エリートOFの復活なるか
現地2024年1月5日、ニューヨーク・メッツがレッズからFAとなっていたハリソン・ベイダーとの契約を正式に発表しました。
2021年ゴールドグラブ賞受賞のかつてのエリートOFはシティ・フィールドで再び活躍を取り戻すのか、注目ですね。なお、ハリソン・ベイダーはメッツの顔であるピート・アロンゾとは大学時代のチームメイトです。
契約内容
両者の契約は大筋ではご覧の通り。
- 1年/$10.5M (2024)
前の契約
ハリソン・ベイダーの前の契約は2022年4月2日に当時在籍していたカージナルスとサインした以下の内容。
- 2年/$10.4M (2022-23)
ハリソン・ベイダーは、当時は調停のステータスだったのですが、それを上書きするような形でFAまで延ばしていました。そして2023年シーズンが終了し、ベイダーのMLSは6.030となり、今オフはFA資格を満たしたのでした。
直近のベイダーの動き
2022年のTDLでNYYへ
ハリソン・ベイダーは2022年8月2日のトレード・デッドラインでジョーダン・モンゴメリーとのトレードでヤンキースへ移籍。ジョーダン・モンゴメリーを出すとはヤンキースは正気か?と思いましたが、そのような結果となりましたね。ジョーダン・モンゴメリーは2023年のトレードデッドラインでレンジャーズへ移籍。ワールドシリーズ制覇に大きく貢献し、今オフは注目のFAターゲットとなっています。
さて、ハリソン・ベイダーですが、当時、ILに入っていたままレードされました。ゆえに、シーズン終了まで14試合の出場にとどまり、AVG .217、HR 0という結果に。これはヤンキース側もある程度は想定していたと思います。
2022年のPSで5HR!
しかし、打って変わってポストシーズンでは驚異的な活躍。ALDSからALCSへの9試合にかけて、30-10、.333/.429/.833、5HR 、6 RBI とアーロン・ジャッジさえも凌駕する素晴らしい打撃を披露。この打撃はすごかったですね。
2023年はまた怪我で実力を発揮出来ず
2023年シーズン開幕時、ヤンキースはハリソン・ベイダーをCFとして起用する編成を作っていましたが、ベイダーは4月を怪我で全休。
5月以降はレギュラーとしてプレーしたものの、前年ポストシーズンの再現という訳には行きませんでした。2023年は84試合で、AVGは.240、HR 7、RBI 37、SB 17。
8月末にはウェーバーにかけられ、ジェイスン・ドミンゲス(Jasson Domínguez)の出場枠を空けるはめに。
レッズにクレームオフ
ウェーバー公示でレッズにクレームオフ(獲得)されたハリソン・ベイダーは、レッズでは14試合に出場するも、AVG .161、HR 0、RBI 3と振るわず。シーズン終了後にFAとなっていました。
メッツでは競争
さて、メッツですが、OFはスターリン・マルテ、ブランドン・ニモの2人が堅いところ。後はクーパー・ハメル、アレックス・ラミレス、DJ・スチュワート、タイロン・テイラーそしてハリソン・ベイダーで奪い合う形です。これが良い刺激となってOFの打撃が上がれば良いですね。
ハリソン・ベイダーもヤンキースの呪縛から開放され、活躍するかもしれませんね。
臨時体育教師!
さて、ベイダーのカージナルス時代のエピソードを1つ。一旦はピークを過ぎていたコロナ・パンデミックでしたが、2021年から2022年にかけて再び活発化していた時期がありました。セントルイスがあるミズーリ州もロックアウトとなっていたようで、そのせいで暇を持て余していたベイダーはCOVID-19で教師不足に直面していた、ミズーリ州クレイトンのメラメック小学校で代用教員として体育を教えていたことがありました。
Cardinals Player Harrison Bader and @BrianWilliamsMO visited some of Meramec’s third graders on Friday. The students were so excited to have them present and participate in their P.E. class. Watch the students play alongside them below. pic.twitter.com/tzXfd9L9Fh
— Clayton Schools (@ClaytonSchools) January 10, 2022
お読みいただき、ありがとうございました。
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