010年12月にヤンキースと2年/$30M(2011-12)でサイン。今回のディールはそれ以来の大型契約となります。ちなみにマリアーノ・リベラの2011年は41歳のシーズン。最終的にリベラは43歳のシーズンの2013年まで投げ続けました。なお、これでも早めに辞めた感のあるボールを投げておりましたね。

2024ポストシーズンのブルペン・ヒーロー

 とにかく2024年は投手陣に大苦戦したドジャース。その最たるものはローテーション投手にけが人が相次いだため。2021年に大いに輝いたウォーカー・ビューラーがトミー・ジョン手術から復帰するも、なかなか本調子とは行かず、ポストシーズンの最後まで安定しませんでした。

 ローテーションの柱でもあったタイラー・グラスノーはやはりこれまでのキャリアのようにフルシーズンで稼働というわけに行かずに離脱。彗星のように出てきて救世主かと思われたリバー・ライアンも結果的に右肘を傷めて離脱。大谷選手はトミー・ジョンリハビリ中で打者に専念。クレイトン・カーショウも離脱、さらには山本投手でさえ夏以降は離脱し、終盤にようやく帰ってきたという状況。

 そうなるとしわ寄せが来たのがブルペンで、とにかくドジャースはブルペンが頑張った2024年でした。

 トレード・デッドラインで獲得したマイケル・コペックはスライダーが制御できず、豪速球でねじ伏せる投球。安定していたのは、左腕のアレックス・ベシアとブレイク・トライネンの2人でした。

2024年のトライネンの成績

 前年の肩の手術の影響もあり、ブレイク・トライネンも決して盤石なシーズンでもありませんでした。しかし、登板した試合は良い結果を出し続けました。2024年の登板数は50試合で46.2イニング。成績は7勝3敗1セーブ、ERAは1.93。SO9の10.8は2022、2023年と同品質で、BB9 2.1はキャリアの中でも良い方に収めています。

 何より凄かったのはポストシーズンでの安定感。死闘となったパドレスとのNLDSでは3試合でERAは0.00! メッツとのNLCSでも3試合に登板し、ERAは2.08。ヤンキースとのワールドシリーズでは3試合でERAは4.15と上がりましたが、ブレイク・トライネンが任されたのはゲームの中で最も難しいイニングでの登板でした。4.1イニングで2失点は上出来です。しかもポストシーズンでの被弾は0。

 ゲームを見ていて、ブレイク・トライネンをロバーツ監督がいつ投入するかが鍵になったケースばかりだったと思います。

ブラスダー・グラテロルの影響も

 さて、今回の契約ですが、もともと再契約の頭はあったと思います。さらにより強い動機となったのはブラスダー・グラテロルが右肩の手術で前半戦(あるいはもっとか?)の欠場が決まったことが大きかったと思います。

 ゲーム終盤の相手の攻撃を沈黙させる役割のブラスダー・グラテロルが不在になったことから、やはり安定したブレイク・トライネンの力は必要になりました。

 ドジャースの編成はこれでまずゲーム終盤の肝要な点は押さえたと思います。あとは先発、そしてテオスカー・ヘルナンデスと再契約出来るか?というところが注目点ですね。

 お読みいただき、ありがとうございました。

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