ナッツ、ローテーション右腕と再契約へ
Nationals, RHP Trevor Williams are reportedly in agreement on a two-year contract. pic.twitter.com/gl57qUbrpj
— MLB Network (@MLBNetwork) December 30, 2024
年末が押し迫る中、ナショナルズが前日のジョシュ・ベルとのディールに続き、現地2024年12月30日、トレバー・ウィリアムスとの再契約を決めました。こちらは現時点では合意で、まもなくオフィシャルとなります。
契約内容
ナショナルズとトレバー・ウィリアムスとのディールは大筋では以下の内容となっています。
- 2 年/$14M (2023-24)
AAVでは$7M/年。トレバー・ウィリアムスはその前の契約ではナショナルズと2022年12月に2 年/$13M (2023-24)でサイン。今回は若干のアップとなっています。
トレバー・ウィリアムスとは
トレバー・ウィリアムズは、1992年4月25日生まれの32歳(現地2024年12月30日時点)。開幕してすぐに33歳となります。
2013年のアマチュア・ドラフトでマイアミ・マーリンズから2巡目で指名を受け、プロ入り。2年後の2015年10月にマイナーの選手とのトレードでパイレーツに移籍。
メジャー・デビューはパイレーツ移籍後の2016年で、9月7日のカージナルス戦でジェイムソン・タイヨンのリリーフとして登板。3回を投げ、被安打3、BB 1、SO 3で失点1、自責点0に抑え、4-3スコアで勝利に貢献。ただ、この年は2戦目以降は失点が続き、7試合でERA 7.82。
2017年は31試合中、25試合に先発し、150.1イニングを投げ、7勝9敗、ERA 4.07。
2018年に14勝
2018年、トレバー・ウィリアムスは輝きます。この年、トレバー・ウィリアムスは背番号を57から34に変更。理由はアリゾナ州立大学の元ルームメイト、コーリー・ハーン(Cory Hahn )に敬意を表しての変更でした。
アリゾナ州立大学 背番号34 コーリー・ハーンとは?
コーリー・ハーンは左投げ左打ちのOFで2010年のアマチュアドラフト26巡目でパドレスから指名を受けたものの、契約に至らず、アリゾナ州立大学への進学を選択。高校時代はU18のUSA代表でした。
2011年、コーリー・ハーンは背番号34を背負い、カレッジ・ベースボールにデビュー。ところがデビューから3試合目、初回に2Bへの盗塁を試みて頭からスライディングしたハーンは相手野手と衝突。この時、首の骨を折る大事故に遇ったのでした。 怪我の後は懸命にリハビリに励み、その間、お父さんはお仕事を辞めて支援したそうです。リハビリ後は学生コーチに。2013年のアマチュア・ドラフトでDバックスは地元の学生の彼にスカウトの仕事を提供するために34巡目で指名。2014年5月にアリゾナ州立大学でビジネスの学位を取得。
その後、Dバックス内でしっかりつ務め上げた彼は、2024年時点でBaseball OperationsのAssistant Director, Player Personnelというポジションで頑張っておられます。
そして2024年のBaseball AmericaのTrailblazer of the Year!を受賞しました。Trailblazer とは先駆者です。いつかGMになるのが夢なのだそうです。
Congratulations to our very own Cory Hahn, @BaseballAmerica's 2024 Trailblazer of the Year! 👏 https://t.co/shO9AzcY7L
— Arizona Diamondbacks (@Dbacks) December 13, 2024
さて、トレバー・ウィリアムスですが、2018年の前半戦は19試合に登板して7勝7敗、ERA 4.36とまずまずの成績でしたが、後半戦に突如メジャー屈指の好投手に変貌!オールスターブレイク後の10先発で6勝2敗、ERA 1.19をマーク。
7月23日には、インディアンスを7-0で破り、自身初の完投(CG)・完封(SHO)勝利を挙げました。9月16日のブルワーズ戦では6回をスコアレスに抑え、ポストシーズン進出を懸けた試合にチームも3-2のスコアで勝利。
9月22日のブルワーズ戦でも6回をスコアレスに抑え、チームも3-0のスコアで勝利し、自身14勝目をマーク。この年は31試合、170.2イニングに登板し、14勝10敗、防御率3.11。
2019年は26試合に先発し、145.2イニングを投げ、7勝9敗、ERA 5.38。2020年は11先発で、ERA 6.18。
2020年オフにFAとなり、2021年2月にカブスと1年/$2.5Mでサイン。2021年には先発ローテーションに入り。最初の4カ月は13試合(先発は11試合)で4勝2敗、ERA 5.06と振るわず。
カブスがPCAを迎えたトレード
その後、トレード・デッドラインでカブスがベテランを大量に放出したファイヤーセールに彼も入り、7月30日にSSのハビアー・バイエスとともにメッツに移籍。この時、カブスがメッツから獲得したプロスペクトがPCAことピート・クロウ=アームストロングです。
2022年は30試合(9試合先発)で89.2イニングを投げ、ERA 3.21。
ナッツへ
2022年オフにナッツと2年契約でサインし、2023年は30先発、144.1 イニングを投げ、6勝10敗、ERA 5.55。
2024年はシーズン途中に右腕屈筋を捻挫し、やばい状態になりましたが、シーズン中に復帰。結果的に13試合、66.2イニングのみの登板でしたが、投げたゲームは良い結果を出し、6勝1敗、ERA 2.03でした。この好成績もあり、新たな2年契約をゲットしたというところでしょう。
ナッツのローテーション
ナッツの2025年のローテーションですが、2024年に10勝をマークしたマッケンジー・ゴア(LHP)とジェイク・アービン(RHP)が中心。左腕はマイケル・パーカー、DJ.ハーツもおります。
今オフは元ブレーブスのマイケル・ソロカも獲得しており、今回のトレバー・ウィリアムスの加入でローテーションはほぼ完成です。
あとはブルペンが不安定ですので、まだナッツは強化に乗り出すかと思います。 2019年のワールドシリーズ制覇以来の躍進を見せることができるか?注目ですね。
お読みいただき、ありがとうございました。
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