ローテーションが揃ってしまったKC
大谷選手とドジャースのディールに隠れていますが、地味にこのオフに攻勢をかけているのがロイヤルズ。ウィル・スミス獲得から始まり、セス・ルーゴ、クリス・ストラットンと続き、現地2023年12月15日、今度はマイケル・ワカとのディールが決まりました。
契約内容
ロイヤルズとマイケル・ワカのディールを見ますと、ご覧の内容となっております。
- 2 年/$32M (2024-25)
- $16M(2024)
- 2025: $16M プレーヤー・オプション
- 追加で $0.5M/年のパフォーマンス・ボーナスあり
そしてロイヤルズの今回のディールで多いのが選手に選択肢をもたせるプレーヤー・オプションの存在です。セス・ルーゴ、クリス・ストラットンがそうでした。そしてマイケル・ワカもプレーヤー・オプションありです。
ワカの契約でプレーヤー・オプションが発動された場合、ロイヤルズは2024年のサラリーのみで良いことになり、1年契約となりますね。ただ、2年目も保証されていることから2年契約という形で表示されております。
ワカはFAに出て正解
マイケル・ワカの直前の契約を見てみますと、2023年2月16日にパドレスとサインした以下の内容でした。
(パドレスとの契約)
- 4 年/$26M (2023-26)
- サイニング・ボーナス:$3.5M
- $4M(2023)
- $16M/年(2024-25) クラブオプション
- もしクラブが2024-25年のオプションを拒否した場合、ワカは3年/$18.5Mのプレーヤーオプションを行使する権利を持つ。($6.5M/2024、$6M/2025-26)
- パフォーマンス・ボーナス:
- 20-25 GSでそれぞれ$0.5M
- 30 GSで$1M年及びプレーヤー・オプション発動時のシーズンで適用される
2023年終了後にクラブオプションがついていました。それをパドレスは拒否。パドレスがオプションを拒否した後に、ワカには3年/$18.5M(2024-26)の契約で更新することが出来るプレーヤー・オプションがついていたのです。
ただ、結果的にワカもプレーヤー・オプションを行使しなかったことから、今回はFA市場に出たということになります。
そして結果的にワカのこの戦略は成功し、単年で$16Mを勝ち取り、しかも2025年の$16Mも保証されている内容となりました。
選手間では大谷選手の噂もあったでしょうから、NLウエストから出た方がポストシーズンへの出場機会も増えるという認識もあったかどうかは定かではありませんが、ALセントラルのロイヤルズでポストシーズンを狙うという選択肢もありですね。
2024年は33才のシーズン
マイケル・ワカは1991年7月1日生まれで、現地2023年12月16日時点で32才。2024シーズン途中で33才となります。
ドラフトは2012年のカージナルスの1巡目指名。デビューはその翌年の2013年5月30日。デビューイヤーは15スタートで4勝1敗、ERA 2.78で終わったものの、ポストシーズンで大活躍。NLDSではパイレーツ相手に1勝。NLCSではドジャース相手に2勝0敗でERA 0.00。2013NLCS MVPに輝きました。凄かったですね。
翌年の2014年は19試合で5勝6敗、ERA 3.20。
2015年、マイケル・ワカは30スタートを任され、181.1イニングを投げ、17勝7敗、ERA 3.38という好成績を上げ、一躍ナ・リーグを代表する投手へと名を上げたのでした。
しかし、2016年以降は怪我に悩まされ、2016シーズンは右肩痛、2018年は腹斜筋、2019年は膝を痛め思うような投球が出来なくなりました。
2020年にメッツに移籍してから2023年にパドレスでプレーするまでの動きは下記のリンクをどうぞ。
ワカはレイズ時代の2021年に復活へのある程度の手応えを掴むと、2022年のレッドソックスでは11勝2敗と復活しました。怪我で離脱した時期もありましたが。
2023年、パドレスで投げることになったワカは、24試合に先発し、134.1 IPで14勝4敗、ERA 3.22をマーク。この好成績により、強気に市場に出たということに。
ロイヤルズはマイケル・ワカが入ったことで、ローテーションにも厚みが出てきました。順番は便宜上のものですが、NO.1-4は決定的です。これに左腕が2人入るかどうかということに。
- ブレイディー・シンガー
- セス・ルーゴ
- ジョーダン・ライルズ
- マイケル・ワカ
- コール・レイガンズ:LHP
- アレク・マーシュ
- ダニエル・リンチ:LHP
- クリス・ブービック
けが人が出たとしても選択肢が拡がりました。
お読みいただき、ありがとうございました。
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