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【MLB2025】ドジャース、トミー・エドマンと5年の延長契約で合意!

2024 NLCS MVPと5年の延長契約

 現地2024年11月29日、ドジャースとトミー・エドマンが5年の契約延長に合意しました。

 ドジャースは現地2024年11月27日に今オフの注目FA選手の1人であったブレイク・スネルと5 年/$182M (2025-29)で正式にサイン。懸念の先発投手の補強を行いました。

 スーパー・ユーティリティ・マンであるトミー・エドマンとの延長契約は噂にはなっていましたが、まだ大物FAのフアン・ソト、コービン・バーンズ、マックス・フリード、テオスカー・ヘルナンデスの去就が定かではありません。エドマンとの延長契約は彼らのディールが決まった後に行われると思っていただけに早々の決断に驚いています。ひょっとしたら、この中のうちの1人を諦めたということでしょうか??憶測です。

契約内容

 ドジャースとトミー・エドマンの延長契約の内容はご覧の通り。オフィシャルになると若干内容も変わるかもしれませんが、現時点ではご覧の内容です。

  • 5年/$74M (2025-29) + 2030 13Mクラブオプション(バイアウト$3M)
    • サイニング・ボーナス:$17M
    • 総額$74Mのうち$25Mを繰り延べ払いに
      • 契約終了の5年後から10回の均等払い(=$2.5M/年 x 10年)

 契約には$17Mのサイニング・ボーナスが含まれ、2030年は$13Mのクラブ・オプションで$3Mのバイアウト付き。このサイニング・ボーナスとバイアウトを含めた総額が$74Mになるとされています。

 ですので、契約期間の実受領額の年俸は$74M-$25M-$17M=$32M/5になるので、$6M程度ですが、贅沢税は総額からAAVを割り出します。

CB TAX上は13.5Mほど

 5年/$74Mを額面通りにAAV(Average Annual Value)で算出すると$14.8Mです。

 しかし、実際のCB TAX(贅沢税)を計算するには繰り延べ払い分を考慮する必要があります。

 まず、繰り延べ払い外の$49Mの均等払いは$9.8M/年になります。そして繰り延べ払い$25Mの現在価値(5年契約終了後の5年後だから10年後で、連邦中期金利0.3032%で計算)がおそらく$18.6Mくらいになり、年割にすると$3.7Mに。となると$9.8M+$3.7Mで約$13.5MがCB TAX上のAAVになるでは?と思います。よって、$1M強は削減出来ていると思います。これはもし計算が違ってたらごめんなさいですが、それほど外れていないはずです。

延長前の契約

 なお、トミー・エドマンは2024年1月にカージナルスと以下の契約で延長していました。

 2024年のサラリーの調停が$6.5M-$6.95Mのレンジだったのですが、調停を避けて延長契約していました。 

  • 2年/$16.5M (2024-25)
    • $7M(2024)、$9.5M(2025)
    • アウォード・ボーナス:
      • $0.25M/ MVP トップ5の投票で
      • $0.15M/WS MVP
      • $0.1M LCS MVP、SS賞受賞、GG賞受賞、プラチナグラブ受賞で

 ドジャースがこれを引き継いだということなので、2024年はNLCSでMVPを受賞したので$0.1Mのボーナスが発生しましたね。今回の延長契約でこの契約が上書きされたという形になります。

トミー・エドマンとは

 トミー・エドマンは1995年5月9日生まれの29歳。2025シーズンに入ってすぐに30歳となります。カリフォルニア州の出身で大学はスタンフォード。2016年のアマチュア・ドラフトでカージナルスから6巡目指名を受けてプロ入りしました。

 2019年6月8日にメジャー・デビュー。24歳の時です。このルーキー・イヤーは目を瞠る活躍を見せ、92試合に出場し、.304/.350/.500、OPS .850、HR 11、RBI 36、Runs 59、SB 15をマーク。rWARは3.9で数字以上にはつらつとした動きを見せ、非常にインパクトがあり、その名を轟かせたと言っていいでしょう。

 2020年以降はシーズンの殆どのゲームに出場。2021年は2Bとしてゴールドグラブ賞も受賞し、守備は2Bの他、SS、3B、そしてOFもこなしました。2021年のAB(At Bat) 641はこの年のナ・リーグのトップ。

 2022、2023の2シーズンを併せて.264/.316/.393をマーク。非常に生産的で且つ安定感があり、SBも2シーズン計で62個をマーク。

 しかし、2023年7月初旬に右手首を傷め、10 Days IL入り。一旦は8月に復帰し、9月には打率.277をマークするなど回復したように見えたのですが、これがかなり厄介な怪我で、2024年1月には内視鏡手術を実施。その後、開幕に向けリハビリを続けていたのですが、開幕直前の3月27日には10 Days IL入りが決定。5月には60 Days ILへと移り、症状が長期化したのでした。

2024年のトレードデッドライン

 よって、2024年はシーズン・デビューをしておらず、そんな中、現地2024年7月29日にドジャース、カージナルス、ホワイトソックスによる3チーム・トレードでドジャースへ移籍に。このトレードでは他にマイケル・コペック(CWS→LADへ)、エリック・フェディー(CWS→STL)も動き、結果的にドジャースにとっては素晴らしいトレードになったのはご承知の通りです。

 ドジャースからホワイトソックスへ移ったミゲル・バルガスだけはただただ気の毒でした。

復帰後は大活躍!

 ようやくシーズン・デビューとなったのは2024年8月19日。レギュラーシーズンでは37試合で.237/.294/.417(98wRC+)。さすがにメジャーの試合にシンクロするにはやや時間がかかったという数字でしたが、本調子となったプレーオフでは.328/.354/.508という素晴らしい成績を残し、NLCSではMVPに輝いたのでした。

 

 大谷選手、フレディー・フリーマン、マックス・マンシーと力のある左打者が多いドジャース打線にあって、スイッチ・ヒッティングで守りも内外野をこなせるトミー・エドマンは非常にありがたい存在。実はGMのブランドン・ゴームズは何年も前からエドマンを狙っていたという話もあるほど、価値のある選手です。

 2025年は開幕からフル稼働と行きたいですね。

 お読みいただき、ありがとうございました。

 

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