パドレス MLB NO.1勝率の13勝3敗(現地2025年4月13日)
パドレスが止まりません。
現地2025年4月11日から始まった同地区のロッキーズとの3ゲームシリーズではスウィープ。しかも3試合連続でシャットアウト勝利を達成です。今回はペトコでのシリーズでしたが、それでも伝統的に打線がいいロッキーズを相手にこの勝ちっぷり!また内容が素晴らしすぎるのです!
ロッキーズ相手にシャットアウト・スウィープ
まず現地2025年4月11日のロッキーズとのGm1ではニック・ピベッタが7回を3ヒッター、BB 1、SO 10の圧巻の投球を披露。レッドソックス時代からピベッタはいい時は全く相手に仕事をさせなかったですから、良い面が出ている感じです。打つ方は5回裏にホセ・イグレシアスのタイムリーヒットをきっかけに6得点。試合を決めました。
現地2025年4月12日のロッキーズとのGm2では2-0のロースコアで勝利。しかもこのゲームはロッキーズが4安打でパドレスはたったの3安打しか放っていないにも関わらず、勝利を収めています。ロッキーズのルーキー、チェイス・ドーランダーも良かったのですが、元レッドソックスの左腕、カイル・ハートが6イニングを1ヒッター、SO 4と勝りました。
さらに現地2025年4月13日のロッキーズとのシリーズ・ファイナルでも6-0でまたしてもシャットアウト勝利。このゲームではロッキーズにたった2安打しか許さず、先発のマイケル・キングが完封しました。パドレスは11安打を放っています。
このように相手に仕事をさせず、自らは少ない安打でも勝利をつかむという非常に高品質なゲームを連発しています。
パドレスの強み
いずれも現地2025年4月13日終了時点ので成績で見て行きたいと思います。
シャットアウト勝利が6試合
この打撃が活発なご時世で、パドレスは16試合を終了してシャットアウト勝利がこのロッキーズとのシリーズを含め計6試合。ちょっと考えられない品質です。
さらに3失点以内が5試合、また1点差以内のゲームでは5戦5勝です。いかに投手力がいいかが戦いぶりに出ています。
RA
投手陣が許した失点RA (Run Allowed)は43でMLB NO.2。やはりここでもNO.1はメッツで41でMLB 最少失点です。
際立つ投手力
投手力に関して、もう少し細かく見て行きますと、チームERAは2.68でMLB 2位。それを上回るのはメッツで2.30です。
項目 | ERA | MLB | NL |
---|---|---|---|
チーム | 2.68 | 2位 | 2位 |
スターター | 3.54 | 9位 | 4位 |
リリーバー | 1.51 | 1位 | 1位 |
メッツの場合はスターターのERAが素晴らしく、2.55でMLB NO.1。なお、HRパークをホームにするレッズがハンター・グリーンの活躍もあり、2.68でMLB NO.2です。これもすごいですね。
M・キング、N・ピベッタが好調
スターターで行けばマイケル・キングが非常に安定しています。補強したニック・ピベッタも素晴らしいERAを記録。しかも彼はイニング・イーターなので、今後もパドレスの投手陣に大きく貢献することと思います。
ダルビッシュ投手が怪我で離脱している中、ランディー・バスケスが2024シーズンに20試合に先発した実績を自信にERA 1.72をマーク。そしてカイル・ハートも機能しております。ディラン・シーズは今のところ苦戦しています。
Starter | ERA | W | L |
---|---|---|---|
M・キング | 2.42 | 3 | 0 |
N・ピベッタ | 1.59 | 2 | 1 |
R・バスケス | 1.72 | 1 | 1 |
D・シーズ | 7.98 | 1 | 1 |
K・ハート(L) | 5.40 | 2 | 0 |
最強ブルペン、ERA0.00が3人!
パドレスの場合、際立つのがリリーバー。リリーバーでERA 1.51など相手にすればもう中盤以降は仕事が出来ないという状態です。すごすぎますね。
Reliever | ERA | G | IP | Note |
---|---|---|---|---|
ロベルト・スアレス | 0.00 | 7 | 7.0 | クローザー。SV 7 | H 2 | BB 2 |
ジェイソン・アダム | 0.00 | 8 | 8.1 | 8回に登板(セットアップ) |
アレク・ジェイコブ | 3.12 | 7 | 8.2 | 6回 or 7回に登板 |
J・エストラーダ | 1.08 | 8 | 8.1 | 6回 or 7回に登板 |
W・ペラルタ(L) | 0.00 | 7 | 6.1 | 左打者次第。7-8回に登板 |
A・モレホン(L) | 1.23 | 7 | 7.1 | 左打者次第。6-8回に登板 |
松井裕樹(L) | 1.50 | 6 | 6.0 | 左打者次第。5-8回に登板 |
ロベルト・スアレスはアンタッチャブル!
