ブルペン転向で2年連続で好成績
現地2024年1月23日になりますが、エンゼルスがマット・ムーア(Matt Moore)と1年契約で合意しました。
マット・ムーアは2023年2月にもエンゼルスとサイン。これで偶然にも2年連続でオフシーズンにエンゼルスとサインしたことになります。
契約内容
両者は現時点では以下の内容で合意。
- 1年/$9M (2024)
フィジカルチェックの結果を経て、オフィシャルとなりますが、なかなかの高額契約になりましたね。
前の契約
ちなみに2023年2月にサインした時の内容は1年/$7.5M(2023)でしたから、$1.5Mもアップしたことになります。
なお、下記のリンクにはマット・ムーアの2022年までのキャリアをまとめております。
サラリーアップの理由
マット・ムーアのサラリーが上がった理由ですが、それは直近2年の際立った活躍があるからと言って良さそうです。
マット・ムーアと言えば、もともとはレイズのローテーションで、キャリア・ハイは2013年の17勝4敗、ERA 3.29。先発ローテーションとしてかなり力のある投手でした。
そのマット・ムーアが完全にリリーバーに転身したのがレンジャーズとサインした2022年で、リリーフのみで63試合に登板し、74.0 イニングを投げ、5勝2敗、ERA1.95 をマーク! SO数は83を数えました。
さらに、エンゼルスでの2023年も41試合に登板し、44.0 IPで4勝1敗、ERA 2.66をマーク。奪三振は前年ほどではなかったものの、イニング数を超える49。
この2年連続のブルペンでの好成績が今回の高額契約に結びついたと言って良いでしょう。
エンゼルス離脱後
7月半ばの時点で、わずかにプレーオフ進出のチャンスを抱えていたエンゼルスは、ワイルドカード3枠目を狙うべく、トレード・デッドラインは「買い」で臨み、ルーカス・ジオリトやレイナルド・ロペスなど市場の良い選手を補強。残り2ヶ月でギアを上げ、コンテンダーとなってポストシーズンに進出し、引いては大谷選手を囲い込もうという目論見がありました。
ところが、補強直後の8月にまさかの大負け(8勝19敗)。もはや目標を失った8月末は、贅沢税のしきい値超えの問題が出てきたため、それを避けるべく、まだプレーオフ出場資格の期限内であることを利用してサラリーカットを実施しました。それがウェーバー公示で、ルーカス・ジオリト、マット・ムーア、レイナルド・ロペス、ハンター・レンフロー、ランダール・グリチャックらをウェーバーにかけました。
ガーディアンズでの成績
これにより、マット・ムーアは8月31日にガーディアンズにクレームオフされ、ガーディアンズ入り。ガーディアンズに移籍後は、5試合、4.2イニングでER 2、ERA 3.86とまずまずの成績は残したものの、ガーディアンズもポストシーズンから脱落したため、やはりサラリー・カット目的で ウェーバーにかけられます。
マーリンズでも好投
それをクレームオフしたのがマーリンズで、ポストシーズン出場の地位を固めるべくブルペンとして補強しました。マイアミでは4試合、4.0 IPでER 0をマーク。完璧な投球でしたが、もはやムーアにはポストシーズン出場資格がなかったため、10月1日にメジャー・ロスターから外れ(DFA)、10月5日にはFAとなっていました。
2023年はトータルで46試合、48.2 IPで4勝1敗、ERA 2.77、SO 57、BB 14、SO9 10.0、BB9 2.5でした。
マット・ムーアは34才。2024年シーズン途中の6月18 日の誕生日で35才になります。
シーズンの一部を怪我で離脱することもありますが(2023年は6月に腹斜筋痛でIL入り)、ブルペン転向後は概ねヘルシーで過ごしています。
2024年も良い投球に期待したいところですね。
お読みいただき、ありがとうございました。
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