レイズはユーティリティーに起用可
現地2024年2月20日、タンパベイ・レイズはドジャースからFAとなっていたSSのアーメッド・ロザリオ(Amed Rosario)とメジャー契約を結びました。
契約内容
両者の契約はすでにオフィシャルとなっています。
- 1年/$1.5M (2024)
- パフォーマンス・ボーナス:$1.5M
アーメッド・ロザリオのMLSは2024年1月時点で6.062。メッツのSSとしてキャリアをスタートさせ、ガーディアンズでも活躍したロザリオは意外にも今回が初FAでした。現地2024年2月21日時点の年齢は28才ゆえ、30才前のFAで非常に順調に来たとも言えます。ただ、前年がガーディアンズと調停を避けて1年/$7.8M (2023)でサインしていたので、サラリーはかなりダウンとなりましたね。
2018年からSSのレギュラー
アーメッド・ロザリオは2017年にメッツでメジャー・デビュー。デビュー・イヤーは46試合の出場でしたが、翌年の2018年から2023年まではエブリデーSSとしてシーズンの大半のゲームに出場していました。最少の出場数は2021年の141試合、最多は2019年の157試合ですから、いかに多く出ていたたがおわかりになると思います(60試合シーズンの2020年も46試合に出場)。
メッツの素晴らしいSSとして活躍していたロザリオですが、2021年1月にメッツがフランシスコ・リンドーアとカルロス・カラスコを獲得したトレードでインディアンズに移籍。この時、一緒に移籍したのがアンドレ・ヒメネスで、鉄壁に二遊間を組むことになったのはご承知の通りです。
高打率のSS
アーメッド・ロザリオは守備の選手であり、打撃のイメージは強くないのですが、打者としても高打率をマークしていることは、記載しておかなくてはなりません。
クラブ名がインディアンスからガーディアンズとなった2022年、ガーディアンズはポストシーズンに進出。そのガーディアンズを打撃面で支えたのは、まずは打線の中核のホセ・ラミレスで、シーズン126 RBIをマーク。ほかにもジョシュ・ネイラーが79 RBIを稼ぎ、記念すべきクラブ名変更のファースト・イヤーのポストシーズン進出を果たしました。
その彼らに良い仕事をさせたのは、2番を打ったアーメッド・ロザリオです。アーメッド・ロザリオは2022年にクラブNO.1の180安打をマーク。ホセ・ラミレスとスティーブン・クワンがともに168安打でこの数字もすごいのですが、ロザリオはそれを上回りました。
このようにアーメッド・ロザリオはHRは10本前後ですが、安打数は150は見込めるという実は打者として非常に優れた選手です。
キャリア通算のAVGが.272です! ALイーストのほかのクラブからすれば厄介な選手がレイズに入りました。
ワンダー・フランコの問題が背景
なお、レイズがロザリオを獲得したのはワンダー・フランコの例の問題が背景にあります。
レイズにはテイラー・ウォールズとホセ・キャバイェーロというその穴を埋める選手もいますが、アーメッド・ロザリオを獲得することで3B/SS/2Bを柔軟に起用することが出来、さらにロザリオはOFも可能なので、打撃の選択肢が増えます。
ロザリオをたったの$1.5Mで獲得したレイズ。やはり今季もALイーストの他クラブにとっては厄介な存在になりそうですね。
お読みいただき、ありがとうございました。
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