なかでもすごいのはクローザーのロベルト・スアレス。メジャー移籍後はかなり苦戦したのですが、今季はもう今季はもう完全に阪神時代のロベルト・スアレスに戻りました。
シーズン開幕から7試合に登板しているのですが、なんと6試合目まで被安打0を継続。しかもBBもシーズン開幕戦のブレーブスとのGm1で1つ、6試合目のアスレチックス戦で1つを出しただけ。
7試合目にしてようやく初安打を許し、被安打2となりましたが、もはや当てることさえ出来ないレベルのアンタッチャブルぶりを発揮。今季は4シーム、チェンジアップ、シンカーでカットボールはここまでほとんど投げていないようですが、アベレージ・ベロシティーは4シームが98.5mph、シンカーが98.2mph、チェンジアップが89.5mph。
ジェイソン・アダムも被安打がたったの3
またセットアップのジェイソン・アダムもここまで8試合でいずれもスコアレスを継続。彼も被安打はまだ3安打しか許しておりません。BBは4。
ジェイソン・アダムは33歳でこの1月でMLSが4.132。2024年のトレード・デッドラインでレイズから移籍してきました。レイズとしてはサラリー・アップを懸念したのでしょうが、勿体ない決断でしたね。
捕手も素晴らしい
捕手のメインはエリアス・ディアスですが、マーティン・マルドナードと分け合っている感じでマルドナードが抑えの捕手として登場することもあります。おそらく2人の連携がよくて投手の良さを引き出していると思われます。
ロベルト・スアレスのリードなどは楽しくて仕方ないでしょうね。
チーム打率はNO.1
パドレスの得点(RS:Runs Scored)は73でMLBでは9位。飛び抜けて良い訳ではないのですが、チーム打率が良くて、.283はMLB NO.1です。安打数148はMLBでNO.3タイ(上位2クラブがカブス、カージナルスなのでナ・リーグでも3位)。
また、盗塁(SB)の 23はカブスの26に次いでナ・リーグ2位でMLBではレッドソックスと並んで2位タイ。
いい野球をしているということですね。
J・メリル、タティスが好調
では、誰がよく打っているか?というところですが、ジャクソン・メリルとフェルナンド・タティス・Jr.が好調です。この2人がかなり牽引しております。
Player | PA | H | HR | RBI | SB | BA | OBP | SLG | OPS |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
J・メリル* | 41 | 14 | 3 | 10 | 1 | .378 | .415 | .676 | 1.090 |
F・タティス・ Jr. | 65 | 20 | 4 | 9 | 6 | .351 | .415 | .579 | .994 |
J・クロネンワース* | 44 | 9 | 2 | 5 | 0 | .257 | .409 | .486 | .895 |
G・シーツ* | 42 | 12 | 2 | 8 | 1 | .316 | .357 | .526 | .883 |
M・マチャード | 66 | 19 | 1 | 6 | 6 | .317 | .379 | .483 | .862 |
X・ボガーツ | 65 | 17 | 0 | 5 | 4 | .304 | .385 | .393 | .777 |
O・ゴンザレス | 8 | 3 | 0 | 2 | 0 | .375 | .375 | .375 | .750 |
J・イグレシアス | 27 | 7 | 0 | 4 | 0 | .292 | .370 | .375 | .745 |
M・マルドナード | 24 | 7 | 1 | 2 | 0 | .292 | .292 | .417 | .708 |
L・アラエズ | 71 | 17 | 1 | 4 | 0 | .258 | .286 | .333 | .619 |
タティスの場合、盗塁6でまさに走攻守でチームに貢献。マニー・マチャードも盗塁6を決めていて驚きです。
そしてパドレス移籍後はぱっとしなかったボガーツも復活してきております。嬉しいのは昨年、メッツでいいモメンタムを作ったホセ・イグレシアスが今季も頑張ってくれているところですね。
ルイス・アラエズはまだ上がってきておりませんが、タティスに疲れが出る頃にはまた大暴れしていることでしょう。
NLウエスト首位
とにかく戦いぶりが素晴らしいパドレス。ライバルのドジャースを差し置いてNLウエストの単独トップです。
- SDP:12-3 | .800
- SFG : 10-4 | .714
- LAD : 11-5 | .688
今季はバスター・ボージーがPOBOに就任したジャイアンツがその効果で台頭。NLウエストにはまだDバックスもおりますから、非常に激しい争いが展開されていきそうです。
鉄壁の野球を展開しているパドレス。14日からは打撃好調のカブスとの対戦です。それにしてもカブスはドジャースの次はパドレスとなかなか大変なスケジュールとなっております。
お読みいただき、ありがとうございました。
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