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【MLB2024FA】タイガース、ジャック・フラハーティーと1年/14Mドルでサイン

タイガース、先発ローテーションを補強

 現地2023年12月14日、デトロイト・タイガースが先発補強に動きました。元カージナルスで、2023シーズンのトレード・デッドラインでオリオールズに移籍したジャック・フラハーティーと1年でサインです。

契約内容

 タイガースとジャック・フラハーティーのディールはご覧の通り。

  • 1年/$14M(2024年)
    • パフォーマンス・ボーナス: $1M
      • 26/28先発でそれぞれ$0.25M
      • 30先発でさらに+$0.5M

 $14Mのサラリーとともに先発試合数に応じてトータル$1Mのパフォーマンス・ボーナスが追加されます。

大幅アップ

 2023シーズンが終了してFA資格を得ることになったジャック・フラハーティーはオリオールズからはQOはなく、そのままFA市場にました。2023年のサラリーが調停を避けて1年/$5.4Mでしたから、今回は大幅にアップしたということになります。

 噂ではレッドソックスもスターター補強で狙っていたと言われますので、そのほかにも競合があったと思われます。マルチ・イヤー・ディールにはなりませんでしたが、かなり上がりましたね。

2019年にWHIP NLトップ

 ジャック・フラハーティーと言えば、安定した投球というイメージが強く、おそらくそれは2019年のパフォーマンスの良さが強烈な印象を与えていると思われます。

 ジャック・フラハーティーは2014年のカージナルスの1巡目指名でプロ入り。全体34位でした。

 3年後の2017年にデビューし、この時は6試合、5先発で21.1 IPで0勝2敗、ERA 6.33。

 ルーキー・ステータスを残していた2018年は28試合に先発し、151.0 IPで8勝9敗、ERA 3.34をマークし、ROY投票で5位となりました。

 そして際立ったのが3年目の2019年。ジャック・フラハーティーは開幕2戦目を任せられ、4月だけで3勝をマーク。ただ、前半戦は最長でも7.0 IPで、ほとんどが5回から6回までの登板で、ERAが4.64でQSとは程遠い投球が続きました。しかし、良くなったのは8月以降。それ以降の2ヶ月は、12スタートで82.0 IPで7勝2敗、ERA 0.77をマーク。この後半戦の活躍が非常に素晴らしかったです。

 この年はサイ・ヤング賞投票で4位に入り、WHIP 0.968はNLトップとなりました。

 コロナ・パンデミックの2020年は4勝3敗で、ERAは4.91。ポストシーズンではパドレスとのワイルドカード・シリーズのGame3に登板し、6.0 IPで失点1と好投したものの、チームは敗れました。

2021年に開幕9戦で8勝!

 2021年、ジャック・フラハーティーはロケット・スタートを切ります。レッズとの開幕戦は打ち込まれたものの、4月7日のシーズン2戦目から5月19日の9戦目の登板まで8先発で8連勝をマーク。この間のERAは1.65。

 シーズン最初の9先発で8勝をマークしたのはカージナルス史上1965年のボブ・ギブソン以来のこと。ちなみにボブ・ギブソンはその後6連敗を喫しました。ただ、シーズン成績は38登板で、20勝12敗をマークしています。

 ジャック・フラハーティーですが、その後故障に見舞われます。6月には左腹斜筋を傷めて離脱。これが長引いて6月と7月を全休しました。8月13日のロイヤルズ戦で復帰し、6回スコアレスで9勝目を挙げたものの、その後2試合に登板した時に今度は重大な右肩を傷めて、さらに1ヵ月間離脱。9月に復帰するも、2.1IPに留まりました。20勝ペースかと思われましたが、このように怪我に泣かされて11勝6敗、ERA 3.22でシーズンを終えることに。ポストシーズンではドジャースとのワイルドカードゲームに敗れ、登板はありませんでした。

 2022シーズンもケガに泣かされ、登板はわずか9試合で、36.0 IPて2勝1敗、ERA 4.25で終わることに。

 2023年シーズン最初の登板となった4月1日のブルージェイズ戦では、5イニングを投げてノーヒット・ノーランに抑えるも、BB 7を計上という珍しい投球も披露。

 この年、カージナルスは前半戦で早々に優勝争いから脱落。その結果、トレードデッドラインで売り手となり、フラハーティーはオリオールズへ移籍。2023年はトータルで29試合に登板し、27先発。144.1 IPで8勝9敗、ERA 4.99。ポストシーズンでは、ALDS Game2で2.0 IPで失点1のリリーフ登板のみ。

ヘルシーであるかどうかが鍵

 このように2020年以降は怪我に泣かされたジャック・フラハーティーは肩がヘルシーであるかどうかが鍵となります。

 もともとベロシティーは特別速かった訳ではなく、2019年においても4シームのアベレージは94.3mph。2023年は93.1mphに落ちました。ヘルシーであるかどうかはこの辺にも顕著に顕れます。

 タイガースでの投球に期待したいですね。前田投手とのローテーションに期待したいと思います。

 お読みいただき、ありがとうございました。

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