出足好調のカージナルスのオフ
またしてもカージナルスのディールが決まりましたね。
現地2023年11月21日、セントルイス・カージナルスはオリオールズからFAとなっていたローテーション右腕のカイル・ギブソン(Kyle Gibson )と1年契約でサインとなりました。
契約内容
カイル・ギブソンとカージナルスのディールで今のところ判明しているのは下記の内容。
- 1年/$12M (2024) + 2025 クラブオプション
$12Mというのは総額なので、2024年の単価はもう少し落ちるかもしれません。2025年はクラブオプションがついており、おそらく$10-12Mくらいのレンジでバイアウトが$1Mくらい入っているのではないかと。バイアウトも入れて$12M保証というところかと思います。詳細が出ましたら、更新します。
2023年は10Mドル
ちなみにカイル・ギブソンは2023年、オリオールズと1年/$10Mでサイン。アウォード・ボーナスなどもありましたが、オプションはついておらず。したがって、2024年も$10Mオーバーでサイン出来たというのがカイル・ギブソンの評価の高いところかと思います。
2024年は36才のシーズン
カイル・ギブソンは1987年10月23日生まれで、現地2023年11月21日時点で36才。2024年は36才のシーズンということに。
3年連続で30試合オーバー!
カイル・ギブソンは上述の通り、決して若くはないのですが、素晴らしいのは登板数。2021年はレンジャーズとフィリーズを併せて31試合に登板し、10勝9敗、ERA 3.71。2022年はフィリーズで31試合に登板し、10勝8敗、ERA 5.05。2023年はオリオールズで33試合に登板し、15勝9敗をマーク。ERAは4.73と高めでしたが、オリオールズのALイースト制覇に大きく貢献したことは間違いありません。
2021年が33才、2022年が34才、2023年が35才のシーズンで3年連続で30試合オーバーに先発。しかも2023年のIPはキャリア2番目の 192.0。
ERAは決して良い数字ではないのですが、とにかくイニング・イーターであるところがダグアウトの指揮官を喜ばせる点でもあります。2023年にはキャリア通算100勝を達成。
ランス・リンとともにローテーションを支える
イニング・イーターでもあるカイル・ギブソンは、とにかく怪我に強いのも魅力。過去9シーズンでカイル・ギブソンはいずれも25試合以上に登板し、そのうち29試合に登板しなかったのは2016年だけ。短縮シーズンとなった2020年は12試合の登板でしたが、このシーズンの登板数としてはかなり多い方です。
カイル・ギブソンはとにかく怪我に強いのが彼の素晴らしいところです。デビュー以来、怪我の履歴としては2016年に右肩の故障、2019年に潰瘍性大腸炎、そして2021年に右鼠径部の故障とIL入りはたった3度しかありません。
ランス・リンもかなり似たようなタイプで彼の場合、一発を食らうリスクは非常に高いのですが、怪我は2022年に膝の手術で21試合の登板にとどまったのみでそれを除けば、毎年のように28試合以上登板しています。
ランス・リンの記事でも書きましたが、カージナルスは現状でマイルズ・マイコラスくらいしか柱がいなくなりました。そのランス・リンを加え、カイル・ギブソンも補強。いずれもピリッとしないケースも多くなると思いますが、それでも試合を作る確率が高いベテラン右腕を擁することは安定した戦いに繋がります。そのうち、マシュー・リベラトーレも化けるかもしれません。怪我の多いスティーブン・マッツも息を吹き返す可能性もあります。
ノーラン・アレナド、ポール・ゴールドシュミット、マイルズ・マイコラス、ランス・リン、そしてカイル・ギブソンと主力の年齢が高くなったカージナルスですが、2024年の巻き返しの準備は着々と進んでおりますね。
POBO(President of Baseball Operation)のジョン・モゼリアク(John Mozeliak )も今オフはアグレッシブに編成を進めていますね。
お読みいただき、ありがとうございました。
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