E・ロッドはNLウエストのDバックスへ
現地2023年12月7日、今オフのFA左腕としてその動向が注目されていたE・ロッドことエドゥアルド・ロドリゲスの契約が決まりました。2023年のポストシーズンで大いに暴れてワールドシリーズまで勝ち進んだDバックスに決定です!
契約
E・ロッドとDバックスの契約は大筋ではご覧の通り。
- 4 年/$80M (2024-27) +2028 オプション
- 2028年のオプションは、2026年と2027年にそれぞれ150IPを達成すればクリアー
- リミティッド・ノートレード条項(E・ロッドは10クラブをブロック)
2028年は上記の設定をクリアーすれば更新となるべスティング・オプションで噂では$19M。よって、最大で4年/$99Mのポテンシャルを持つ契約となっています。
E・ロッドはオプトアウトしてFAに
E・ロッドは2021年11月にタイガースと以下の内容でサインしていました。
- 5 年/$77M (2022-26)
この契約には2023年終了後にオプトアウト(つまりE・ロッドが2026年まで満了させるかどうかを考える選択権)がついており、E・ロッドはオプトアウトを実行。タイガースとは2023年までの契約となり、FAとなっていました。
ちなみに2022年、2023年ともにサラリーは$14Mでした。
2019年に19勝
E・ロッドはもともとは2010年にアマチュアFAとしてオリオールズとサイン。2014年のトレードデッドラインオリオールズがアンドリュー・ミラーを獲得したトレードでレッドソックスに移籍しました。
2015年に22才でメジャーデビュー。デビュー・イヤーに10勝6敗、ERA 3.85をマーク。2016年、2017年は3勝、6勝と苦戦するも、2018年には13勝を上げ、レッドソックスのワールドシリーズ制覇にも貢献しました。
ワールドシリーズ翌年のレッドソックスは、歪が出て投手陣が苦戦する中、E・ロッドは34先発、203.1イニングを投げて、19勝6敗、ERA 3.81をマーク。サイ・ヤング賞投票にも6位に入りました。
心筋炎に
2020年に猛威を振るったコロナ・パンデミックの影響でE・ロッドは新因縁にかかり、シーズンをシャットアウト。相当しんどい症状だったようです。
しかし、翌2021年には復帰し、32試合中、31試合に先発し、13勝8敗をマーク。ただし、ERAは4.74と悪化しました。
2023年は復調
翌2022年は、左胸郭を傷めてIL入り。個人の事情としてリストリクティッド・リストに移るなど、5勝5敗、ERA4.05と奮いませんでした。投手としてのキャリアも心配になるほど、苦戦したE・ロッドですが、2023年に復活。26先発で152.2IPで13勝9敗、ERA 3.30という質の高い投球を披露しました。
特に4月18日のガーディアンズとのダブルヘッダーの2試合目から5月10日のガーディアンズ戦までの5試合は、35.2 IPを投げ、許した得点はHR1本による1失点のみで4勝0敗、ERA 0.25をマーク。このシーズンは無失点の登板が6試合、1失点の登板が5試合を数えるなど2019年の姿を彷彿とさせました。
Dバックスのローテーション
E・ロッドを獲得したことでDバックスは、ザック・ギャレン、メリル・ケリーに次ぐ3番めのローテーションを確保しました。Dバックスには他にもポストシーズンで大いに活躍したブランドン・ファート、強いファストボールを投げるカイル・ネルソン、さらに技巧派のザック・デイビーズもおり、層に厚みが増しました。
E・ロッドがヘルシーならDバックスの大きな力になることは間違いありません。DバックスGMのマイク・ヘイゼンは淡々と強化に取り組んでいます。
お読みいただき、ありがとうございました。
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