CHC 16 @ 0 LAD
珍しい光景となりましたね。
現地2025年4月12日のカブス@ドジャース戦は終わって見れば、カブスのワンサイド・ゲームに。ドジャースは最後は野手が登板する羽目になり、0-16のスコアで大敗しました。
佐々木が5回を投げきる!
ドジャースにとってこのゲームの収穫は先発の佐々木朗希投手が自身最長の5イニングを投げきったこと。
佐々木朗希投手は場合によっては勝利投手もあるか?というシチュエーションにもなったのですが、降板後に打線が逆転することはあり、初勝利は次回に持越しです。
佐々木朗希投手はこの日は1、2回こそ98mphを計測するファストボールを投じましたが、3回以降は抑え気味に95-96mph前後のベロシティーを計測し、ギアを上げた時に97-98mphを計測。これもイニング・イートに向けての取り組みかと思います。
初回はイアン・ハップ、カイル・タッカー、鈴木誠也選手を三者凡退に抑える上々の立ち上がり。
しかし、2回表、先頭のマイケル・ブッシュに対して、4シームで簡単に追い込んだまでは良かったものの、決め球のスプリットが決まらず。明らかにボールとなるコースでどうしようもなくなり、4シームで決めに行ったところを狙われ、左中間にHRを放たれて先制点を許してしまいました。
終わってみれば、この1点がかなり重くのしかかったのですが、この回はダンスビー・スワンソン、ジャスティン・ターナー、ニコ・ホーナーを打ち取り、追加点は許しませんでした。
アンディー・パヘスがGSを強奪!
最大のピンチとなったのは3回表。PCAをLFフライに打ち取り、足の速い先頭打者を斬って取ったまではよかったものの、つづくカーソン・ケリーには粘られた上で四球を出し、2巡目のイアン・ハップには4シームを狙われてRF前シングル。カイル・タッカーには警戒し過ぎて、スプリットでカウントを悪くして四球。1アウト満塁で鈴木誠也選手を迎えることとなりました。
この場面で佐々木投手は鈴木選手に捉えられたものの、2Bライナーに打ち取り、まずは1度目の命拾い。力を入れた97.2mphの4シームで押しました。
しかし、つづくマイケル・ブッシュにはやはりスプリットが決まらず、4シームを狙われてCFへ大飛球を打たれてしまいます。「これで佐々木朗希投手は降板だな」と思った瞬間、CFのアンディー・パヘスがジャストのタイミングでリーピング・キャッチを敢行。見事にグランドスラムを強奪しました。VTRを見てもウォール超えの軌道でしたので、佐々木朗希投手は2度目の命拾いをしたのでした。アンディー・パヘスさまさまです。
それにしても佐々木朗希投手はついていましたね。
4回は三者凡退。
5回表、PCAから三振を奪った後、カーソン・ケリーとイアン・ハップに連続シングルを打たれ、1アウト1、2塁でカイル・タッカーを迎える場面となり、またしても大きなピンチを迎えましたが、佐々木朗希投手はカイル・タッカーを3Bポップフライに打ち取り、2アウト。スプリットがきれいに決まったので、カイル・タッカーにスイングさせませんでした。
鈴木誠也選手の打席でしたが、カブスはミゲル・アマヤを投入。そのミゲル・アマヤの打席ではスプリット、スライダーがいいところに決まり、LFフライに打ち取り、見事に5回を投げきりました。
佐々木朗希投手は5.0 IPで81球を投げ、被安打4、失点1、自責点1、BB 2、SO 3、HR 1という結果でした。この日で4度目のマウンドでしたが、81球はメジャー移籍後の最多投球数です。中6日で回してもらいながら、除々にチューンナップしてきております。
スプリットのコマンドが上がらないとやはりしんどい投球になっているようです。次はもう少しスライダーも多めに見せてもらいたいなと勝手に思っております。
ベン・ブラウンが好投!
このゲームのカブス側の立役者はやはり先発のベン・ブラウン。東京でも投げた人ですね。
ベン・ブラウンは6.0IPで被安打5、スコアレス、BB 0、SO 5。ドジャース打線を相手にBB0とはなんとハートの強い投手なのだと思いました。球数も84球でしたから素晴らしいペース。いかに怖がらずに自分の投球に集中したかがわかる内容となりました。
大谷は1安打
大谷選手は初回に右中間に痛烈なシングルを放ち、その出塁では今季4個目のスティールも決めています。この日は3打数1安打。4打席目は大差がついていたこともあり、ミゲル・ロハスに代わりました。
この日は1安打のみでしたが、あわやHRか?という大きなファウルも放ち、打球も上がってきたので、翌日の試合は楽しみでもあります。
ドジャース打線ですが、ベン・ブラウンに見事に分断されました。テオスカー・ヘルナンデスが2安打を放ちましたが、6回まで連続出塁さえできず、チャンスメイク出来ませんでした。
ドジャースは今、全体的に調子が下がっている状態ですね。
逆にカブス打線は2番手のベン・カスパリウスから6回表に2塁打とタイムリーで1点を奪うと、7表には先頭のカーソン・ケリーがHRを放ち、3点目。その後は四球と4連打、犠牲フライなどで5得点を奪い試合を決めました。
LADの16失点の大敗は60年ぶり!!
8回表、ドジャースはルイス・ガルシアをマウンドに送るも、ミゲル・アマヤにHRを打たれるなど4失点。0-11のスコアとなったところで野手のミゲル・ロハスを投入しました。
よって16失点のうちの残りの5失点は9回のミゲル・ロハスの登板による5失点です。
ドジャースが16失点以上を記録したのは、1965年以来のことで、このときは、シンシナティ・レッズに0-18で敗北しました。実にそれ以来の約60年ぶりの出来事となります
カブスは今季、ドジャースに対して初めて勝利。翌日のシリーズ・ファイナルでどちらが勝つか、注目ですね。大谷選手に一発が出そうな気がするのですが、どうなるでしょうか?
Gm3はカブスが右腕のコリン・リー、ドジャースはタイラー・グラスノーです。
鈴木選手は右手首痛
なお、途中でミゲル・アマヤにDHを譲った鈴木誠也選手ですが、満塁の場面で2Bライナーを放った際、以前の試合で痛めた右手首が痛みだした模様。
Gm3は状態次第では代打での出場もあるかもしれませんが、欠場が濃厚です。
お読みいただき、ありがとうございました。
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