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【MLB2024FA】TEXでWS制覇に貢献したミッチ・ガーバーがマリナーズと2年契約で合意

マリナーズが打撃力のある捕手を補強

 現地2023年12月24日、シアトル・マリナーズがいい補強を行いました!2023年、そのバットと強肩でレンジャーズのワールドシリーズ制覇に大きく貢献したミッチ・ガーバーと2年契約で合意しました。

 これはジェリー・ディポートPOBO(President of Baseball Operations)が見事にフィットした編成を行ったと思います。

契約内容

 ミッチ・ガーバーとマリナーズの契約は現在はフィジカル・チェックの結果待ち。フィジカル・チェックはFAやトレードでの契約の際に欠かせないデフォルトの手続きですが、ミッチ・ガーバーの場合は特に重要です。後述します。これがパスすれば正式にマリナーズからアナウンスされる予定です。

 契約は大筋ではご覧の内容。

  • 2年/$24M (2024-25)

 ミッチ・ガーバーの2023年の契約は、2022年3月11日にレンジャーズが調停を避けてサインした1年/$3.9M (2023)。今回の単価はAAVで$12M/年ですからかなり上がりましたね。

TEXのWS制覇に貢献したガーバー

 2023年にワールドシリーズを制覇したレンジャーズにとって、誰を欠いてはいけなかったかと言えばやはりコーリー・シーガーだったでしょう。彼はコア中のコアというべき存在でした。また、そのシーガーを精神的に支えたのはマーカス・セミエンという大きな存在があったことも忘れてはなりません。

 そしてシーズン序盤にはネイサン・イオバルディの高品質の投球が光り、ブルペンも勝ち上がるごとに質がよくなっていきました。

 目立ちはしませんでしたが、守備力と攻撃力の双方で有機的に働いたのが捕手陣です。

 レンジャーズは若いジョナ・ハイムがメインでマスクをかぶり、彼の攻守に亘る活躍がレンジャーズの攻撃力をアップさせました。さらに、今回契約したミッチ・ガーバーはとりわけバットで貢献。

 レンジャーズはジョナ・ハイムとミッチ・ガーバーのどちらかがマスクをかぶるかDHを打つかというストロング・スタイルでワールドシリーズを制覇したのでした。

 ミッチ・ガーバーはレギュラーシーズンでは、87試合に出場し、80安打をマーク。打率.270、OBP .370、SLG .500、HR 19、RBI 50をマーク。

 ポストシーズンではALWCは出場しなかったものの、オリオールズとのALDSでは2試合で10-4、AVG .400、HR1、RBI7。

 アストロズとのALCSでは7試合すべてに出場し、24-6、AVG .250、HR 1、RBI 4をマーク。

 Dバックスとのワールドシリーズでは、5試合(全試合)に出場して19-2でAVG .105と下がったものの、HR1、RBI 3をマーク。ALCSで肋骨に死球を受けた影響もあったと思われます。骨折したのかと思いましたね。

 このようにミッチ・ガーバーは強烈だったレンジャーズの攻撃陣の1人として非常に機能したのでした。

ガーバーの場合は怪我の心配のみ

 さて、強いバットを誇り、捕手としても素晴らしいミッチ・ガーバーがジョナ・ハイムにメイン・マスクを奪われた理由はひとえに怪我の問題ゆえ。

 ミッチ・ガーバーは2023年、開幕には間に合ったものの、4月8日のカブス戦で左膝を捻挫。これが長引いてしまい、復帰したのは6月3日のマリナーズ戦から。シーズン序盤に2カ月近く離脱してしまったのです。6月に復帰してからはポストシーズンも最後まで出場。上述のようにバットで貢献し、攻撃力に活力を与えました。

これまでも故障続き

 中軸を打つ力を持ち、さらにマスクでも素晴らしい動きをするミッチ・ガーバーはこれまでも故障が多く、キャリアで100試合以上に出場したのは2018年の102試合のみ。

 2023年は上述のように左膝を捻挫しましたが、むしろ心配だったのは2022年5月に傷めた前腕部の方でした。ガーバーは手術をし、その影響で2022年は54試合の出場にとどまりました。2023年の開幕前もそもそもDHからのスタートとなっていたのでした。

 2022年は前腕部の他にも腰、COVID-19 で離脱したことも。

 ガーバーは2020年シーズン以来、4シーズン計546試合で232試合しか出場出来ていないほど怪我が多いのです。

 なお、ミッチ・ガーバーは、ツインズ時代の2019年に93試合の出場ながら、.273/.365/.630をマーク。HR 31、RBI 67で見事にシルバースラッガー賞を受賞しています。

2024年はTEX時代とほぼ同じ形態で出場

 マリナーズはカル・ラレー(Cal Raleigh)が過去2シーズンでNo.1捕手としての地位を確立。打撃では27HR(2022)、30HR (2023)を放っています。

 また、カル・ラレーはスイッチヒッターで、右投手に対する左打席の打率が.235。左投手に対する右打席は.218。傾向としては右投手の方が強いです。その点で行けば、右打席のガーバーが左投手と対すれば、この点もクリアーしていきそうです。

 よって、マリナーズはメインにカル・ラレーを据え、ガーバーはバックストップ・ロール 及び DHということになりそうです。おそらくDHの機会が多そうです。

 マリナーズは32才の捕手のトム・マーフィーがFAでジャイアンツ入り。

また、Dバックスとのトレードでユーヘイニオ・スアレスの交換要員として捕手のセビー・ザバラを獲得。

 ガーバーをDHとして考えるなら、カル・ラレー、セビー・ザバラの捕手2人体制となりそうです。それに加えてガーバーも少しマスクをかぶると。

 なお、セビー・ザバラはマイナーリーグのオプションから外れているため、マリナーズが彼をマイナーに送りたい場合、DFAにし、ウェイバーで公示する必要が出てきます。

SEA、DHは打ち止めか?

 マリナーズはDHスポットを探していて、ホルヘ・ソラー、J.D.マルティネス、リース・ホスキンスなどの名前が上がっていましたが、このガーバーとのディール成立でDH獲得はクローズするのか注目したいと思います。

サラリー削減はネットワーク買収費用捻出のため

  マリナーズは2024年1月1日にROOT Sports Northwest Network を買収することになっており、それに関連する追加費用と選手のサラリーの綱引きをしている状態です。

 お読みいただき、ありがとうございました。

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