ロイヤルズ、積極的に動く!
現地2023年12月12日、カンザスシティ・ロイヤルズがFAの右腕2人を獲得しましたので、別々のディールではありますが一緒に書いておきたいと思います。
【1】セス・ルーゴと3年/45Mドルでサイン
まずはセス・ルーゴ(Seth Lugo)のディールからです。ご覧の内容でサインしました。
ディール詳細
- 3 年/$45M (2024-26) + 2026 プレーヤー・オプション
- 12/12/2023にKCとサイン
- $15M(2024)、$15M(2025)
- 2026 $15M プレーヤー・オプション
セス・ルーゴは3年目がプレーヤー・オプションが入っており、バイアウトはない模様。2年間の契約は$15M x2 で$30Mですが、3年目はプレーヤー・オプションで保証としては3年目の金額も含まれるため、総額$45Mのディールとなっています。仮にセス・ルーゴが2026年のオプションを拒否すれば$30Mのディールということに。
パドレスでもプレーヤー・オプション発動
セス・ルーゴの直前の契約は2022年12月にパドレスとサインした以下の内容でした。
- 2年/$15M (2023-24)
- $7.5M(2023)
- 2024 $7.5M プレーヤー・オプション
- その他、パフォーマンス・ボーナスあり
パドレスとの2年目(2024)はプレーヤー・オプションで、セス・ルーゴがオプションを拒否したため、FAとなっていました。パドレスが払ったのは$7.5Mのみ。今回は倍の単価となりましたね。
2023年はスターターとして結果を残す!
セス・ルーゴは1989年11月17日生まれで、現時点で34才。2011年のアマチュア・ドラフトでメッツから34巡目で指名されてプロ入り。2016年にメッツでデビューし、2020年までは主にリリーフを担当し、たまに先発もやっていたという状況でした。
2021年からリリーフオンリーとなり、2022年には62試合に登板しています。ERAは3.60。
FAで先発の機会を模索
FAステータスとなったのを機に先発に戻りたいということで、先発起用を条件に移籍先を求めたところ、パドレスのA.J. プレラーが手を挙げたという流れです。
2023年の成績
2023年、セス・ルーゴは希望どおり、パドレスで先発として起用され、26試合、146.1イニングを投げ、8勝7敗、ERA 3.57にまとめました。品質としては2022年のメッツでのリリーフの時とほぼ同じ数字です。
season | HR% | SO% | BB% |
2022 | 3.3% | 25.4% | 6.6% |
2023 | 3.2% | 23/2% | 6/0% |
パドレス・デビュー後の2試合で2連勝をするなど、良いスタートを切ったものの、その後の前半戦は+1勝を積んだのみでした。これにはクラブ事情も関わっており、QSを7度達成しながら、なかなか打線の援護を得ることが出来ませんでした。後半戦になって5勝をマークし、8勝を達成。実質、12-3勝を数えても良い投球だったと思います。
【2】クリス・ストラットンとの契約
現地2023年12月12日、ロイヤルズはレンジャーズからFAとなっていたクリス・ストラットン(Chris Stratton)ともサインしました。
契約内容
- 2 年/$8M (2024-25)
- $3.5M(2024)
- 2025 $4.5M プレーヤー・オプション ($0.5M バイアウト)
クリス・ストラットンとの契約も2年目はプレーヤー・オプションで、セス・ルーゴとは違い、バイアウトが入っています。
クリス・ストラットンとは?
クリス・ストラットンは1990年8月22日生まれで現時点で33才。シーズン途中で34才となります。もともとは2012年のジャイアンツの1巡目指名(全体20位)。
デビューは2016年。この年はリリーフ・オンリーで7試合でERAは3.60。2017年は13試合中、10試合に先発し、4勝4敗、ERA 3.68。2018年には28試合中、26試合に先発し、145.0 IPで10勝10敗、ERA 5.09。
2019年は開幕直前にエンゼルスにトレード。エンゼルスからジャイアンツへはウィリアム・ヘレスが動きました。エンゼルスに移籍後、5月にDFAとなり、エンゼルスは金銭でパイレーツにトレードに出しました。
パイレーツ移籍後はほぼリリーフでの登板となり、28試合でERAは3.66。2021年にはキャリアハイとなる68試合に登板し、ERAは3.63。パイレーツには2022年のトレード・デッドラインまで在籍。
2022年のトレード・デッドラインではホセ・キンタナとともにカージナルスへ移籍。カージナルスからパイレーツにはヨハン・オビエドが動きました。2022年は計60試合に登板し、ERAは4.26。
TEXでWSチャンプ
カージナルスで42試合に登板し、53.2IPでERA 4.36をマーク。BB%は7.7%と低く、SO%は26.7%と平均を上回りました。
そして2023年のトレード・デッドラインでジョーダン・モンゴメリーとともにレンジャーズに移籍。レンジャーズ移籍後は22試合の登板でERAは 3.41。
ポストシーズンではワイルド・カード・シリーズとALDSでは投げず。ALCSとWSではそれぞれ2試合ずつに登板するも、2失点を喫し、ERAはALCSで6.75、WSでは13.5と今一つピリッとしない投球でした。
クリス・ストラットンはブルペンでの起用です。
KCのローテーション
ロイヤルズのローテーションは、今のところは下記の面々。
- コール・レイガンズ:LHP
- ブレイディー・シンガー
- セス・ルーゴ
- ジョーダン・ライルズ
- アレク・マーシュ
- ダニエル・リンチ:LHP
- クリス・ブービック
以上です。
お読みいただき、ありがとうございました。
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